はじめに
今回は、スト6への豪鬼追加が近づいているタイミングという事もあり、
ストリートファイターシリーズ未プレイの方向けに豪鬼に関する解説記事を作成しました。
豪鬼の歴代の【性能】に関しては、動画等で扱っている人が多く、私自身対人経験はスト6からなので、
どういう技を持っているかは触れつつも、あくまでバックストーリーを中心に扱えたらと思います。
なお今回豪鬼のストーリーを探るために筆者がプレイしたゲームは全てSteam等で購入可能です。
もしも本記事を読んで、各種ゲームをプレイしたくなった場合は、下記のリンクを参考にして下さい。
スト6のカプコン公式PVはこちら
前提
①基本的にシリーズ順に豪鬼の姿を追いますが、作中の時系列は発売順でない事に注意して下さい。
シリーズ順
※ZEROシリーズとストⅢシリーズは同時開発の作品であり、発売順だけでいうなら
ZERO→ZERO2→ストⅢ→ストⅢ 2nd IMPACT→ZERO3→ストⅢ3rd になる。
作中時系列順
※スト2はマイナーチェンジ版が複数存在するが、ストーリーの変化自体はないため省略
※ZEROシリーズとⅲシリーズの間にEXシリーズが存在するが、開発会社の関係で扱いが複雑なうえ、
今回扱う豪鬼はEXシリーズには未登場なため省略
②シリーズ順と作中時系列が異なる関係上、シリーズ内の表現に矛盾が存在する場合があります。
③使用したゲームは移植作品である関係上、移植元と表現等が異なる可能性は考えられます。
豪鬼の基本的な特徴
豪鬼はストリートファイターシリーズのストーリー上においては2つの大きな特徴があります。
①シリーズ内の存在感に反して、基本的な扱いは未知なる格闘家
②主人公格のリュウと因縁を持つものの、メインの悪役とは異なる
以上の特徴を踏まえて、まず豪鬼の基本的な特徴について触れていきましょう。
①シリーズ内の存在感に反して、基本的な扱いは未知なる格闘家
豪鬼はストリートファイターを代表するキャラの1人でありながら、未知なる人物として扱われます。
例えば30周年記念ソフトで豪鬼のプロフィールが公開されているのですが、それが次の通りです。
↑キャラプロフィールでありながら、不明の2文字がやけに目立つ
画像のように、豪鬼はその拳を極めようとしている事以外の基本的な情報がまるでわからない人物となっています。この情報の不明っぷりは、ゲーム内では公開されているものの公式があえて伏せているといった事もないため、本当にその実態がよくわからない人物として扱われています。
基本的には超人的な人物として描かれる事が多いのですが、極稀に人間的な面を見せる事もあり、そのどこか掴み所がないのも豪鬼の特徴と言えるかもしれません。スト6では個々のキャラクターをかなり深堀するワールドツアーというモードがあるため、こういった不明瞭で掴み所のない豪鬼がどのような描写がされるのか、注目されています。
②主人公格のリュウと因縁を持つものの、メインの悪役とは異なる
リュウ(やケン)と豪鬼はどちらも同じ暗殺拳の使い手となっており、暗殺拳の負の面の力(殺意の波動)に魅了される事なく格闘家として戦っているのがリュウ達であり、一方で負の力に魅了されつつも、その力を完全に制御しているのが豪鬼となっています。そのため両者はこの殺意の波動を中心に1つの因縁を持っています。
また豪鬼は、リュウとケンの2人の師匠である剛拳を致命傷に追い込んだ過去もあり、こういった点からも、主人公格であるリュウとの間に強い因縁を持った人物として豪鬼は描かれています。
しかしながらストリートファイターシリーズのメインストーリー自体は、世界征服を目論む悪の組織シャドルーを中心とした物語となっており、豪鬼は度々ラスボス(裏ボス)を務めるような人物であるにも関わらず、あくまでリュウの乗り越えるべき壁として、サブの話のように扱われる事が多いです。
