ゲーム概要
ゲーム名 | Super meat boy(スーパーミートボーイ) |
ジャンル | アクション、高難易度、死にゲー |
プレイ人数 | 1人 |
プレイ時間目安 | 目安として20~30時間くらい ※高難易度ゲームなため人による所が大きい ※より高難易度な裏面あり |
販売形態 | Nintendo Switch、Steam、Xbox Series X/Sなど |
価格 | 1480円 |
日本語化の有無 | 日本語化されていないが、英語がわからなくとも遊べる |
参考URL | Steam https://store.steampowered.com/app/40800/Super_Meat_Boy/?l=japanese |
要注意 | Forever版が存在するが、リメイクでもなんでもなく完全別作なので注意。 ゲーム性も大きく異なる。 |
一口メモ | カジュアルな触り心地の死にゲー |
PV
公式チャンネル等がないためIGNのものを参考に紹介
はじめに
動画配信サイトTwitchのコメント欄を見ている人なら一度は見かけたことがあろう本記事トップ画像。
BloodTrail(血痕)の名前をもつこのスタンプはTwitchでは「やめてね」のコメントと共に何故か広く愛用されています。
そんなBloodTrailスタンプには元ネタが存在し、それが本作Super meat boyです。
このSuper meat boyの主人公Meat boyこそが、BloodTrailスタンプのキャラクターとなっています。
そんなSuper meat boyはゆるふわな見た目に反して高難易度アクションゲームとなっていて、何度も死にながらクリアを目指すゲームになっています。
本作が発売された2010年頃というのは、フラッシュゲームを中心に死にゲーの全盛期となっており、本作もそういった死にゲーの流れに乗った作品となっているため、それ相応に高難易度になっているという経緯があります。
↑本作のSteamでの表面クリア率。裏面もあるゲームの表面だけでこの低さである。
メジャー作品なら大体50%、マイナー作品でも20%前後な事が多い事を考えるとその低さが際立つ。
↑もう1つ指標になりそうなものとして、チャプター2に到達していると貰える実績の1つ。
表面クリアまでに全6チャプターある中でこの低さとなっている。
ゲームの流れ
本作はミートボーイの彼女であるバンテージガールがフィータス博士に誘拐されたため、それを助けるというストーリーになっており、ゲームについてもバンテージガール(ゴール)を目指して只管アクション性の高いステージに挑むというものになっています。
1チャプター辺り全部で20個のステージ(といくつかの番外ステージ)で構成されていて、死ななければ1ステージ辺り10秒~1分前後でクリアできるステージが大量にあります。
そうして次々とステージをクリアしていき、特定の数クリアするとボスステージが解放されてボスステージをクリアするとチャプタークリアという流れになっています。
※最終面のみ全ステージクリア必須&全6ステージという特殊構成になっている。
↑バンテージガール(画像左)とフィータス博士(画像右)
↑バンテージガールを目指して駆け抜ければステージクリア
↑1チャプター辺り全20ステージで構成されている
良い所・オススメな点
①簡単ながらも繊細な操作を要求されるステージの数々
本作は当時の死にゲーの流れに乗っかっている事はご紹介しましたが、当時の死にゲーの特徴として、操作そのものは簡単だけども、簡単な操作で高難易度ステージに挑まなければならないというものがあり、本作もその特徴を引き継いでおります。
本作で要求される操作は、移動・ダッシュ・ジャンプの3つと、そこから派生した壁ジャンプの4つしかありません
そのため単純ながらも難しいこの奥深さが本作最大の特徴であり、楽しいポイントであると言えます。
↑操作説明画面はこの簡潔さ。ボタンを押してる時間やスティックの倒し加減によって移動性能が少しずつ変わるため、繊細な調整で動かしていく。
②リプレイ機能によるクリアした時の気持ちよさ
本作では、一部ステージを除いて、クリア時にリプレイが再生されるようになっています。
このリプレイ最大の特徴が、失敗して死んだものも含めて全て再生されるという点です。そのため、何回も死んでからクリアした場合、最初に何人ものミートボーイが駆け抜け、段々と最適化されていく様子を見れるようになっています。
このリプレイ機能のおかげで、クリアした時の気持ちよさもひとしおとなっている。
↑最初にブワッと纏まって出て来て段々最適化されていく様子を眺めるのも楽しい
③やり込みがいがある
既に何度か述べておりますが、本作には裏面も存在します。裏面は各チャプター毎に存在し、実質的にその量はほぼ倍ある事になっています。
また裏面に挑むには、該当ステージの表面をA評価でクリアする必要があり、A評価を獲得するには規定時間内にクリアしなければならないため、いかに表面を素早くクリアするかといったタイムアタック的なやり込み要素も存在しています。
↑裏面もあり、表面の難易度上昇版となっている。
④ミートボーイ以外のゲストキャラクターを操作できる
