【コラム】初心者向け遊戯王マスターデュエル(MD)のススメ

コラム

目次

ゲーム名遊戯王マスターデュエル
ジャンルカードゲーム
プレイ人数1人~2人
販売形態Nintendo Switch、PlayStation、Steam、Xbox Series X/S、Androidなど
価格基本プレイ無料
参考URL公式
https://www.konami.com/yugioh/masterduel/jp/ja/
Steam
https://store.steampowered.com/app/1449850/YuGiOh_Master_Duel/
一口メモ気軽に遊戯王を楽しめるDCG(デジタルカードゲーム)

  今回ご紹介するのは7000万DL以上を誇り、TCG(トレーディングカードゲーム)を代表する作品の1つである遊戯王が電子機器上で遊べるマスターデュエル(MD)についてご紹介したいと思います。

 時期的に分かり易く強いデッキがあるという事もあり、サービス開始時以外で、MDに試しに飛び込んでみる時期としては、おそらく一番分かり易い時期であるように思うので、その点でもオススメしやすいと思ったので執筆してみた次第です。

 いつものレビュー形式で抑えつつ、初心者向けの項目も用意したので、遊戯王MDのオススメな点について色々ご紹介出来たらと思います。

 なお筆者は、サービス開始から長らくMDで遊んでいるものの、エンジョイ勢であってガチ勢ではないので、その点はご了承ください。

①遊戯王がお手頃に遊べる

 MDが一番遊ばれる理由はおそらくこれです。紙だとデッキを弄る手間を暇を考えれば、汎用カードでも何セットか欲しくなったりなど、何かとコストがかかりがちなのですが、マスターデュエルの場合はカードを使い回せるため、最大でも同じカード3枚持っていれば十分だったりなど、コンパクトに済みます。そもそも現実のカードゲームは、カメラを利用したネット対戦などもなくはないですが、基本的にはカードショップに行って戦うものなので、この事を考えればハードルには雲泥の差があります。

 なお一部例外はありますが、デッキ1つ辺りにかかるコストもMDの方が安くなるパターンが多いです。そもそもMDは課金石の配布量も多いため、過度に欲張らなければ、無課金でも十分デッキを作る事は可能なため、こういった所でも遊戯王を遊ぶハードルは低いと言えます。

 デジタル独自の要素として、一部カードには演出が入ったりする事もあり、こういったゲームとして盛り上がる要素も色々仕掛けられてあります。

↑課金石(ジェム)一覧。遊戯王は毎月8000石~1万石前後配布される。
 つまり最大約2万円分の課金石が配布されており、無課金でも気軽に遊べる。

↑手に入れたカードは砕く事もでき、砕いたカードと同じレア度のカードを作れる。
生成レートも約3枚砕いて1枚分とリーズナブルである。

↑エースカードには特別演出が入ったりするのは、デジタルカードゲームならでは。

②デジタル故に色々とプレイヤーに優しい機能が多い

 MDはデジタルカードゲームなので、プレイヤー向けに優しい要素が多いです。例えば、どのカードの効果が使えて使えないのかや、既に使ったカードの効果は何であるかや、今から使おうとしているカードの効果はどれであるか、といった要素が一目でわかるようになっています。

 このため、紙で使うには難し過ぎて使う気が起こらないが、MDなら色々とガイドが付いてくれるので、使う事が出来るといったテーマもままあります。

↑便利機能1。効果が使えるカードは光っており、一目でわかる。

↑便利機能その2。今使おうとしている効果は青くハイライトされる。
 更に既に使った効果に関しては、番号の前にチェツクマークが入っている。

↑便利機能その3。カード情報やデッキ枚数などを一括表示機能。
場の状況などを一目で判断する事が出来る。

↑便利機能その4。チェーン確認機能。
遊戯王では連続して効果を発動する事をチェーンというが、
チェーン出来るかどうか、自動で確認してくれる。

③ある程度だが、ランクで棲み分けされている

 遊戯王はランクが以下のようになっています。

ルーキー→ブロンズ→シルバー→ゴールド→プラチナ→ダイヤモンド→マスター→レート戦

 またランクは、月初めに現在いるランク帯から1つ下(例えばプラチナならゴールドに)配置されるようになっているため、ランク帯毎に本当に簡単にですが、棲み分けがあります。所謂ガチデッキで殴り合いたいならマスター帯以上ですし、準環境レベルならダイヤモンド帯に、非環境レベルならプラチナ帯に多いといった形になっています。

