【レビュー】BlazBlue Entropy Effect
-ブレイブルーのキャラクター達を(比較的)簡単操作で遊べる-

レビュー
ゲーム名BlazBlue Entropy Effect (ブレイブルーエントロピーエフェクト)
ジャンルローグライク(ローグライト)、アクション(元ネタは格闘ゲーム)
プレイ人数1人
プレイ時間目安ストーリーをクリアするだけなら15~25時間程度
販売形態Steam
価格2300 円
日本語化の有無公式で日本語対応済み
参考URLSteam
https://store.steampowered.com/app/2273430/BlazBlue_Entropy_Effect/
一口メモアクション性の高さや見栄えの派手さが売りのローグライトアクション

今回はアークの代表的な格闘ゲームであるブレイブルーを元ネタとしたアクションゲームの「ブレイブルー エントロピーエフェクト」について紹介します。

元となったブレイブルーは、ビギナーモードなど初心者向けのシステムはあるものの、コンボゲーであるためにかなり操作難易度の高いゲームシリーズとなっています。一方で本作はあくまでアクションゲームであり、格闘ゲーム的なコマンドも要求されないため、簡単に派手なアクションが楽しめるのが魅力的な作品となっています。

なお本作はアーリーアクセスを経て正式リリースの運びとなっているのですが、アーリーアクセスの頃に比べると変わっている点も多いため、アーリーアクセスで一度区切りを付けた人にも再度遊んでみるのをオススメします。

↑エントロピーエフェクトの操作一覧
色々書かれているものの、基本は攻撃・スキル・ダッシュ・移動キーの4つを使って戦う

ローグライトという事でゲームの流れを纏めると以下の通りです。

①拠点パート
ストーリーの進行・自キャラの強化など
②出撃準備パート
難易度の設定、出撃キャラの決定など
③メインパート(アクションステージ)
8ステージ→ボス(4回繰り返す)→オメガ空間→ボス
・ステージをクリアする毎にスキルを貰え、これがローグライト要素になっている。
④最後まで到達or途中でやられた段階で終了

①拠点パート

拠点をうろつけるパート。ストーリー進行は全てここで行われる。
メインパートに関わる要素として、【意識向上】というスキルを装備して自キャラの強化が行える。

↑【意識向上】とは簡単に言えばスキルを装備するシステムの事。
 最大で5つまで装備でき、火力の強化やステータスの強化など効果は様々。

②出撃準備パート

出撃準備としては、次の2つが行える。

①難易度の調整
本作は中級と上級の2つがあり、上級では段階的に更なる高難易度に挑めるようになっている。

ストーリーのクリアなら中級で間に合ってしまうため、上級は実質的にやりこみ要素になっている。

↑上級では敵を強化する代わりに、難易度に応じてアドバンテージ(バフ)も追加される。
 中級だけだとキャラを持て余す事が多く、アクション性を楽しみたい場合はこちらがメインに

②出撃キャラの決定
本作では全部で10キャラから選択可能となっており、個性豊かなキャラクターが揃っている。

またキャラを選ぶ際に、継承というシステムがあり、最大2キャラまで能力を継承させる事が可能となっている。継承出来るキャラクターは、メインパートをクリアしたキャラ(or途中で体力が尽きたキャラ)に限定されるため、強い継承元キャラクターを作るためにメインパートに挑んでいく側面もある。
※継承キャラクターはクリア時の評価が高い程多くのスキルを継承出来るようになっている。また注意点として、継承すればするほど強くなるといったシステムはない。

↑出撃キャラを選ぶ際に2キャラまで継承が可能。
継承スキルはゲームクリア時の評価に応じて最大4つまで継承出来る。
(4スキル×2の合計8スキル)

③メインパート

実際にステージを攻略していくパート。おおよそ前半パートと後半パートの2つに分かれる。

前半

前半はステージをクリアしていく毎にバフが貰え、8ステージクリアするとボスを繰り返す。

バフはキャラ固有バフのポテンシャルと全キャラ共通バフの戦術の2つにわかれており、ランダムに選出された3つのバフから1つ選ぶ形式になっているため、これがランダム性が高く、ローグライト要素になっている。

↑バフはキャラ固有のポテンシャル(上画像)と汎用バフの戦術(下画像)の2つ
 ポテンシャルはアクションが新規追加されたり、効果が付与されたりなど
 汎用バフは、キャラの行動に応じて自動的に発動するタイプのバフが多い