ミートボーイ以外にも、12体(マイナーチェンジ含めて17体)もの操作可能なキャラクターがいるのも本作の特徴です。キャラクター毎に少しずつ異なる特徴を持っており、これらのキャラクターでもA評価を獲得可能なので、気分転換だったり難所を超えるために使うといった使い方が出来ます。
操作キャラの解放には、特定ステージをクリアするタイプと、ステージに落ちているバンテージ(絆創膏)を規定枚数集める事で解放されるキャラがおり、前者は特に攻略にそのまま使っていけるキャラとなっている。
※バンテージは表面と裏面を合わせて1チャプター辺り20個落ちており、こちらで解放されるキャラはどちらかというと収集品的な面が強い
↑例えばミートボーイは1回ジャンプなのに比べて空中ジャンプ出来るThe Kid(キッド)。
キッドは当時の別の死にゲーである『I wanna be the guy』から参戦したゲストキャラ
↑ジャンプボタンを連打すればゆっくり落下出来るJill(ジル)
ほぼミートボーイの上位互換のような性能になっている
こちらも『Mighty Jill Off』という死にゲーからの参戦
↑棒状で非常に特殊な見た目をしたflywrench(空飛ぶスパナ)
壁ジャンプの挙動が特殊(垂直に登る)な上に3回空中ジャンプ出来る。
↑基本性能が滅茶苦茶低い代わりに上下反転が使えるCaptain Veridian
ジャンプ距離が短く空中では上下反転出来ない関係上一部マップでは詰むが、ギミックの破壊者
↑ついにはマイクラのスティーブまで
ここまでくると要求バンテージも多く、ほぼご褒美系のオマケ要素と言える
※スティーブの場合は未クリアステージで使ってもクリア判定にならない
気になる点・注意点
①一部マップはミートボーイ固定
ゲストキャラクターを使用出来る事はご紹介しましたが、一方で一部マップでは使用できません。具体的には、ボスマップに番外マップと、最終章以降のマップではミートボーイ固定になっています。
※ミートボーイ以外のキャラクターに固定される場合も有
そのため、ミートボーイよりゲストキャラクターの操作感が気に入った場合などは、ミートボーイ固定マップに苦戦する事になりかねません。特に最終章は裏面含めてミートボーイ固定となっており、他キャラで難所を超えるという使い方が出来ないため、ここはかなり辛いポイントです。
②チェックポイントは殆どなし
本作で折れる人が多い最大の理由がおそらくこのチェックポイントがない点です。中盤までは走り抜ければ短いマップも多く、そこまで気にならないのですが、終盤は全体的に長めのマップもあり、ゴール直前で死んでしまった結果、最初からになって精神を病むパターンが多いです。
基本的にボスに挑むには全てのマップをクリアする必要はないため、最悪スルーするという手もありますが、前述したとおり最終章ではそれも通用しないため、やはり後半になればなる程気になってくるポイントになっています。
③バイオレンスコメディな表現有
アメリカ系のゲームにはぼちぼち見られるのですが、バイオレンスコメディな所があります。バイオレンスコメディとは簡単に言えば暴力的な表現があるタイプのコメディです。
一番バイオレンスなのが第1章なので、ここを超えればそこまで過激な所は出てきませんが、序盤のゲーム表現で単純に合わずに折れてしまうパターンもあるのではないかと思います。
↑この後何が起こるか予測が付くが、血が飛ぶ直前で止めた画像。本作で一番バイオレンスなのは1章のボス戦とこのシーンなので、ここを受け入れられるかどうかで遊べるかどうかは変わってくる。
番外:「やめてね」とは関係あるの?
結論:ない
そもそもスタンプのポーズはチャプタークリア時のものであり、むしろクリアしておめでとう的な表現にすぎません。なぜやめてねと言われるようになったのかその発祥は不明ですが、あくまでポーズがそれっぽいからそう言われるようになっただけの話でしょう。
↑チャプタークリア画面がTwitchスタンプの元ネタとなっている。
なおこのミートボーイは本編アニメに比べて変にリアルな上にやけにボロボロになっている。
余談:なんでBloodTrail(血痕)なの?
ミートボーイの能力名から。ミートボーイとはそのまま直訳すると肉少年であるが、ただの肉の塊ではなく血の垂れる新鮮な肉となっており、そのためBloodTrailという能力を持っている。
Bloodtrailとはその名の通り血を垂らしながら歩く能力となっており、ミートボーイの移動シーンをよく見ると足元などは赤く染まっている事がわかる。この血の跡を見て移動の目安にする事は可能だが、血の跡は死んだ後も残るため、あんまり失敗すると全域血だらけであまり参考にならない。
おわりに
以上がSuper meat boyのレビュー記事になります。
10年以上昔のゲームであり、ゲーム自体はかなり古いゲームとなっていますが、ゲーム上の表現を受け入れられるなら、今遊んでも楽しいゲームなのではないかと思います。
セール時ならかなりお安く買う事が出来るため、ぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか。
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