【レビュー】無双Abyss
-ローグライト無双アクション-

レビュー
ゲーム名無双Abyss(アビス)
ジャンル無双アクション、ローグライト
プレイ人数1人
プレイ時間目安最大1周1時間~1時間30分程度
筆者の場合、初回クリアは5時間程度
販売形態PS、Switch、Steam
価格2970円
参考URL公式
https://www.gamecity.ne.jp/musou_abyss/jp/
Steam
https://store.steampowered.com/app/3178350/_/?l=japanese
一口メモ一昔前の無双アクションとローグライト要素が合体

今回紹介するのは、2025年2月13日に唐突に発表され、同日中に発売された無双アビスになります。昨今の無双シリーズは、新生無双シリーズであるオリジンが大成功したのが記憶に新しいですが、本作はオリジン前の無双がベースになっており、無双アクションとローグライト要素が合体したゲームになっています。

 PVのグラフィックなども見て分かるように、ぶっちゃけ三国無双7&戦国無双4から殆ど使いまわしで作られているゲームなのですが、そこに見下ろし方のローグライトゲーム要素を出す事で、独自色を出そうとした作品になっています。

 値段相応のゲームクオリティであり、ゲームボリュームも現状だと少々物足りない所もあるのですが、過去の無双特有のキャラ数の暴力や、一見ヴァンサバライクに見えて、無双アクション要素が良いアクセントになっており、これはこれでハマる人は一定数出るようなゲーム性になってるのではないかと思います。

①ローグライト方式

  本作は7ステージ+ボスステージを基本としており、これを4度繰り返してラスボスを倒すと完全クリアという方式になっています。1ステージをクリアする毎に武将が仲間になるのですが、これが強化要素になっており、強化を積み重ねて、ボス戦に備えるのが基本スタイルです。途中でやられてしまうと、最初からになってしまうので、いかに死なずに進めるかが重要な要素になっています。

 また武将毎に強化される内容が異なり、これがローグライト要素にもなっています。強化の中には条件付きで効果が発揮される場合があり、例えば魏に属するキャラクターが5人集めたら解放されたり、忍属性のキャラを2人集めたら解放されたり、中には特定キャラの組み合わせで解放されたり(例として劉備・張飛・関羽の義兄弟セットなど)といったものがあるため、仲間の加入状況を見ながら調整していく必要があります。

 一方で武将にはそれぞれ属性が割り振られており、例えば力属性の仲間が加入すると、力のレベルが1上がるという方式になっているのですが、こちらは所謂基本ステータスのようなものであり、強化内容は完全に固定となっています。こちらは強化内容が固定されている分管理しやすいので、、属性(基本ステータス)強化を優先するのか、武将の固有能力を優先するのか、取捨選択しながら強化していくのが本作の醍醐味といえます。

↑基本的にステージをクリアする毎に、3人の武将から1人を選ぶ。

↑例えば上記画像は張遼のもの
固有戦法を発動するには魏のキャラ5人と猛将キャラ10人を集める必要がある
固有戦法という名前の通り、この強化内容は武将毎に異なる

↑一方で張遼は技属性と雷属性の2つを持っており、
仲間にするとこの2つの属性のレベルが1ずつ上昇する。

↑属性による強化内容は完全固定。例えば技レベルを4にすると、攻撃アクションが新規で解放される。
このため、今欲しい強化内容も考えながらキャラを選んでいく。
クリアまでに全てのステータスをMAXにする事は出来ないので、
どこに特化するか考えながら遊ぶ必要がある。

補足:永続解放要素

  途中でやられてしまうと最初からになってしまう本作ですが、この手のシステムのゲームにはよくある永続強化の要素もあります。ステージをクリアしていくと、業蛍火というアイテムが手に入るのですが、この業蛍火を消費する事で、新武将の解放・陣形の解放・ゲームシステムの解放などが行えます。

 新たに武将を解放すると、操作可能になる他、解放した武将に応じて基本ステータスが永続的に強化されるようになっているため、完全クリアが難しい場合は、何度も周回を重ねて業蛍火を集め、新要素を色々と解放する事でクリアしやすいようにする事も可能になっています。

↑周回を重ねて専用通貨を稼ぎ、キャラを新たに解放していく。

②古き良き無双アクション+α

 はじめにでも述べたように、本作の基本操作はオリジン前の無双アクションになっており、最大6段の基本攻撃+各攻撃から派生で出る特殊攻撃(チャージ攻撃)と、ゲージが貯まると使える無双乱舞だけが行えます。必殺技の付け替え等も特にないので、非常にシンプルなものとなっています。