 勿論あくまで目安上の話であって、どのランク帯でどのようなデッキを握ろうが自由なので、ブロンズ帯で環境デッキと当たったりなどは普通に起こりますが、環境デッキなどはその分勝ち上がりやすいので、結果的にランクの棲み分けは起こり易いです。
※また、月初の方がガチデッキが多く、月末に近くなるほど緩くなるといった時期的なものもあります。例えば月初のダイヤ帯は、マスター帯からダイヤ帯に降りてきた人がいるため、またマスター帯に上がるために環境デッキを握っている&プレイも上手い人が多いです。一方月末のダイヤ帯は、元マスター帯の人は抜け、プラチナ帯からダイヤ帯に上がって来た人の方が多くなるため、月初に比べると緩くなるといった具合です。

↑ランクは全部で7段階+マスター1以上でレート戦の8段階
また月初のリセット以外でランクを跨いだ降格はない(シルバーからブロンズへの降格など)

↑ランク昇格時に課金石が貰えるようになっており、ランクが高い程配布量が多い。
 このため高ランクになればなる程、環境デッキ(ガチデッキ)が増えやすくなっている

④ゲーム内システムの充実や、ネット上で参考になる情報が多い

  遊戯王は25周年を迎えたゲームという事もあり、デッキを組む際や、デッキを組んだ後の回し方について、参考になる教材が非常に多いです。特に凄いのが、どんなマイナーテーマでも、一定の考察がされている場合が多いので、とりあえず全く新規のテーマのデッキを握ってみたい場合は、とりあえずネット上で検索すれば解決する事も多いです。

 またこれに合わせて、ゲーム内の検索システムもデッキを組む上では非常に便利です。ゲーム内システムに関しては、デッキの回し方をいちいち説明してくれるわけではないので、少々知識が必要になってきてしまいますが、例えば○○というテーマに○○というカードが相性良さそうなので入れてみたいが、誰か試した人はいないだろうか?と先人の知識に頼る事が可能です。

↑公開デッキ検索機能や、検索フィルター機能があり、先人の知恵を借りやすい

↑なおデッキを作る際にはカード名検索や、テキスト検索機能などもある。
 そのため、自分でデッキを作りたい場合も便利な機能が存在する。

⑤テーマをなるべく殺さない調整がされる

  遊戯王ではしばしば環境テーマとして大暴れするデッキが出てきた際に、例えばテーマの基幹部分に当たるカードを規制する事で弱体化されたりします。この規制内容次第によっては、テーマの弱体化どころか、テーマの中心となるカードが禁止される事で、テーマが死んでしまう事もままあるのですが、MDの場合、最終的な規制内容がかなり上手く、なるべくテーマそのものが死なないようにしつつ、弱体化するような規制が多いです。規制というのは、一歩間違うとテーマ全体が紙束になってしまうようなものなので、そうならないような規制を意識的にやってくれるのはありがたいポイントです。

 ただしこれは、色々な過程を経た上での規制の評価であって、その過程においては紆余曲折ある事も多いので、必ずしも手放しで褒められるというわけではないですが、結果的に色々なテーマのデッキが握り易い環境になっていると思います。

⑥スタン落ちがない事のメリットを享受しやすい

 MDというより遊戯王そのものの話ですが、遊戯王にはスタン落ち(スタンダード落ち)の概念がありません。以下に具体手に説明しますが、MDは電子媒体であるという性質上、このスタン落ちがない事によるデメリットよりも、メリットの方が享受しやすい作りになっています。

 スタンダードというのは、カードゲームで広く見られるルール設定の1つであり、例えば、カードパックが販売されてから、3年以上経過したものは使えないだとか、最新パックから6つ以上遡るものは使えないなど、使えるカードを時期で区切ったルールの事を指します。

 そしてスタン落ちとは、そのようなスタンダードルールでは使えなくなる現象の事を指します。例えば、Aというカードをデッキに入れたかったが、Aが収録しているカードパックは四年前に販売されたパックなため、既にスタン落ちをしていたといった言い方です。