また豪鬼は、そういったシャドルーとは敵対している事が多く、悪役というよりも、純粋に戦いを求める者として描かれていて、明確に悪ともいえないような人物になっています。
↑筆者が作成した6までの関係図。他にも多様なキャラや組織が存在するため、かなり簡略化している。
上記の図で明らかのように、ストリートファイターシリーズは基本的に犯罪組織であるシャドルーが中心となったストーリーであり、シャドルーが壊滅した6でもシャドルー残党のJPがボス格として振舞っている。
シャドルーに直接的に関わっていないのは秘密結社のギルと豪鬼しかおらず、本筋の悪役とは別個の存在として扱われている事がよくわかる。
歴代シリーズから豪鬼の姿を追う
スーパーストリートファイターII X -Grand Master Challenge-
記念すべき豪鬼が初登場した作品。
ストリートファイター2にはいくつかのマイナーチェンジ版が存在し、本作はその5作目。
豪鬼を既に知っている人だと有名な、ベガを倒して割り込んで来る演出がされるのも本作です。
本作の豪鬼は隠しキャラ(ボス)となっており、操作したい場合には隠しコマンドが要求される他、アーケード上(ストーリー上)で戦いたい場合も、1ラウンドも落とさずに11試合連続で勝利しなければならないというハードルが非常に高いものになっています。
①リュウにカーソルを合わせて1秒待つ
②T.ホークにカーソルを合わせて1秒待つ
③ガイルにカーソルを合わせて1秒待つ
④キャミィにカーソルを合わせて1秒待つ
⑤リュウにカーソルを合わせて1秒待つ
⑥ スタートボタンを押し、1秒以内にP3つを同時押しする
⑦成功すれば顔が黒塗りになった豪鬼が選ばれている
なお上記の隠しコマンドが要求されるのはあくまでデフォルトのスパ2X版の話であり、『カプコン ファイティング コレクション』に収録されている15周年記念のスパ2移植版の場合は、操作タイプでスパ2Xを選んでカーソルをリュウの上に持っていくだけという非常に簡単なものになっている。
隠しキャラ故にゲーム内ではまだ一切豪鬼の名が明かされておらず、性能面も非常に性能の高いリュウのマイナーチェンジ版に留まっています。そのため豪鬼の必殺技として有名な瞬獄殺といった技はまだ使えず、阿修羅閃空と斬空波動という移動技が使用可能です。
更に本作の段階ではまだ殺意の波動の概念すらなく、当然リュウとの因縁というのもまだありません。そのためラスボスが豪鬼からベガに変更されても個別EDが殆どのキャラには存在せず、唯一豪鬼同キャラの時のみ独自のEDが流れるようになっています。
↑豪鬼が使える特別な技というと、相手に一気に近づく阿修羅閃空と空中で波動を撃つ斬空波動くらい
↑連勝しているとベガをかませ役にして出てくるのが豪鬼であり、この時点で既に別格の扱い
↑豪鬼に関する話は豪鬼でベガを倒した場合(左動画)と豪鬼で真豪鬼(ボス豪鬼)を倒した2つのみ
エンディングとしては他キャラに比べて短く、完全にナゾキャラである
↑この時点ではリュウとの因縁がなく、ベガを倒した時と同様のEDが流れる(左動画)
キャミィに至っては倒した豪鬼を放置してベガと喋りだすシュールっぷり(右動画)
↑スト5でスト2アーケードのストーリーが纏められたが、やはり拳を極めようとしている事以外は謎
ストリートファイターZERO
豪鬼の設定がしっかり盛られるのがこのZEROシリーズ。
ZEROシリーズ一発目となる本作の豪鬼は、まだどちらかというとスト2の延長戦上にあるような状態となっており、引き続き乱入演出が採用されたり、乱入した豪鬼を倒しても特殊な演出等はなかったりしている。
一方で、瞬獄殺など豪鬼の基本的な技が追加された他、豪鬼の背景が明らかになったのも本作であり、リュウの師匠である剛拳や、自身と剛拳の師匠である轟鉄を殺害した事が示唆されている。
※ただしこの情報はゲーム内だけでは正直わかりにくいものとなっている。
