【レビュー】カプコン ファイティング コレクション2
-ソロプレイヤーでも遊び甲斐のあるファイコレ-

レビュー
ゲーム名カプコン ファイティング コレクション2
ジャンル格闘ゲーム
プレイ人数1人~2人
販売形態Nintendo Switch、PlayStation、Steam、Xbox Series X/Sなど
価格4990円
参考URLPS
https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0102-CUSA44576_00-C2F2C20000000000
Steam
https://store.steampowered.com/app/2400430/__2/?l=japanese
Switch
https://store-jp.nintendo.com/item/software/D70010000070539
一口メモ個人的目玉はパワーストーンとジャスティス学園の二作

 今回紹介するのは、カプコンの格闘ゲームを詰め込んだファイティングコレクションシリーズの二作目であるカプコン ファイティング コレクション2です。ストリートファイターシリーズは勿論、SNKとのコラボ系お祭り作品であるカプエスや、SF(サイエンス・フィクション)系格闘ゲームであるスターグラディエーター2、乱闘系3D格闘ゲームであるパワーストーンに、学園系格闘ゲームでカルト的人気を誇るジャスティス学園など、錚々たるメンツが収録されています。

 この手の格闘ゲームのコレクション作品というと、当時はゲームセンターでないと対人出来なかった(ゲーセン内の人気に応じて、対人の可否か決まった)ゲームが、ネットでいつでも対戦出来るようなる所が大きく、所謂格ゲーおじさんが喜ぶ事が多いのですが、今作はパワーストーン2という4人で乱闘するパーティ系対戦ゲーム(ただしプレイ人数は最大2人)が収録されていたり、zero3↑やジャスティス学園など、アーケードモードが遊びごたえがあるゲームがあり、個人的には完全にソロ勢であっても(対人目的でなくとも)、楽しめる作品が多いのがアピールポイントになるのではないかと思います。

①方向性の異なる作品が全8作品収録

  はじめにで既に述べている事ですが、様々な作品が全部で8作品が収録されています。いわゆる一般的な格ゲー、お祭りタイプの格ゲー、パーティタイプのゲームなど、方向性そのものがゲーム毎に大きく異なるので、上記8タイトル全て未プレイだったとしても、何かしら自分の好みに合うような作品を1作品だけでも見つけやすいのではないかと思います。

 更にこれもはじめにで述べた通りですが、対人目的でなくても遊びこめるタイトルが多いので、後述するソロ向けの簡易必殺技モードの実装の手助けもあり、全体的に遊ぶハードルが低いです。

 以下は個人的にオススメなパワーストーン2と燃えろジャスティス学園の簡単なプレイ動画(紹介)

↑パワーストーン2は4人対戦ゲームであり、ギミックが色々と用意されたマップで相手と戦う。
 ダイヤ(パワーストーン)を3つ集めると変身して大幅強化されるのが最大の特徴。

↑操作も非常に簡単で、収録されている作品の中では一番操作難易度が低い

↑燃えジャスは学園物な格闘ゲームであり、今も色褪せないキャラクターデザインが魅力的

↑格闘ゲームとしては通常技でコンボして、必殺技で締めるというかなりオーソドックスな作り
 弱攻撃始動でも強攻撃が繋がる事など、基本的なルールがわかればこの作品もハードルは低い
 なお動画で取り上げている聖純女学院チームのアキラはスト5でコラボ出演している

②ソロ向けやカジュアルに遊べる設定が存在

 ソロ向け要素として、必殺技をワンボタンで出せる簡易必殺技システムが実装されている他、いつでもセーブ&ロードの存在や、ゲーム起動前にゲームの設定を色々弄れるようになっており、ここで難易度調整等も可能になっているので、格闘ゲームそのものが苦手な人でも、かなりカジュアルに遊べるようになっています。※ワンボタンに関しては、正確にはランクマッチでは使用不可

 本作はアーケード作品が元になっていますが、各作品それぞれにトレーニングモードも用意されているので、事前の操作確認等もちゃんと出来ます。

 かなり簡易的なものですが、ゲーム内実績(チャレンジ要素)も用意されているので、対人目的でなくとも十分楽しむ事が可能です。

↑ゲーム難易度から、隠しキャラやクレジット設定など、ある程度細かく指定可能

↑ゲーム内実績も有り。〇〇でクリアするが基本でかなり簡易的ではある。

↑なお一部トレモでは、当たり判定などもしっかり確認出来る。

補足:ワンボタン必殺技について

 ソロモード限定の仕様。スト6のモダンと異なりアシストコンボは存在しないが、①必殺技ボタン+方向キー入力で特定の必殺技が出る(スト6のワンボタンとほぼ同じ仕様)モード②必殺技を個別に指定して、好きな必殺技をワンボタンに設定出来るモード の2つが存在し、併用可能とかなり破格な設定になっている。