 こういったスタン落ちには、昔のカードが使えなくなるデメリットがある一方で、デッキを作る際に、中々再販されないような古いカードが要求される事がないため、新規参入が行い易く、デッキも比較的安価で作り易いというメリットがあります。

 一方で遊戯王にはこのようなスタン落ちの概念がなく、カードそのものが禁止されたりされなければ、どんなに古いカードでも使える方式になっています。そのため、カードが使えなくなる現象に遭遇しにくい他、デッキ構築に幅が生まれやすいメリットがある一方で、【紙なら】古いカードが要求される可能性があるために、古参に優しい一方で新規のハードルが上がり、デッキも値が張り易いというデメリットがあります。
※近年では、紙の方の遊戯王も、再販・再収録などに力を入れており、ある程度遊びやすい環境整備自体は行われています。

 それではMDではどうなるかと言うと、カードは全て一律でレア度で管理されており、どんなに古いカードでも作る事で手に入ります。つまりスタン落ちがない事によるデメリットを受けにくく、カード構築の幅広さというメリットを享受しやすい環境にあります。

⑦どんなカードでも高画質な画像を拝める

 紙にはないMDならではの特徴の一つとして、カード画像を高画質で楽しめる点が挙げられます。MDに実装されているカードは、内容にかかわらず全て高画質で表示され、さらに拡大表示することも可能です。カードゲームにおいて、描かれたイラストをじっくりと鑑賞することも楽しみの一つであるため、これはMDの魅力的なポイントの一つと言えます。

 遊戯王はフレーバーテキストこそ殆ど存在しませんが※、カードのイラストを通してストーリーが展開しているものも多く、カードイラスト内に細かく小ネタが散りばめられているパターンも多いので、ネット上でカードにまつわるストーリー解説を読みながら、実際のイラストを眺めて見るのも楽しいでしょう。

※フレーバーテキストそのものは、遊戯王では通常モンスターと呼ばれる、効果をなにも持っていないモンスターにのみ書かれている。また、遊戯王はテーマ内に通常モンスターがいないテーマの方が多い。

↑モニター目一杯にカードを拡大できるため、特にパソコンで遊ぶと恩恵が大きい。
画像は迷宮城の白銀姫(レディ・オブ・ザ・ラビュリンス)

⑧対CPU戦(ソロモード)あり

  MDには対CPU戦が用意されており、そこで色々なテーマをお試しで触ってみたり、デッキ回しの練習をしてみたりする事も可能です。初回クリア時限定ですが、課金石も貰えるため、触り得のモードとなっています。

 個人的な好みの話にはなりますが、筆者自身はとにかく色んなデッキを使ってみるのが好きなタイプなので、よくこのソロモードで1人回しをしている事も多いです。デッキの練習に使ったり、デッキ構築を考える際の実践の場所として使ってみたり、ただただ気分転換で遊んだり、環境(ランクマ)では使うのが厳しいようなデッキを使って見たりなど、色々な遊び方が出来るモードになっているので、対人を回す気分でない際に、手頃に遊ぶモードとして利用できます。

①最初の導入のハードルはある(ルール理解編)

 カードゲームを遊ぶ上ではある意味仕方がない部分ですが、最初のルール理解のハードルは高い所があります。そもそも遊戯王は、上級者でも全てのカードの効果やテーマの回し方を把握しているというわけでもなく、とにかく何度も何度も繰り返し遊ぶ事で少しずつ憶えていくゲームになっています。

 基礎さえ抑えれば、後はある程度手癖でも遊べるといったようなゲームでもないので、ある程度自分で調べたり、プレイ中に何度も失敗してしまってもへこたれない人にオススメなゲーム性にはなっています。

②導入のハードルが高い(カードを揃える編)

 初心者向けに後で紹介しますが、最初にデッキを作っていく際に、汎用カードと呼ばれる類のカードを集めていきたいのですが、この汎用カードはURという最高レアのカードが多く、ハードルが高いです。あくまで汎用カードなので、一度手に入れてしまえば、ありとあらゆるデッキに入れられるようになっているので、一気にハードルが下がりますが、ここらへんは導入としては難点になっています。

 一応1枚だけなら、お得パックという形で確定で購入出来たりするので、そこから少しずつ必要に応じて集めていく方式が一番の近道にはなっています。

③ソリティアと呼ばれる所以あり

  遊戯王におけるネガティブな表現としてソリティアだったり、1人で壁と遊んでろよ~みたいな事が言われる事があります。これはゲーム性由来のものとなっており、ある意味避けがたい事実になっている部分でもあります。

