【コラム】スト6からの格ゲー初心者がグラブルVSに飛び込む【レビュー】

コラム

謹賀新年

アニラが門松を出していたという理由だけで、 今回は正月一発目のネタとして、Granblue Fantasy Versus:Risingに触れていきたいと思います。

スト6で格闘ゲームの対人戦に初めて本格的に取り組んだ人の中には、折角だから他の格闘ゲームに触れてみたいと思った人も多いのではないでしょうか?私もその1人で、スト6を半年プレイして格闘ゲームに馴れて来たので、味変目的で違う格闘ゲームを探していた所に、丁度新作としてグラブルVSが出て来たので触れてみた次第であります。
そこで他の格闘ゲームを触っていてグラブルVSを気になっている人向けに記事を書いてみた次第です。

なお基本はグラブルVSに関してレビューするつもりではありますが、スト6との比較も多用するので、コラム記事としてご覧ください。

ゲーム名Granblue Fantasy Versus:Rising(グランブルーファンタジー ヴァーサスライジング)
ジャンル2D格闘、アクション、アニメ、PvP
プレイ人数1人~2人(一部コンテンツで30人)
販売形態Steam及びPS
クロスプレイ&ロールバックネットコード対応
無料版が存在
一口メモ前作が存在。そのため使用可能キャラが初期段階で28キャラと多い

ゲームを紹介する上では、以下の前提がありますので注意してください。特にコマンド操作(スト6ならクラシック、グラブルならテクニカル操作)はまた違う感想を持つかもしれません。
・スト6ではモダン操作のみ、グラブルはテクニカル操作onにはしているものほぼ未使用
・使用デバイスは4ボタンのパッド

①簡単な操作でコンボが繋がる

まずオススメなのがコンボのやりやすさです。スト6のアシストコンボのように同じボタンを連打してるだけでコンボが出来るというわけではないものの、その代わりに殆どのキャラで弱・中・強での三連攻撃が出来るようになっています。つまりとりあえず攻撃ボタンを3回押して、締めをアビリティ(必殺技)にするだけでコンボが出来るのです。
勿論ここから更にコンボを伸ばそうとすると、段々と難しくなっていきますが、とりあえずこの簡単なコンボだけでも、十分ダメージは出るようになっています。

↑左は弱攻撃三連、これだけでは相手がダウンしない
そして右は後ろアビリティ、相手がダウンする

↑弱三連と後ろアビリティを組み合わせる事で簡単にコンボが作れる。

②強化アビリティ(強化必殺技)が振りやすい

グラブルVSではアビリティの強化版が存在し、強化段階が全部で2段階存在するのですが、このうち1段階目は非常に振りやすいです。というのもグラブルVSではアビリティにクールタイムが存在し、未強化だとクールタイムがほぼ0、強化するとクールタイムが付くというシステムになっているからです。強化アビリティを使い過ぎた結果、行動が色々と制限されるといった事態になりにくいため、あまりリソース管理を意識せずにガンガンと強化版を振っていけるようになっています。

↑グラブルVSにはいくつかゲージが存在するが、ここではアビリティ欄に注目してみて欲しい

↑通常の前アビリティ 右から二番目のアビリティ欄が一瞬暗くなるがほぼクールタイムは0
アビリティとしては上昇後に攻撃が出るようになっている(右画像参照)

↑1段階目の強化 アビリティ欄が暗くなり、約7~8秒間前アビリティだけ使えなくなる
強化内容としては上昇中の段階で既に攻撃が出るようになっている(右画像参照)

↑なお二段回目の強化は空中ガードが不可能になる代わりに奥義ゲージを使うようになっている
奥義ゲージを使うと奥義(超必殺技)を使えなくなるのでこちらは管理が必要

③コマンドリストの解説が丁寧

グラブルVSが触りやすかった点として、コマンドリストの解説が丁寧な点も挙げられます。それぞれの技の性能をかなり具体的に見る事が出来るようになっており、②で説明した強化アビリティについても、それぞれの段階別に説明が付くようになっているので、どのような状況下で技を使い分けるのか、コマンドリストを見るだけでもかなりわかりやすいものとなっています。

↑技の特性が一目で分かる

④キャラ別の簡単な解説がある

上記のコマンドリストに関連して、コマンドリストと同じ項目に簡単なキャラ解説が付いてるのもオススメな点です。どのように戦うのか、状況別にどの技を振れば良いのか、基本的なコンボは何なのか、それぞれ一目で分かるようになっており、基礎的な内容はトレーニングモード内の確認だけで完結出来るというのも明快で触りやすいポイントです。

⑤アニメ調のグラフィツク

これはもう見て明らかですが、アニメ調のグラフィツクとなっています。リアル調よりもアニメ調の方が好みという人の場合には、オススメです。

↑カットインもアニメ調でグリグリ動く

⑥無料版が存在する

重要なのはこれが体験版ではなく、あくまで無料版であるという事です。
無料版ではグラン+1週間毎に3キャラ限定でローテーションの計4キャラしか使えないようになっているものの、製品版のプレイヤーと実際にマッチングして戦えるようになっています。
そのため、好みの操作感のキャラクターがいるかどうか見極めがつくまでとりあえず様子見で触ってみるというのが非常にやりやすくなっています。

