ゲーム概要
ゲーム名 | X4 foundations |
ジャンル | 宇宙シミュレーション、経済、交易、シューティング |
プレイ人数 | 1人 |
販売形態 | Steam |
価格 | 5500円 ※セール時1650円を確認 |
日本語化の有無 | 公式で日本語対応済み |
参考URL | Steam https://store.steampowered.com/app/392160/X4_Foundations/?l=japanese |
一口メモ | 刺さる人にはぶっ刺さる癖のある宇宙船ゲー |
公式PV
※元が2018年と古いため、比較的新しいものとしてver7アップデートPVを紹介
はじめに
今回紹介するのは、大宇宙を宇宙船に乗って飛び回るX4 foundationsというゲームになります。いつものレビュー記事などに比べると、色々とカジュアルな形になるのでコラムという形でよろしくお願いします。
本作は宇宙船シミュのXシリーズの最新作であり、2018年発売のゲームではありますが、現在までアプデの続く非常に息の長い作品になっております。宇宙船のゲームというと、惑星探索がメインの『no man’s sky』や、宇宙戦に焦点を当てたリアルタイムストラテジーである『Homeworld』シリーズなど色々ありますが、X4の場合、広大な宇宙を舞台に戦闘機や戦艦を操作し、戦闘や交易に励むようなゲームになっています。
最初は小型船に乗ってスタートする事が多いのですが、交易を通じて大型船に乗り換えたり、船を何隻も買い集めて艦隊を作る事が可能です。プレイヤー船以外はマップ上でプレイヤーが実際に命令して操作出来る他、命令を出してAIに委任させられるので、こういったシステムを利用して少しずつ自勢力を拡大していくゲームになります。
船だけでなく、宇宙ステーションの建築なども行えるので、ステーション経営を通じてさらにお金を稼ぐ事が出来る他、ステーションは宇宙船のパーツの生産などを行える事から、生産工場を作ることで自勢力だけでなく、他勢力を間接的に支援するといったプレイも可能です。
わかる人向けに言うならば、『EVE Online』のオフライン版のようなゲームになっています。
大量の船や勢力同士が争う関係上、ゲーム後半になるにつれて段々と重くなっていく(主な原因はAI)という難点があるのですが、発売当時に比べてパソコンの性能の平均値が上がっている事もあり、ミドルスペックPC(20万~)程度のスペックがあれば、あれば十分に遊べるゲームになっており、筆者も最近5070搭載のミドルスペックPCに買い換えたのですが、買い換えたし折角だからと遊び始めたX4にどっぷりハマる形となりました。

↑規模感の参考にX4英wikiの全体マップ(DLC込み)
六角形1つ1つがが下記画像のようにかなり大きめのマップになっている。

↑中央に緑色に小さく表示されているのが自機であり、かなり広大なマップになっている。
引用元
最大の魅力が宇宙船のスケール
本作には小型・中型・大型・特大型の4段階に分かれて宇宙船が存在するのですが、このスケール差が非常に魅力的な作品になっています。とくに大型・特大型は、小型艦や中型艦を格納出来るレベルであり、例えば同じ特大型であっても、艦船事にサイズが異なるため、本当に大きな艦船は小型艦の数百倍の大きさと非常に巨大です。
このようにサイズ差の激しいゲームは、RTSのように遠くから眺める視点のゲームが往々にして多いのですが、本作の場合は実際に小型艦に乗り込んで特大型艦を眺めたりする事が出来るので、まさに眺めているだけでも楽しいゲームになっています。
更にこのゲーム、艦船を操作するだけでなく、人間視点で船内(ブリッジ)をうろついたり出来るので、例えば特大型艦が戦っている所を、ブリッジなどから人間視点で眺めたりといった事も出来、映画顔負けの戦闘シーンを楽しむ事が出来ます。

↑少々見にくいのだが、一番手前が小型艦で一番奥が特大型艦
このスケールの違いが本作最大の魅力といえる
↑様々な視点で戦いを楽しむ事が可能
↑視点その2 艦隊同士がぶつかる大規模戦なども派手で映える
単純な操作故に戦略性は低いが、裏を返せば操作のハードルは低い
本作の操作は非常に単純です。宇宙船はメイン武器、タレット、その他武装(ミサイルなど)の3つで構成されているのですが、メイン武器やその他武装は敵を正面に捉えて撃つだけですし、タレットに至っては事前に攻撃目標を指定してAI操作に任せるなど、非常に単純操作になっています。
味方艦船の操作も、陣形や艦隊構成を事前に決めて置き、狙いたい敵を直接指定or特定範囲内の敵を攻撃するよう指定するだけとこちらも簡単なものになっています。
それ故に基本は質×量で強い艦隊を組んだ方が勝つゲームなので、戦略性自体は薄いのですが、裏を返せばあまりややこしい操作を求められる事はありません。※敵地域に攻め込む場合、後詰がやって来る事が多いので、優秀な艦船を集める事は勿論だが、補給体制などが整っているかなども重要になりやすい。
一応戦略性が全くないわけではなく、例えば相手の射程を意識して戦ったり、艦船毎に武装配置が決まっているため、相手の火力が集中しにくい方向から攻撃をしかけるなどの要素はありますが、戦闘そのものは気軽に楽しめるゲーム性になっています。
※艦船の数を用意できない序中盤においては、敵が少数ならば、囮の船で敵を釣りつつ駆逐艦などをプレイヤー操作にして裏から殴るといった戦略なども取れるので、こういった意味でも最低限の戦略性はある。