 遊戯王というゲームは、例えば他のゲームだと8ターンだったり9ターンかかるような攻防を、1~2ターンに圧縮しているゲーム性になっているので、その代わりに1ターンにかかる時間が長くなっており、自分が使っているデッキの内容や、手札の引き次第によっては、只管相手が動いている所を黙って見続ける事になるため、このような事が言われるのです。

 一応MDは、持ち時間制となっており、どんなに長くても300秒が最大で、後は自分にターンが帰って来る毎に最大120秒まで回復するのみなので、10分待たされたりといった事は流石に起こりませんが、他のデジタルカードゲームの持ち時間が大体100秒前後のパターンが多い事を考えると、やはり長めではあります。

 実際は150~200秒程度でデッキの展開が済む(展開が短いデッキなら60秒もかからずに展開が終わったりなど)事も多いですが、遊戯王というゲームは1ターンの間に考える事が多く、特に初心者帯だとデッキに慣れていない事もあり、300秒使っても足りないといった事もあるので、ランクマッチで遊ぶ場合、相手の動きをしっかり待てるかどうかは問われるポイントです。

 降参システムもあるので、相手の展開を見ながら、逆転出来る要素があるかどうかを考えて、無理そうなら途中で降参するといった手も取れますが、これもやり過ぎると、本来勝てた試合も降参して諦めてしまったりという事も起こります。

 ただ、そのように色々と悪く言われたりしても、一定数のプレイヤーが居るのは、裏を返せばそれだけデッキを回している時の気持ちよさがありますし、デッキを回すうえでの攻防が楽しかったりもするので、そこは一長一短という話でもあります。

④紙との完全互換ではない

 MDは紙の遊戯王とは、ルールが異なっており、その影響で規制されるカードも異なっているため、紙と全く同じ環境で遊べるわけではありません。

 ルールの違いとしては、具体的には、紙がBO3(2先・先行後攻の交代あり・サイドチェンジ有り)なのに対し、MDはBO1(1先勝負)となっています。これは、紙の方が環境に広く対応し易いのに対し、MDはある程度割り切ったデッキ構築が必要になってきます。

 最後にいくつか初心者向けガイドをQ&A方式で並べておきます。もしもこのコラムを見て、遊んでみたくなった人は、参考にしてみてください。

Ⅰ.ゲーム始めたら最初にすべき事は何?

 ソロモードを進めて、遊戯王へのルールを学んでいきましょう。ソロモードを攻略していくと、遊戯王のルールに関する理解が深まる他、課金石稼げるので、ある程度パックを剥く事が可能です。

 ただし、デュエルトレーニングの、デュエルストラテジー2は、初心者が遊ぶにはハードルが高いので、プレイを後回しにする事をオススメします。

Ⅱ.集めた課金石はどう使うべき?

 時期にもよるのですが、ひとまずショップでデュエルパスを購入しましょう。700ジェムで購入できるのですが、パスで700ジェム貰えるようになっているので、実質的に無料で利用できるパスとなっています。ただし所謂バトルパスで、期限が設定されているので、少なくとも10日以上は余裕があるかどうか確認した方が良いです。

 そうしたらデッキを作るために、特設コーナーのセット商品からお得パックを買ったり、必要に応じてストラクチャーデッキを購入したり、作りたいデッキによっては、カードパックを購入するといった形になります。

↑期限的余裕があるなら、とりあえずデュエルパスを購入するのがお得である。

補足:パックを購入するには?・シークレットパックを購入するには?

 遊戯王にはいくつかパックがあり、デッキを作る前には、どのパックを剥くのか注意しなければいけません。パックの種別としては以下の通りです。

 ・セレクションパック(通常パック)
  ピックアップカードしか出ない。一定期間限定で販売。
 ・シークレットパック
  半分ピックアップ、半分闇鍋。解放に特別な操作が必要。解放後1日のみ解放
 ・マスターパック
  全部闇鍋。常時解放。お得パック以外での購入を非推奨
 ・レガシーパック
  課金石での購入不可。遊んでいると貰えるチケットでのみ引ける