↑まだスト2の延長戦上感が強く、拳を極めんとしている事以上の情報は少ない。
↑豪鬼の実兄である剛拳や、豪鬼と剛拳の師匠である轟鉄の姿が登場している。
豪鬼がこの2名を殺害(うち剛拳は未遂)した事はEDだけではわからず、
また轟鉄が豪鬼に瞬獄殺を身に付けさせるために殺害させた事もゲーム内だけではわからない。
↑ZEROシリーズで話題になるのがこの画像。
この画像自体は映画を元ネタとしたifの画像であるが、
拳を追い求める豪鬼の姿とのギャップが印象に残る。
↑色々は派生を持つ百鬼襲(左上画像)、通常必殺技の各種超必殺技版(画像右上)、
そして瞬獄殺が使えるようになったのもこのZEROシリーズから。
※トレーニングモードがあるのはZERO3のみなため画像はZERO3
ストリートファイターZERO2
リュウが豪鬼の事を意識し始めたりなど、基本的な設定が固まるのがZERO2。
ZEROのリュウは豪鬼の存在を把握していなかったのに対して、ZERO2のリュウは豪鬼が師匠の仇である事を認識しており、その上であえて仇敵ではなく格闘家として挑むというリュウの実直さが豪鬼を通して描かれている。
更にZERO2で初めて豪鬼の口から殺意の波動の存在が明らかにされており、殺意の波動を巡るリュウの葛藤が始まるのもこのZERO2である。
ZERO2の豪鬼の特徴として、元(ゲン)の存在を強く意識している事が挙げられる。元とは初代ストリートファイターに登場したキャラクターであり、2で未登場だった代わりにZERO2で再登場を果たした。
ストリートファイターシリーズの老人キャラは設定上は強キャラである事が多いのだが、元もその例外ではなく、伝説の暗殺者であり、病に侵されている事から死に場所を探して強敵との闘いを求めている。更にストーリー上では敗北する事が少ない豪鬼を正面から戦って敗北させた人物であり、リュウと元の2人がこの頃の豪鬼と関係深いキャラクターになっている。
↑豪鬼とリュウに明確な因縁が生まれたのがこのZERO2。殺意の波動の存在も明らかになっている。
なおスト6で豪鬼がいるとされている獄炎島はこの時に一度崩壊している。
↑リュウのラスボスが豪鬼だったのに対して、豪鬼のラスボスはまさかの元。
敗北した元が刺し違える覚悟だった所を豪鬼は撤退している。
興奮するあまり高笑いする豪鬼という地味に珍しい絵面も見れる。
↑元のラスボスは豪鬼。珍しく豪鬼が敗北してトドメが刺されかねない状況になっている上に、
元は戦いの中で死ぬため、強者である豪鬼をあえて見逃すという強キャラっぷりを見せつけている。
↑なおスト5でのZERO豪鬼もこのように満面の笑みである。
補足:真豪鬼
ZERO2から正式に登場し始める強化状態の豪鬼のこと。
豪鬼がプレイアブルキャラとしてちゃんと調整されるようになった結果、CPU専用として追加された。
ZERO2・ZERO3・Ⅲ2nd・スト5(アーケードモード)で戦えるようになっており、
条件を満たすとアーケード途中やラストにて乱入してくるようになっている。
あくまでもCPU専用(ボス専用)豪鬼に過ぎないため、ストーリーには関わってこない。
↑「我は拳を極めし者…」の決め台詞とともに乱入してくる。
性能こそ超高性能ではあるが、スト2Xのように倒してもストーリーが変化したりはしない。
補足:獄炎島
ZERO2で崩壊した獄炎島であるが、これ以降ストーリーでは扱われず、スト6で久々の登場となる。
そんな獄炎島であるが、数少ない登場した事例として『ポケットファイター』の存在が挙げられる。
『ポケットファイター』はコミカルな見た目を売りとしたゲームであり、正史でもなんでもない外伝作品であるが、ここで獄炎島がリゾート地として極園島に再開発された結果、修行場所を求めて豪鬼が旅立つという出だしになっている。地味ながらも獄炎島の全貌が初めて明らかになった作品でもある。
↑コミカルな作品な事もあって、絵面が中々にシュール
ストリートファイターZERO3