 ただしゲームに後付けで作られたシステムである関係上、注意点も多い。スト6など他の格ゲーを触ってないとイメージが湧きにくいとは思うが、具体的には以下の通り。

 a.溜め技は、ボタンを押してから溜め始める
→スト6では、事前に溜め動作を行っておけば、溜め技でもワンボタン必殺技を押した瞬間に必殺技を出してくれるが、本作の場合、ボタンを押してから溜め始めるという仕様になっている。更に溜め動作も自動的に行うため、例えばガイルのソニックブームをワンボタンにした場合、必殺技を押した瞬間後ろに歩き始める→溜まったらソニックブームを撃つという一連の流れまでを自動的に行う形になっている。(移動自体はしゃがみ入力をしておけば対策可能)。この関係でZero3↑のX春麗の天翔脚(事前に溜めた上でリバーサル限定で出せる)など、特定条件下でしか出せない溜め必殺技とは絶望的に相性が悪い。

 b.追加入力が必要な必殺技は、追加入力部分は自力入力が必要
 →文字通りそのままの意味。ただし必殺技ボタンは、ボタンを押した瞬間、対応した必殺技の入力をしているという仕様上※、追加入力部分が厳密でない場合、必殺技ボタンをそのまま連打していれば最後まで出し切ってくれたりする。※例えば波動拳を必殺技ボタンで出す場合、必殺技ボタンを押した瞬間一瞬で236Pという入力が行われている。このためワンボタン波動拳を連打する=Pボタンを連打しているのと同様という事になる。

 c.①で出される必殺技は、モードに関わらず固定のキャラがいる
 →例えばZero3↑には、キャラ選択時にX・Z・Vの3つのモードが選択でき、モード毎に使える必殺技やキャラ特性が変化するのだが、そういったモードチェンジには対応していないキャラがいたりする。同じゲームでも対応しているキャラと対応していないキャラがいたり、かなりまちまち。

 d.②の必殺技の個別設定は、指定がかなり厳密なため、チームゲーでは使いにくい
 →②の方は例えば、特定のボタンを押すと、【リュウ】の【強波動拳】を出すというキャラまで指定するかなり厳密な設定なため、特に複数のキャラを使うチームゲーでは運用が難しい。(キャラが変わる度に一々設定する必要がある)bで説明した仕様上、キャラが違っても出したい技のコマンドが全く同じならば一応同じような運用が出来る。

↑色々と注意点はあるが、それはそれとしてワンボタン運用出来るのはやはり利点

↑②の必殺技の固定は、ボタン1つが占有される代わりに、技の強度まで指定出来る

③おなじみのミュージアムモード完備

 サウンドトラックと画集を納めた毎度おなじみのミュージアムモード完備。キービジュアルや、プロモーションパンフレット、インゲームデモの企画書など、ファンアイテムとしての需要も高い。

↑プロモーションパンフレットなど、ゲーム外アイテムも収録されている。

①あくまでアーケード版の移植であるという点

 ファイティングコレクションではこの問題もお馴染みだが、全タイトルアーケード版なので、家庭版で実装されたオマケ要素は軒並み省かれているのは残念ポイント。

 特にジャスティス学園は熱血青春日記が収録されていないのは結構勿体無く感じる点になっている。※といっても燃えるジャスティス学園の熱血青春日記は、すごろくモードなので、ゲーム内キャラとギャルゲーが出来た過去作に比べたら残念感がまだ薄まる方なのだが…

↑ドリームキャスト版には存在したオマケモードが本作では実装されていない

↑オマケモードで作成出来るエディットキャラクター自体は設定変更で使えるようになるが、
上記の仕様から、所謂公式エディットキャラ限定になっている。 

 以上が「カプコン ファイティング コレクション2」のレビュー記事になります。

 歴代コレクション作品に比べると、収録作品はある意味色物感が強い(どれも不朽の名作ではある)作品ではあるのですが、それ故に根っからの格ゲーおじさんじゃなくても触れやすい作品なのではないかと思います。

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