 基本はセレクションパックが一番理想的であり、セレクションパックに収録されていない場合に、仕方なくシークレットパックを解放するイメージで大丈夫です。なおマスターパックにしか収録されていないカードも存在しますが、この場合はパックから引くのは諦めた方が良いです。先に他のカードを集めて、集める際に出て来たいらないURカードを砕いて作るようにしましょう。

 またシークレットパックは、基本的に、パック収録カードのうち、SR以上のレア度のカードを1枚作成した時に、24時間限定で解放されるというかなり特殊な仕様になっています。具体的な解放方法は動画を貼っておくので、そちらを参考にしてみてください。

シークレットパック解放例

同じパックに収録されているSRカードならどのカードでも構わないが、安く済ませるなら、デッキに入っているSRカードを作成して解放するようにすると、少しだけだが安く済む。

Ⅲ.最初にデッキを作るなら、どのようなデッキを作るべき?

  本来はカードを眺めて作ってみたいデッキをオススメしたい所ですが、そうなると握るデッキ次第では、ランクマッチがかなり大変な事になってしまうので、筆者としては、基本的に3択で、キャンペンーンコード入力で貰える相剣デッキか、ストラクチャーデッキを3つ購入(1500ジェム)して本当に簡単にデッキを組んで使うか、その時の環境デッキを調べて握るようにする事をオススメします。環境デッキの調べ方については、game8などの企業wikiのtier1に当たるデッキを参考にしてもそこまで大きな問題にはなりませんが、一応untapped.ggなど、こういったメタサイトを参考にしても良いでしょう。

 レビューで紹介したように、環境デッキは弱体化はされど、テーマそのものが死ぬ事はないので、長く使いやすい他、ランクマッチで一方的に相手にやられる事態にはなりにくく、更には環境デッキは、汎用カードを沢山積む事が多いので、間接的に他のデッキも組みやすくなるのでオススメしやすいです。

 単純に特に握りたいデッキがない場合、環境デッキを握った方が、どういうデッキが強いのか、今の環境での勝ち方としてどのようなものがあるのか、そういったポイントが理解しやすいので、そういった点でも環境デッキそのものはオススメされます。

 そのため、最初から色々カードを貰える分安く組める相剣やストラクチャーデッキか、デッキをちゃんと作るには時間が多少かかるものの、長く使えて強い環境デッキか、どちらに重点を置くか考えながら組んでみる事をオススメします。

 一応注意点として、仮にペンデュラム召喚(P召喚)というかなり特殊な召喚方法を使うデッキや、単純にデッキに要求されるカードが多い60枚GS(40枚ではなく60枚でデッキを作るタイプ)と呼ばれるデッキが環境トップのデッキとして君臨していた場合には、環境デッキだとしてもオススメしにくい場合もあります。

 また課金そのものに抵抗がないならば、最初から好きにデッキを選んでもあまり問題にならないと思います。少なくともデイリー任務をこなすには、ランクマッチで遊ぶのがどうしても必要不可欠になってしまうので、この点に注意しながら、どうするか考えましょう。

参考 MDのuntapped.gg

参考:現状の環境でオススメされるデッキはどのようなものがあるの?

あくまで2024年10月時点での話ですが、参考にいくつかデッキも紹介しておきます。
注意事項として以下の点にご注意ください。

注1:作例の画像を貼った他、公式のデッキ公開サイトにも登録を行ったため、デッキ毎に公式リンク先も合わせて紹介しております。具体的なカード名や、カード画像をアップで確認出来るため、公式サイトで確認した方が分かり易いと思ったためです。

注2:改善例に関しては、基本はなるべくストラクチャーデッキの延長線上になるよう意識しましたが、理想の完成系としては、どうしても新たにURのカードを用意する必要があるため、そのようなカードは、必須カードであったり、汎用的に使えるカードになるようなるべく選びました。またエフェクトヴェーラーや無限泡影といったURのカードが1枚だけ入っていたりしますが、これは、お得パックを購入する事で、1枚だけ確定で入手できるカードなためです。

注3:手持ちの関係で絵違いカードを入れてるパターンがあります(灰流うららなど)が、絵違いカードはあくまで絵が違うだけなので、絵違いでない通常のカードを入れるようにしてください。

※上記画像のように、ショップの特設コーナーから、特定のカードが確実に1枚貰えるカードパックが販売しているため、デッキを作成する前に、こちらのセット商品に含まれてないかどうか確認してから作成して欲しい。

