ゲーム概要
ゲーム名 | ZERO Sievert(ゼロシーベルト) |
ジャンル | 脱出シューター、サバイバル、ポストアポカリプス、2D見降ろし |
プレイ人数 | 1人 |
プレイ時間目安 | ゲーム形式上明確な終わりがないが、 マップを一通り行けるようになるのに15~20時間程度 |
販売形態 | Steamのみ 早期アクセス |
日本語の有無 | 日本語化modで対応※非公式日本語wiki参照 |
一口メモ | タルコフライクなサバイバル2Dシューティング |
はじめに
今回ご紹介するゲームはZERO Sievert。
荒廃した世界を探索する見降ろし型シューティングゲームとなっています。
↑ゲームの基本画面 パッド操作にも対応してるが基本はキーマウ
※エイム操作がパッドだと難しいため
本作最大の特徴は、脱出シューターの金字塔であるタルコフや、サバイバルFPSの大家Stalkerの影響を強く受けている所でしょう。
拠点から探索マップへと飛び込み、敵を倒して物品を漁ったりタスク(任務)をこなし、脱出地点まで無事移動出来れば無事に成功、途中で失敗すれば拠点からやり直しといったゲーム性になっております。
脱出シューターは、探索時のスリルを重要視する関係上、タルコフを始めPvPが基本となるゲームが多いのですが、Zero Sievertは完全にソロプレイ特化なのも特徴的です。そのためゲーム性もソロプレイ向けに調整されている点が多いです。例えばタルコフだと、死んでしまうと何もしなければ持ち物が完全に消えてしまう(ロストする)ハードなゲーム性が特徴の1つとなっています。しかしながら今作の場合は、デフォルトの難易度だと、探索マップ入場前の状態に完全復帰してくれるようになっています。※ハードコア設定を行えば、タルコフと同様に死んだら完全ロストするように設定する事も可能です。
良い所・オススメな点
①ソロで気軽に遊べる脱出シューター
ソロ向け脱出シューターが珍しい事は既に述べた通りですが、これがZero Sievertをオススメする何よりの理由になります。そもそも脱出シューターというジャンル自体が、シューティング系ゲームの中の区分としてはマイナー寄り(開拓途中)のジャンルであり、そのマイナージャンルの中でも数少ないソロで遊べるゲームとなっているからです。
脱出シューターは、1回1回緊張感ある探索をやりつつも、脱出する事で1区切り付くメリハリの良さが楽しいポイントであり、マイナージャンルに留めるには勿体ないほど面白いゲーム性となっております。
また脱出シューターの祖であるタルコフは、その値段や購入方法において一般的なゲームに比べるとハードルが少々高いのですが、Zero Sievertの方はSteamで購入出来て値段的にも比較的安めとなっており、そういった購入環境的にも気軽に遊べるゲームになっています。
②ハードな難易度
デフォルトの難易度の話ですが、いくらソロ向けの調整がされているとはいえ、難易度そのものはそれなりにハードです。救済措置っぽい一部壊れ武器、装備などはありますが、シューティングゲームらしく基本体力が低いので、複数の敵に狙われたり、敵に貼り付かれてしまったり奇襲を受けると壊れ装備だろうと死にます。脱出シューターという性質上、緊張感はゲームに必須な要素であり、ハードな難易度だからこそ面白いゲームとなっております。
↑またZero Sievertは重量制限や持ち運べる量の制限などもあるため、物品の取捨選択なども必要になってくる。このような要素もハードな難易度の一因と言える。
③友好・敵対関係に基づいた動的な戦場
Zero Sievertでは上記のようにいくつかの勢力が存在し、それぞれに関係性が存在します。
そしてこれらの勢力はNPCとして探索マップに配置されており、敵対関係同士だと互いに戦うという特徴があります。例えば野生生物である狼の横を野盗が通ると、野盗と狼で戦闘が発生します。
このため探索していると銃撃音が聞こえたり、亡骸から敵が近くにいる事を予測したり、漁夫の利を狙って敵を誘導したりなどと言った事が出来ます。
※NPCは定点防衛するものとマップ中を動き回る者との2種類がいるため、NPC同士の戦闘は必ず発生するようになっている。
マップによってはボス枠のような敵がいたりするのですが、このボス枠が野盗のキャンプを掃討していたり、逆に返り討ちにあって死んでいたりといった事もあります。
このように探索マップでは自キャラ以外も互いに影響し合っており、荒廃した世界ながらも活き活きとした世界観になっています。
↑プレイヤーvsハンターvsクリムゾンコンポレーションvsグリーンアーミーの四巴になった場面
最終的にハンターをグリーンアーミーに倒して貰っている。
気になる所・注意点
①早期アクセス故の不安定さ
早期アクセスゲームには付き物ですが、バグは多めです。
基本的には実害あるものは少なく、敵が地形にハマっているなどといった事があります。
また、更新頻度は高めなのですが、それ故にゲームバランスの変化が激しかったり、ゲームの進行方法が変わったりなどといった事があります。
更に更新頻度が高い関係か、更新後にセーブデータの互換性がなくなる事例も観測されています。
クラウドセーブとの同期を切って置くと対策出来る場合もあるので、対策しておきましょう。
②初期マップの視認性が悪い
最初期に行く事になるマップがForest(森)なのですが、これが視認性が最悪です。
草木が生い茂っているために、敵がどこにいるのかわかりにくく、また亡骸がどこにあるのかといった事もわかりにくいです。所謂チュートリアル要素を兼ねているマップに関わらずコレなので、最初のハードルが高い原因にもなっています。