↑例えば大型以上の艦船で主力兵器になるタレットはAI制御
自分で攻撃先を事前に指定しておくだけである

↑例えば画像は敵勢力専用の艦船であるI級であり火力がズバ抜けているのだが
射程が短く、追いつかれる前に敵タレットを潰すのが対策となる
プレイ時間の大半は移動と交易
ここまで戦闘面の魅力をアピールしてきたわけですが、一方でプレイ時間の大半は移動(探索)と交易の2つになります。というのも小型船は30万前後で非常に安価で買えたりするのですが、中型だと200万近く、大型や超大型になると1000万以上もの価格が1隻辺りにかかったりします。
更に派閥との友好度を上げると、派閥から設計図を購入する事で自勢力でも派閥専用の艦船を作れたりするのですが、設計図だけで艦船数隻分の値段がかかったりなど、とにかくなにかとお金がかかるため、金策が非常に重要なゲーム性になっており、そのために全国各地を駆けずり回る事になります。※
※大半の艦船は派閥友好度さえ稼げば、設計図を買わずとも派閥の造船所に製作依頼する事で艦船製造は出来るのだが、この場合純正パーツで構築された艦船しか購入出来ない。そのためAの勢力の艦船に、Bの勢力のパーツを組み込みたい場合、Aから艦船の設計図を購入し、Bからパーツの設計図を購入する必要がある。
そのため序盤は戦闘用の艦船を作らず、各地でミッションを受けながらお金を稼いでいき、お金が貯まったら最初は貨物船や採掘船を只管量産してAIに委任し、余裕が出てきたら纏まった金額を稼げるステーション作りを始めすそのため序盤は戦闘用の艦船を作らず、各地でミッションを受けながらお金を稼いでいき、お金が貯まったら最初は貨物船や採掘船を只管量産してAIに委任し、余裕が出てきたら纏まった金額を稼げるステーション作りを始め、ステーション(+ステーション用の艦船)が纏まった数用意出来たらやっと大型船作りを始める事が出来ます。
このためプレイ時間の大半は、ミッションによる友好度稼ぎや、交易による金策に費やす事になります。一応勢力間同士の争いによって遺棄された船をハイエナしに行ったり、派閥の敵対勢力を撃退する事で友好度を稼いだりも出来る他、単純に船を奪って売っていく海賊プレイなども一応出来るので、そういった所で戦闘行為が発生したりは起こるのですが、特に大型船以上を確保するには安定収入の確保が必須になってきます。
↑動画のようにオートパイロットに任せたり、自分で操作しながら移動する時間が多い

↑研究という要素を進めると、自キャラだけ艦船へのテレポーテーション出来るようになるので、
ここまで行くと全国各地に小型艦船をバラ撒いて一瞬で移動出来るようになる。
=実質的なファストトラベルの解放

↑中には遺棄船といって、最初から誰も乗っていない捨てられた船が固定湧きするが、
大型艦は大抵取るのが難しい場所にあるため、基本は金策で乗り換えていくのが丸い
対応策もあるが、金策作りに非常に時間がかかる
前述した通り金策作りが非常に大切になるゲーム性になっていますが、普通にプレイした場合、そういった基礎作りだけで100時間200時間などは普通にかかります。そのため他の方のレビューを見てもしばしば見られるのが、PVの戦闘シーンに惹かれて始めたのに移動や金策をやっているうちに飽きたというものです。このためハマる人には500時間も1000時間も遊べるのですが、そうでない場合序盤でコケやすくなっています。
一応対応策もあり、それがカスタムゲームエディターモードで遊ぶというものです。カスタムゲームエディターモードでは、スタート時のプレイヤー資産や状況を設定出来るというものです。ここで金策用のステーション&艦隊を山盛りに設定しておき、始めるという方法があります。
ただそもそも金策ステーションとはどのようなもので、どの程度の収入が入るかというのは、実際に調べたり遊んだりしないとわからないものなので、最初はゲーム側が用意したゲームスタートをチュートリアル代わりに遊んでいき、ある程度程度が分かったらカスタムモードで触ってみるのがオススメです。

↑ゲーム側が用意した幾つかのスタートと、それとは別にカスタムゲームが存在する。
カスタムゲームだと改造済みセーブとしてオンライン要素にアクセス出来ないが、
本作のオンライン要素はほぼオマケ要素なのであまり気にしなくて良い。

↑筆者の場合のカスタムスタートの設定の1つ。艦船を含めると20億近い資産を追加している。
ここまでやっても設計図の購入費用や、ステーション建築による派閥争いへの介入など
無限にお金を溶かす要素は色々存在するため、金に困らないという事はない。
※なんならここから更に金策用のステーションを増設していく
おわりに
以上X4 foundationsの紹介になります。
とにかく時間がかかるという点において人を選ぶ要素はあるのですが、こういった自操作出来る艦船ゲームは小型船しか操作出来ないタイプのゲームが多く、更にNPCなども能動的に艦船に乗って動いているゲームとなると、いよいよ本作ぐらいしかないレベルで唯一無二のゲームになっています。
このため2018年のゲームにも関わらず、今現在もDLCの追加やアプデが行われており、2025年には外交システムと大使館の追加が予定されています。(※今まではステーションや艦船販売で間接的に勢力争いに介入するのがメインであり、特に自勢力以外の派閥間友好度に介入出来る要素が殆どなかった。)
宇宙船浪漫にどっぷり浸かりたい人には特におすすめの作品です。
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