①相剣:配布キャンペーン・格安

 キャンペーンコードで貰えるストラクチャーデッキを元に貰えるデッキ。そのままでも初心者帯なら強いが、お得パックを購入していくだけでも、簡単に強化していく事が出来るため、最初に握るデッキとしては、非常に安価で済む特徴がある。

 強化案としては、天威というテーマと混ぜる天威相剣というものがあり、天威というテーマが非常に安価で強化出来る点も強く、更に天威というテーマはそれなりに遠い未来ではあるが、強化が約束されている点でもオススメである。

 EX(エクストラデッキ)に入れるカードがある程度高めではあるが、シンクロ召喚を使うデッキなら汎用的に使えるカードが多いため、作っておいても特に損がないタイプのデッキなため、オススメとなっている。

ストラクチャーの内容と作例

 元のストラクチャーの内容が充実しており完成度が高い。そのためあまり無理なくデッキを組める。

デッキの入手にはキャンペーンに参加が必須なため、一応筆者のコードを貼っておくが、エンジョイ勢の筆者よりもガチ勢が公開しているパターンもある他、友人でマスターデユエルをやっている人がいたら、その人からコードを貰うのも良いだろう。

なおキャンペーンコードを入力するには、画面右上のフレンド欄から行う事が可能である。

②BF(ブラックフェザー):ストラクチャーデッキ・格安

 ストラクチャーデッキを3セット購入(合計1500ジェム)すればほぼほぼ形になるデッキであり、そこから数枚URカードを入れるだけで完成系になるタイプのデッキのため、非常に安価で済む。使い方は、少々勉強が必要になるが、そこまで難易度が高いわけではない。

 相剣に比べると、手札次第では爆発力はある一方で、他のテーマを混ぜる余地が殆どなく、汎用性に欠けるのは難点である。

ストラクチャーの内容と作例

 比較すると分かるが、ストラクチャーのURを3枚積むため、見た目のURの多さの割に安く済む。

③ドラゴンメイド:ストラクチャーデッキ・中程度

 こちらもストラテジー3セット購入で形を作れるデッキのうちの1つ。他に比べるとストラクチャーから抜くカードが多く、作る必要のあるカードが多くなる。また回すのは非常に簡単であるが、デッキパワーそのものはそこまで高くないのも気になるポイントである。

 ただ、後述する環境デッキである天盃龍と混ぜる事が可能なため、まずはドラゴンメイドを中心に形を作り、少しずつ天盃龍に差し替えていく形で、環境で戦えるように強化していく事が出来るため、オススメデッキの1つして挙げた。
※ただしデッキの強さ単体で見るなら天盃龍特化の方が強い。あくまで多少費用を抑えるために組んだり、ドラゴンメイドを強く使いたい場合の一例として考えて欲しい。

 なお作成例として、深淵の獣(ビーステッド)と混ぜた型を紹介しているが、深淵の獣は汎用的に使えるテーマなため、その点でもオススメである。

ストラクチャーの内容と作例

 テーマのパワーそのものはそこまで高くないので、上記二つに比べると高くなりがち。

天盃龍+ドラゴンメイド作例

 ドラゴンメイドを活用する事で、天盃龍で先行に対応出来るようにしつつ、デッキの価格も抑えた型。天盃龍を強く使いたいなら、下記の高額デッキを頑張って作りたいが、汎用カードが揃うまでの繋ぎとして使える他、あくまでドラゴンメイドを活用したい場合に利用できる。

④天盃龍:環境デッキ・高額

 今の環境を代表するデッキの1つ。環境デッキはいくつか存在するが、10月現在だと、セレクションパックであるアウトローズ・フロムインフェルノを購入し続ける事で、カードが集まるタイプのデッキのため、非常にオススメなデッキとなっている。

 デッキ難易度そのものは非常に低く、手数が少ない上にほぼ決まった順番で回すタイプのデッキなので、かなり敷居低いのも初心者にオススメな理由となっている。本来の強みは、環境に合わせてデッキ構成を自由自在に変形させられる所があるため、この点のみ、カード資産的な観点でも初心者のハードルは高くなるが、初心者帯のうちはあまり関係ない話なので気にしなくて良い。