これ以降のマップは道が舗装されていたり、細かく壁などでエリアが区切られていたりと初期マップよりわかりやすくなっているため、余計に悪目立ちします。
↑右のグールではなく、矢印の刺した場所に野盗の亡骸があるのだが、草木に紛れてわかりにくい
③チュートリアル要素が不親切かつ不足気味
この手のゲームにありがちですがチュートリアル要素は不親切です。
一応escキーで開けるメニュー画面にチュートリアルの項目があるのですが、これも非常に簡易的なものな上に、あくまで操作方法やUIの解説であって、ゲームの進め方そのものは解説してくれません。幸い非公式日本語wikiがあるのでそちらを頼るか、以下のtipsの項目を参考にしてください。
↑チュートリアルそのものは一応用意されている
Tips :序盤の進め方や補足
序盤の進め方について
①Hキーを押そう
ゲームをスタートすると開幕拠点に放り込まれるので、そしたらHキーを押しましょう。
拠点は広々していますが、移動先としては殆どこのHキーでいける場所しか行きません。
↑ 1スタッシュ
持ち物をしまう場所。隣にはクラフト出来る作業場も置いてある。
ゲームスタート時には既にいくつかアイテムを所持しているため、
装備品以外は一度預ける事をオススメする。
2コンダクター
駅員がいる場所。探索マップに移動するために利用する。
3バーマン(バーテンダー)
タスク(任務)を受けられる場所その1。ショップとしても利用できる他、
お金を払えば食料値(飢え)と水分値(渇き)を回復してくれる。
4ドクター
タスクを受けられる場所その2。ショップとしても利用できる他、
お金を払えばアーマーの修理、体力回復、出血からの回復、放射能値の回復をしてくれる。
5ネットワーカー
タスクを受けられる場所その3。デイリー任務を受けられる。
任務の性質上ストーリー進行するようなタスクは出さない。
6・7 グリーンアーミー及びクリムゾンコーポレーション
初期画面では出現せず、特定タスククリア後に出現する。
タスクを受けられる場所その4及び5。
グリーンアーミーはワープ場所がショップ、右隣の部屋でタスクを受けられ
クリムゾンコーポレーションはワープ場所がタスク、そのすぐ横がショップ
とワープ先の内容が異なるため注意
②バーマンからタスクを受けよう
Fキーで話しかけてタスクを選んで仕事を受けられる
③Jキーで内容を確認しよう
バーマンからタスクを受ける際のタスク一覧からは具体的な任務目標は確認出来ない。
一度バーマンとの会話を切り上げ、Jキーでデバイスメニューを開こう。
メニューには6つほど選択肢があるが、そのうち左から2番目でタスク目標を確認出来る。
↑最初に受けられる任務は上記の通り
Forestから一回帰還し、Forest内で狼を5匹討伐すれば完了出来る。
④コンダクターからいざForestへ
⑤ForestについたらMキーでマップを確認
マップでは現在位置、脱出ポイント(各マップに必ず2箇所あり)、固定湧きエリアなどが確認出来る。
Zero Sievertのマップは固定湧きエリアを複数含みつつもランダム生成なので、最初にマップを確認してどこに向かうべきなのか確認しよう。
また、最初の任務では関係ないが、任務目標でエリアを指定されている場合、マップ上で黄色の円で表示されるため、マップの確認はかかせない行為となっている。
⑥マップを探索しよう
⑦脱出ポイントから脱出しよう
⑧脱出後はまた次のタスクや素材集めに備えて準備しよう(以下ループ)
なお準備する上でやるべき事としては、
1.タスク報告・新たなタスクの受領
2.ドクターで体力やアーマーの回復
3.スタッシュに物を預ける
(4.作業場で武器の修理)※拠点にワークショップ設置後可能
5.アイテム売買
6.時間が遅かったりスタミナが減っていたらベッドで睡眠
7.ベットで睡眠後にバーマンで食料水分補給
おおまかには上記の通りとなっている。
補足
ゲームをプレイしていて筆者が分からなくなった点について補足しておく。
Q.夜間になったらマップが真っ暗でどうしようもできない!
A:ベットで睡眠を取り時間を調整しよう
ベッドは拠点に設置して寝る事が出来る他、人の部屋で寝る事も出来る。
なので暗くて探索どころではなくなったら、とりあえず寝よう。
↑人の部屋で睡眠可能
なお暗闇に関しては暗視装置等で対応可能な他、敵に見つかりにくくなるというメリットも存在する。
Q.作業場で拠点に設置出来るモジュールを作成したけど設置出来ない!
A:Jキーのデバイスメニューで仮設置後にインベントリから設置可能
デバイスメニューを開いた後、右から2番目の家マークを選んだ後に表示される画面から仮設置をした後に、インベントリからモジュールは設置出来る。
なお仮設置する際には特定箇所を長押ししないと仮設置出来ないため注意しよう。
Q.武器に対応する弾薬を購入したけど装填出来ない!
A.Yキーで装填したい弾薬を選んでから装填しよう。
このゲームは1つの弾薬に付き、複数の種類が存在する関係から、武器の初期設定の弾薬と装填したい弾薬の種類が違う場合、装填したい弾薬をインベントリに入れてからYキーで選ばないと装填できません。
弾薬によってはダメージやリコイルなどに補正が入るものもあるため、積極的に活用しましょう。
おわりに
以上Zero Sievertのレビューとその他遊ぶ上での補足記事になります。
色々と不親切な所があるゲームではありますが、脱出シューティングゲームがどんなジャンルのゲームなのか遊んでみたい(試してみたい)!といった人には特におすすめのゲームとなっています。
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