なお、ステージのマップそのものはランダム生成なものの、構成は固定となっており、1本道マップで次々敵を倒していく事となる。

↑基本的なステージ攻略の流れ。1本道で次々に現れる敵を倒していく事になる。

↑8ステージクリアするとボス戦に突入し、ボスを倒すと次ステージに移行していく。

↑ステージ構成自体は固定であり、敵もステージ構成に応じたものが出てくる。
 ボスはステージ毎に2種類おり、2種類からランダム選出

後半

4回ボスを倒すと、オメガ空間という特殊なステージに送られる。
この空間のみ探索型のマップとなっており、このマップ内でボスを2回倒すとラスボスに挑める。

↑後半パートは簡単な探索マップになっている。
 固定でショップが置かれていたりするため、前哨戦&最終調整の傾向が強い

④メインパート終了後

ラスボス撃破or自キャラの体力が尽きた段階でメインパートが終了し、キャラ評価が決定される。

評価されたキャラは次回の継承元になる他、意識挑戦という強敵挑戦コンテンツに使用可能。

↑メインパートを終えたキャラは登録され、継承元になったり一部コンテンツで使用可能

①簡単に派手なアクションを楽しめる上、キャラを育てる楽しみがある

本作最大の特徴は、本来は操作が難しいブレイブルーのキャラクター達を、簡単な操作で楽しめる所でしょう。所謂格闘ゲーム的なコマンドは要求されず、せいぜい特定の順番でボタンを押したり、しゃがんで攻撃など非常に簡単なものに限定されるため、気楽に楽しむ事が可能です。

また、ローグライト要素のお陰で、徐々にキャラクターが強くなっていく要素を楽しむ事も出来ます。
序盤と最終版まで育ったキャラクターでは大きく変わってくるため、特定のビルドを狙って育てる楽しみもあります。

↑序盤の様子(左動画)と最終版をクリアした時の様子(右動画)

②(性能面で)個性豊かなキャラクター達

本作では全部で10キャラいますが、どのキャラクターも個性的です。

近距離型、遠距離型、設置型、回避型、スーパーアーマー型、空中アクション型など、キャラクター毎に方向性が異なるため、どのキャラクターも動かしていて楽しいものとなっています。

またキャラクター内でも取るポテンシャル(バフ)によって、戦術が変わってくるため、同じキャラクターでも異なる戦い方が可能です。

↑全10キャラおり、どれも操作感は異なっている

③良くも悪くもブレイブルーを知らなくても楽しめる

ここは人によっては評価がわかれるかもしれませんが、本作はブレイブルーを知らなくても楽しむ事が出来ます。

そもそも本作は開発がアークソフトではない事からもわかるように、完全オリジナル展開なうえにブレイブルーの要素が強く出ているという事もありません。ストーリーに限ればブレイブルーが好きな人からしたら微妙かもしれませんが、ただブレイブルーの世界観や設定を知らなくとも楽しめるという面もあります。

④カジュアルプレイヤーからハードコアプレイヤーまで幅広く対応

本作のストーリーは中級難易度だけでもクリア出来る事から述べたように、ストーリーのクリアそのものに難易度が関わって来ないため、アクションが苦手な人でも楽しめるようになっています。

特に中級は、ペナルティなく更に難易度を低下させる事が可能なため、格闘ゲームどころか、アクションゲームが苦手な人でも十分に遊ぶ事が可能です。

一方で高難易度を求めるプレイヤーは上級難易度で楽しめるため、幅広く色んな人が触れるゲームになっています。

↑中級は更に難易度を下げる事が可能なため、アクションが苦手な人でも遊べる

①敵のバリエーションそのものは少ない

自キャラは色々な遊び方が出来るのに比べて、敵の種類そのものは少ないです。
特にボスの種類は非常に少なく、10種類にも満たないため、この点に関しては不十分と言えます。

一応上級モードの設定で、ボスを強化すると行動パターンが強化されたりなどはありますが、ボスの種類そのものが増えるわけではないので、やはり人によっては物足りなく感じるかもしれません。

②ストーリーの要素がわかりにくい

本作は拠点にてストーリーが色々進行するわけですが、その進行がわかりにくい点も多いです。

特にEDは複数分岐が存在するのですが、前情報なしに初見で到達するのは難しいEDも存在します。EDの分岐はストーリーの選択だけでなく、サブの要素も特定の抑え方でやらないといけないため、初見で回収したい場合は確認しておいた方が良いでしょう。
(筆者調べでは、分岐を確認する際に内容のネタバレ等はありませんでした。)

以上がBlazBlue Entropy Effectの紹介になります。

ローグライトゲームとしても気軽に楽しめるようなゲームになっているため、ブレイブルーそのものに関心がなくともオススメ出来るゲームになっています。

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