 注意点として、テーマ単体でもそれなりに高額ではあるが、テーマ外のカードに関しても高レア度のものが要求される。ただしテーマ外のカードに関しては、どれも汎用的に使えるカードが揃っているため、作っておいても損はない。

 また、遊戯王では少数派である後攻特化のデッキなため、若干仕様的には特殊なデッキである事は頭の片隅に入れておきたい。

作例

 環境デッキの中でも構築自由度が断突で高く、テーマカードおよびEXデッキのブラックローズドラゴン+天球以外のカードは自由枠となっており、人によってその構築は大きく異なる。自由枠に詰め込んでいるカードもURが目立つが、どれも汎用カードなので頑張って作りたい。

Ⅳ.強さ度外視でデッキを組んでみたい

 2つ目以降のデッキとして、例えば見た目の好みから選んでみたい場合、個人的にオススメな機能として、デッキ構築時のカードのフィルターメニューから、召喚カットインありを選んでから探して見る事です。このフィルターをONにすると、召喚時にカットインが入るタイプのカードがズラッと並んで出て来るようになっており、そこから1枚選んでみると愛着がわきやすいのではないかと思います。

Ⅴ.URの汎用カードとしては、どのようなものがあるの?

 汎用カードと一口に言っても、色々と種類があるので段階的に紹介しておきます。ほぼ必須なものについては、最初から確保したいですが、それ以外の汎用カードに関しては、必要に応じて作ったり、何かデッキを作ろうとして、もののついでで手に入ったら、そのままカードを砕かずに確保したりする程度でも良いかと思います。

 URカードを砕くかどうか悩んだ時の参考例の1つにしてください。

①最低限必須

 最低限確保しておきたい6種類。一応エフェクト・ヴェーラーだけは、お得パックで貰える1枚だけでもしばらくは問題ないが、それ以外は3枚ずつ(墓穴は2枚・指名者は1枚)確保しておきたい。

②手札誘発

 手札誘発とは、特定条件下で手札から効果を発動出来る妨害カード群の事であり、相手ターンでも発動出来る事から、自身が後攻を取った際に、相手の動きを妨害するために必要となるカード群である。必須組に比べると、これらのカードは、特定の動きに反応するタイプのカードとなっている事から、自身が使うデッキとの相性や、環境に多いデッキに刺さるかどうかを意識して採用するかどうか決める事が多い。また必須組に比べると、デッキに3枚採用される事例は少なく、大抵は1枚か2枚で採用される。

③捲り札

 捲り札とは、自身が後攻を取った際に、先行で相手が築いた盤面を、破壊したり無効化する事で、逆転を狙うために使うカード群である。一部先行でも使えるカードがある。この中でも特に優先して集めたいカードとしては、サンダー・ボルト、ハーピィの羽箒、ライトニング・ストーム、大嵐・三戦の才及び号・超融合・一滴の8枚が挙げられる。

④EXモンスター

 EXモンスターの中で汎用的に使えるカード群。この手のカードは、汎用と一口に言っても、縁がない場合は一生使わなかったりもするので、どこまで入れるか悩んだが、砕いてしまって後悔しないように、なるべく広く拾っている。基本的には各種1枚ずつ持っていれば十分だが、ヌトスとガルーラは用途上複数枚使うパターンが多いので要注意。

⑤P(ペンデュラム)召喚汎用

 P(ペンデュラム)召喚を使うデッキでのみ、ほぼ必須となる汎用カード群。P召喚を使うタイプのデッキは、テーマそのものがP召喚に特化するので、かなり独特な召喚方法となっており、その手のテーマを握るかどうかは大分好みが分かれるので、Pのみ別個で紹介する形とした。

⑥サーチカード汎用

 デッキから特定のカードを持って行きたい場合によく使われるカード群。環境などに応じて評価が変わり易く、特定種族・属性サーチも混ざる関係上、人によっては全く使わない可能性もあるが、こちらも比較的よく使われるカードを意識して、砕いて後悔しないよう、ピックアップした。

⑦その他

 その他、砕かずに持っておいて損のないカード群。ほぼ主観。

 以上がマスターデュエルの紹介と、初心者向けのガイド記事になります。

 ルールの複雑さなどが、度々ネタにされるゲームではありますが、一度適応してしまえば、長く楽しめるカードゲームとなっているので、ぜひ一度触ってみて下さい。

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