①意識的に使うボタンが多い

これは単純に馴れの問題や、使用機器にもよると思うのですが、グラブルVSだと意識しなければいけないボタンが多いのがまず難しく感じた点でした。

例えばスト6の場合、パッドのモダン操作の場合、意識的に使うのはほぼ右側に寄っています。一応L1ボタンにインパクトボタンがあるのですが、多用するボタンでもない上、L2がフリー枠として空いているので、移動は左手、攻撃は右手で分かりやすく使い分けが出来ました。

一方でグラブルVSの場合はL1,L2ボタンも多用します。また、グラブルVSでは弱ボタン+中ボタンor弱ボタン+特殊技で投げを出せるため、一見投げボタンがいらないように見えます。しかしグラブルVSでは奥義を投げ+アビリティボタンで出せるため、奥義を出しやすくするために、結果的に投げボタンも必要となり、自由枠にあたるボタンがないため、ほぼ全てのボタンを使うようになっています。
そしてグラブルVSで曲者に感じたのがガード・回避ボタンとダッシュボタンです。これらのボタンは補助的な面もあるのですが、グラブルVSではこれらの行動を多用するため、結果的に多用するボタンとなっています。
更に、例えば覚醒奥義がアビリティボタン+投げボタン+特殊技だったりなどする事を見ても分かるように、3ボタン同時押しなど複数ボタン同時押しが要求される場面も多いです。スト6だと同時押しを多用する場合、フリー枠のL2に同時押しを入れたりなどが出来るのですが、グラブルVSだと先述したようにパッド操作だとフリー枠がほぼない上に、そもそも中ボタン+強ボタンの同時押し入力にしかキーコンフィグが対応していません。なので同時押しをしたつもりが入力が漏れていたという経験がそこそこありました。

以上のように、使うボタンが多いために、慌てた時などにボタン操作がごちゃりやすく、中々慣れませんでした。

↑それぞれの操作方法参考

↑中攻撃+強攻撃以外の同時押しボタンを設定出来ない

②距離に応じて振る技が変わる

グラブルVSの特徴的なポイントとして、届く技を自動的に振るというものがあります。これは技の届く距離を意識すれば対策出来る事項だとは思うのですが、当然振る技に応じて次に使う技も変わってくるため、所謂ヒット確認(攻撃が当たってるかどうか確認)しないといけない場面が多くありました。また、例えば相手に中攻撃三連を当てるつもりが中攻撃単発になったりなど、思った技と違う技が出るのが難しく感じるポイントとなりました。

↑どちらも同じニュートラルの中攻撃だが、距離で出る技が変わる

③攻めが非常に強力かつ逆に初心者には相手の崩し方が難しい

本作はダッシュ攻撃を起点に攻める側が非常に強力なゲーム性となっています。そのため一度コケたらそこから有利不利をひっくり返すのが中々難しいゲームとなっています。また攻めが非常に強力だからこそ、その切り返しも重要になってくるのですが、このゲームの強キャラに分類されるキャラクターは当身を持っているキャラクターが多いです。
スト6のJPの当身のように投げまではとれないものの、一方で隙が小さく、またそもそものゲームシステムとしてダウンした相手に投げで起き攻めが出来なくなっているので、結果的にかなり高性能になっています。
そのため最上位キャラとそれ以外のキャラクターの殴り合いは結構きつく、最上位キャラを除いた中での戦いだと今度はどちらかが一方的に攻める状況になりやすく感じました。
またこの投げで起き攻めが出来ないというのがスト6経験者には非常に曲者で、スト6経験者のグラブルVS初心者だとガードが硬い相手を崩すのが非常に難しいです。スト6だと柔道や、柔道が出来なくともラッシュ投げをやったりなど、ガードが硬い相手には投げ!のじゃんけんがやりやすいのですが、グラブルVSだとそれが出来ません。またしゃがんで大攻撃がほぼ全てのキャラクターの対空技として存在するので、結構飛びにくいゲーム性となっています。なので結果的に相手が自分の技にひっかかるのを待つ戦い方になりがちです。

④下のランク帯が少ない

グラブルvsのランク帯はD帯から始まってそこからC,B,A,S,S+,S++,Masterとなっているのですが、初心者が配属されるであろうD帯とC帯がかなりのごった煮に感じました。元々初心者帯というのは、実力差の開きがかなり大きいものではありますが、一方勝ちや一方負けが多く、スト6でいうシルバー帯までがこのD帯やC帯に纏めて入れられてるような感覚がありました。

以上スト6から格闘ゲームの対人戦に本格的に取り組んでみた筆者が、グラブルVSを遊んでみた結果のコラムとなります。思った以上にとっつきやすい面が色々とあった一方で、中々に苦戦する要素も多いゲームであるように感じました。
例えば格闘ゲーム未経験者が格闘ゲームを遊ぶなら、いくらグラブルVSに無料版があるといえども、筆者はあくまでスト6の方を勧めますが、一方でスト6を遊んだ上で、味変目的で触れる分には、現行の格闘ゲームの中だと一番オススメ出来るのではないかと思います。
無料版も存在しますので、とりあえずDLして気軽に触ってみてはいかがでしょうか。

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