ZEROシリーズの最終作となるZERO3だが、本作のアーケードは基本的にベガを滅ぼすための物語とも言え、真面目な方法からギャグ地味た方法まで、あの手この手で色んなキャラがベガを打倒するストーリーとなっており、一部キャラを除いて殆どのキャラクターのラスボスがベガ固定。
そのため相対的に豪鬼の存在感が薄れるわけであるが、その上で目立つのがなお元の存在である。
豪鬼編のラスボスも例に漏れずベガであるのだが、なんとベガはラスボスでありながら前座に過ぎず、まさかのED中に元と豪鬼が戦い出してEDが終わるという破格の扱いになっている。
更に元編の場合、今度は豪鬼がベガ戦の前哨戦となっており、両者が全力で戦った結果元が豪鬼を殺害してしまう。そして流れでそのまま元はベガを倒してしまい、己と死合える(殺し合える)存在は豪鬼のみだったと悲しむEDという強者のみが分かり合える境地に至ってしまっている。
リュウ編では豪鬼が出現せず、更に元が豪鬼の瞬獄殺を防御してみせるなどの離れ業を見せている事もあり、結果的にZEROシリーズの豪鬼はリュウよりも元のストーリーだったと言える。
なおZERO3にはドラマティックバトルというタッグを組んで相手キャラと戦う専用モードが存在するが、ここでのタッグも豪鬼と元の2人となっており、まさに公式お墨付きの2人となっている。
↑ベガをあっさり処理してED中に元と戦うというライバルぷり。
↑戦闘前に専用演出が入り(左上動画)、最終的に死合った結果悲しみに暮れる元
↑ドラマティックバトルでもこの2人の組み合わせが固定になっている
ストⅢ 2nd IMPACT & ストⅢ3rd
ストⅢシリーズについては纏めて紹介。
本作はストⅢには豪鬼が存在せず、豪鬼がいる2nd/3rdについてもストーリーが薄いためである。
本シリーズの豪鬼最大の特徴としては、ストーリーで豪鬼が新技を生み出し、
次回作でその新技が使えるようになっているという豪鬼のお約束が生まれたことが挙げられる。
事の始まりはⅢ2nd IMPACTのEDにて、豪鬼が金剛國裂斬をお披露目した事が始まり。
このEDがかなり唐突であり、エアーズロックで技を披露するという物になっている。
Ⅲ3rdでも引き続き同様の流れとなっており、そちらでは天衝海轢刃を披露する。
こちらはスト4で実装されるため、結果的に10年以上も間が開く事となった。
Ⅲシリーズはアーケードの敵とストーリーの内容が関係している歴代作品に比べ、アーケードをクリアしたご褒美としてストーリーが見れる面が強く、基本的にギルがラスボスであるにも関わらず、ギルとは全く関係ないエンディングとなっている。
↑ラスボスのギルを倒した後に挿入される動画がこれ。
なぜオーストラリアにいるのか、なぜ唐突にエアーズロックを割りたくなったのか誰も分からない。
↑結果次回作のⅢ3rdで身に付けたのが金剛國裂斬。ゲージを使う超必殺技となっている。
↑Ⅲ3rdは深海の船の上に豪鬼が佇み新技を見せるというものであり、こちらも状況が謎。
↑スト5でもⅢ2ndの様子が取り上げられているが、ついに理由が明かされる事はなかった。
↑補足すると一応ストⅢシリーズでも最低限のかけ合い程度は画像のように存在しているが、
あくまでかけ合いが対戦前に挿入されるのみで、勝負後に特殊演出が挟まるといった事もない。
スーパーストリートファイターIV
過去作で死んでいたはずの剛拳が生きていた事になったのが本作。
殺意の波動に完全に呑まれた豪鬼の姿として狂オシキ鬼が作られるなど、豪鬼回りは非常に賑やか。
しかしながらゲーム内の描写のみに限定した場合、意外と豪鬼そのものに関する描写は少ない。
例えば豪鬼と因縁のある剛拳であるが、剛拳のアーケードは久々に弟子の姿を見守るというものであり、豪鬼は微塵も出てこない。唯一元のアーケードで、剛拳と豪鬼の戦いの様子が激しかった事が示されたりなど、描写そのものはコンパクトになっている。