 一方で従来の無双アクションは、そこから更に強い特殊攻撃を只管何度も擦るようなものになっていたのですが、本作では全ての特殊攻撃を使うような工夫がされており、それが武将の召喚です。

 ①でも述べたように1ステージクリアする毎に武将が仲間になるのですが、仲間になった武将は最大6名まで召喚出来るようになっており、各種特殊攻撃から追加派生する形で武将が召喚され、武将毎に特殊攻撃を出してくれるようになります。武将の召喚には約30秒程度のクールタイムが設けられているため、効率よくダメージを出すには、同じ特殊攻撃を何度も擦るよりも、色々な特殊攻撃を使って様々な武将を召喚した方が良い形になっています。

↑通常攻撃は全部で6段で、各種攻撃にチャージ攻撃の派生が付いている旧無双仕様のアクション

↑仲間にした武将は、チャージ攻撃後更に追加入力する事で召喚出来る。
召喚攻撃の性能も武将毎に異なる。

③初回クリア後も高難易度化の要素あり

 この手のローグライトゲームには付き物ですが、ラスボスまで倒すとストーリーがひと段落する一方で、高難易度化による周回要素が解放されるようになります。敵の種類やボス自体は固定※一部例外あり なので、劇的に変化するわけではないですが、しっかり高難易度化するので、この高難易度モードをクリアして、最終的に踏破レベル5のクリアを目指すのがやり込み要素になっています。

↑周回を重ねて踏破レベルを上げるのが最終的なやりこみ要素

④操作キャラ100人

 三国無双7+戦国無双4のキャラクターが勢ぞろいしており、全部で100キャラもいるのも本ゲームの売りと言えるでしょう。注意点として、過去作キャラクターが満遍なく参戦しているわけではなく、一部穴抜け状態になっているのは注意が必要です。

 一応晋のキャラクターが追加予定だったり、アプデでもキャラクターが追加されたりはあるようなので、気になるキャラクターがいるかどうか確認してから購入するのをオススメします。

↑現状参戦しているキャラ一覧。現状は全部で100キャラピッタリ。

①激しいキャラ差

 無双というゲーム性がまずそうなのですが、キャラ数が多いだけあってキャラ差も激しいです。アクション要素で差があるのは勿論そうなのですが、個人的に気になるのは基本スキルのキャラ差です。所謂強キャラに分類されるキャラは、アクションも優秀な上に、基本ステータスが盛り易いような特性を持っている事が多く、基本ステータスが重要なこのゲーム性において、自前で盛れるかどうかは重要な要素です。

 ステータス強化の特性を全く持っていないキャラも多く、ただでさえアクションが使いにくいキャラがこのパターンだと結構悲惨なので、基本ステータスバフは全キャラ持ってても良いのではないかと思ってしまいます。

↑例えば、張角の特性は特定イベントマップを引き易くなるだけなのだが、
 上杉謙信は火力バフが付いた上で、力のステータスの強化率が1.5倍になる。
このせいで火力を中心に大きく差が付く事になる。

②もう少しローグライク要素の強化が欲しい

  一般的にローグライク要素のあるゲームにおいて、多種多様なビルド作りを支える要素は何かというと、個人的に遺物だとかアクセサリーなのではないかと思っています。

 無双アビスでもこの要素自体は遺宝という形であり、ボスを倒した際に手に入るのですが、基本ステータスの強化したりするものが多く、戦い方そのものに影響するようなものは本当に極一部でこれが少々物足りなく感じます。

 例えば遣宝の1つである赤兎馬は、特定スロットの武将の召喚クールタイムを大幅に短縮してくれるのですが、状況によっては本来30秒あるものが4秒で再度使えるようになったりなど、文字通り戦い方が激変するような遺宝になっており、このタイプの遺宝がもっと沢山あると、もっと面白いのになと個人的には感じる所です。

↑ボスを倒すと遺宝が1つ貰えるのだが、闘い方に影響を及ぼすものが少ない。

↑赤兎馬など、極一部戦い方に大きな影響を及ぼす遺宝もある事にはある。

 以上が無双アビスの紹介記事になります。

 新生無双アクションの後に唐突に発売された本作ですが、無双特有の面白みはあるローグライトゲームになっています。他のレビューを見て見ると、ボスが強いなどのレビューもあるようなのですが、個人的な所感としては、まだ強化の影響が小さい1面のボスが逆に難しく、1面を超えてしまえば、後は事故死しない限りは最終面まで安定してクリアできるのではないかと思います。

 それでもクリアが難しい場合は、曹仁や武田信玄など、バリア系の召喚技を持っているキャラクターを採用すると、事故死する可能性が大幅に減り、安定してクリアしやすくなるのではないかと思います。

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