特定キャラ同士の場合、特殊なかけ合いが発生するが、豪鬼の場合これもリュウしかない状態となっている。
豪鬼のアーケード自体も、Ⅲの流れを組んで新技お披露目のシーンとなっており、今回は赤鴉空裂破をお披露目している。
↑技としては天衝海轢刃が実装され(左動画)、瞬獄殺が真・瞬獄殺にパワーアップしている。
↑元の口から剛拳と豪鬼の戦いの様子が語られる。なお元自体はZero時代ほどのライバル感はない。
↑スト5でスト4の剛拳と豪鬼の戦いの様子自体は盛られた。
↑豪鬼とリュウの特別演出。殺意の波動を巡って両者の考えが対立している事が分かる。
↑豪鬼のアーケードは赤鴉空裂破のお披露目。演出がシュールだった歴代に比べると真面目だが、
やはりなぜ森の中心で天に向かって赤鴉空裂破を放ったのかは謎である。
↑豪鬼の暴走形態のような狂オシキ鬼。状態が状態故に傍若無人な所が目立つ。
追加が遅かったためか、既存キャラとの絡みが殆どなく、結果的に印象は薄くなった。
↑なおスト4で屈指のネタシーンがエレナと豪鬼のツーショット。
ZEROとは異なり公式演出であり、夢オチでもないため、意外と豪鬼に愛嬌があった事になる。
ストリートファイターⅤ
既存の豪鬼からかなり大幅なイメージチェンジがなされたのが本作の豪鬼。
より超人的な境地に達しようとしている他、その髪型から度々ライオン豪鬼とネタにされる。
一方でリュウとの関係性が一番深くなったのも本作である。ZERO2でリュウの将来性に期待して一度見逃した過去があるが、それ以降はどうにも関係性が安定せず、スト4ではついにしびれを切らしてリュウの事を小童呼ばわりするレベルに至っている。
しかし5を通してリュウが殺意の波動を克服した結果、実力差はあれどその態度を認めるようになっており、最終的になりふり構わず力を追い求めた過去の豪鬼から、人の身で拳を極めんとする境地に到達する(=リュウに似た態度で拳に向き合う)状態となっている。
まさに単純なライバル関係から、より一歩進んだ互いを認めた上でのライバル関係になっているのがスト5の豪鬼と言える。
↑見た目からライオン豪鬼とネタにされ、6の豪鬼は5の豪鬼を調整した結果なのが窺える。
なおこの見た目なのは、人の身を超えて真の鬼神に到達したため
↑なお技は前作の赤鴉空裂破を習得し(左画像)、真瞬獄殺も最後に神人の2字が光るように(右画像)
↑ライバルであった元は、その言動に失望して滅殺(おそらく死亡)
ZERO時代の関係性を考えるとかなりあっけない終わりとなった。
↑殺意を克服したリュウを一度は倒すも、リュウの態度に感化され、ライバルとして認めている。
↑5のアーケードでも、豪鬼は言動に反して笑みを漏らしている。
↑人の身で天を超え、殺意のままに戦う事を否定するという、リュウの態度にかなり近い
↑なお例のごとく新技のお披露目をしているのだが、それが腹を破って出てくるというもの。
ネカリは殺意の波動の擬人化であって人ならざる者であるが、それにしても中々過激である。
おわりに
以上が歴代豪鬼の姿を纏めたものとなっています。
豪鬼は未知な部分も多いですが、基本的に求道者であり、只管に本気の闘いを望んだ格闘家である事がわかります。一時期は力を求めるあまり、人の道を外れそうになる豪鬼ですが、最終的には前作の5の時点で人の道にまた戻り、そうして6の豪鬼に至るという形になっているわけです。
また調べなおしていて感じたのが、豪鬼の人間関係の特殊性でしょう。特にZERO時代の元の存在感はかなり大きく、5で簡単に散ってしまったのが惜しく感じる程です。果たして6の豪鬼はその関係性を広げていくのか、注目してみたくなりました。
ゲームを通して過去の様子を追ってみるのは非常に面白かったので、機会があれば、またやってみたいと思います。
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