【コラム】スト6 舞とは何者なのか
~ついでにPVの技の元ネタも追う~

コラム

 今回はスト6のコラボキャラである、不知火舞関する解説記事を作成しました。不知火舞がどのようなキャラクターなのか、キャラクター性に注目した記事であり、性能に関する記事ではない点にご注意ください。

 不知火舞は、SNKの格闘ゲームのキャラクターであり、主にKOFシリーズと餓狼伝説シリーズの2シリーズで登場するキャラなのですが、スト6の舞は、餓狼伝説コラボのキャラクターなため、今回は餓狼伝説のストーリーを中心に舞の姿を追っていきます。

 またオマケとして、舞のPVに映った技の数々の元ネタも追って見ました。テリーの時に比べると、スト6オリジナル要素が目立つので、必ずしも元ネタの技と一致するとは限りませんが、可能な範囲で比較してみました。

↑なお前回のテリーに関する記事はこちら
餓狼伝説の基本ストーリーも振り返れるため、間接的に舞への理解も深まります。

スト6のカプコン公式PVはこちら

①使用したゲームは移植作品である関係上、移植元と表現等が異なる可能性は考えられます。

②公式がキャラクタープロフィールを纏めたようなコレクション作品がないため、ゲーム外情報に頼っている場合もあります。

 不知火舞は、餓狼伝説2で初登場した女くのいちです。外見からわかるようにかなりセクシーな格好をしたキャラクターであり、お色気枠的な印象を受けるキャラクターになっています。

 一方で、テリーの異母兄弟であるアンディに恋する乙女という面もあり、餓狼伝説でもKOFでもアンディの事を想い続ける一途な所もある女性でもあります。

 舞は400年の歴史を持つ不知火流の使い手であり、これは祖父半蔵(作中では既に死去)に習ったものになっています。アンディも同門で同じく不知火流の使い手である他、餓狼伝説2などに登場する女好きで有名な山田十兵衛は半蔵のライバルだったりします。※ただし舞が直接的に関係するのはアンディのみで、十兵衛でさえ舞は特に何も言及していない。

餓狼伝説~宿命の戦い~

 初代餓狼伝説。テリー達は、格闘大会KOFを通して様々な格闘家達を倒していき、最終的にサウスタウンを牛耳るギースハワードを倒すまでの物語になっている。本作のプレイアブルキャラは、テリー・アンディ・ジョー東の3名になっているが、舞は参戦しておらず、ストーリー上も影も形もない。

餓狼伝説2 -新たなる闘い-

 餓狼伝説の2作目。舞の初登場作品。ギースハワードが倒されたにも関わらず、格闘大会KOFの招待状がテリー達のもとに届き、この謎を解くべく格闘大会に参戦するというもの。

 実はこの招待状は、ギースの異母兄弟である暗黒の帝王ヴォルガング・クラウザーから送られたものであり、世界最強を自負するクラウザーが真の世界最強を決めるべく格闘大会を開かれたのが事の真相になっている。

↑舞の初登場作品であるが、彼女の代表的な台詞である「日本一!」は既にこの頃から
ただしこの台詞は、後のシリーズで「よっ!日本一!」に変更される事になる。

ストーリー面

 全キャラ共通ストーリーなため、舞もクラウザーを倒しに行く所は変わらない。クラウザー自身は初代KOF参加者にのみ招待状を送ったはずなのだが…このため、舞の具体的な参戦理由は不明。

 舞は元々男キャラとして作成され、60%程度完成させた段階で、女キャラを参戦させるために急遽女性キャラとして再設計された経緯を持つキャラクターになっています。そのためか、恋する乙女である事が多い後続の作品に比べると、この頃はまだ忍者キャラクターらしい台詞回しの方が目立つキャラクターになっています。※舞の開発秘話については、SNK公式のPlay Back SNKを参照。

 更にアンディに明確に恋している要素も作中ではなく、EDの内容も、あくまでアンディを兄弟弟子として認識しているような内容のものになっています。

↑忍者要素が強く、サツバツとした台詞が目立つ。
 特に死ぬまで戦おうとする同キャラ戦の台詞は印象的

↑クラウザーを倒して有頂天になった舞は、アンディを弟子にしようとするED

性能面

 前提として、この頃の餓狼伝説のシステムは基本システムは以下のようになっています。

 ①攻撃は弱と強の2種類。必殺技も弱か強で性能が変わる。
 ②通常攻撃は、相手との距離に応じて変化する(2ではパンチ攻撃のみ)
 ③コマンドを入力する必殺技は存在するが、ゲージを使う超必殺技はなし

 以上を踏まえた上で、舞の技を見ていくと、スト6でも見られるような技の数々が既にこの段階で使えるようになっています。

 必殺技も、扇子を投げる花蝶扇や、腰の帯を燃やして中距離から牽制する龍炎舞、相手の懐に飛び込む必殺忍蜂に、必殺忍蜂の強化版である超必殺忍蜂などが使えるようになっています。また空中へと一度浮かび上がってから急降下するムササビの舞も使えるのですが、この技だけ舞ステージ限定で使えるものになっており、ステージ限定必殺技は舞しか本作では持っていません。

↑通常攻撃は扇子がある分、攻撃判定が比較的優秀という特徴を持つ
また動画後半のように、ライン移動攻撃があるのは餓狼ならでは

↑スト6PVでも見られたような必殺技をこの頃から確認する事が可能
ムササビの舞は、一度旗へと飛び上がってから飛び込むためか舞ステージ限定
また超必殺技の超必殺忍蜂は、全身を燃え上がらせて突撃する大技になっている

↑餓狼独自要素として、上半身無敵の避け攻撃もあり、舞は相手を蹴り上げるもの

餓狼伝説SPECIAL

 餓狼伝説2をベースにしたお祭り作品。初代のキャラが一部追加された以外は、基本的に餓狼伝説2の調整版になっているが、舞に関しては2の制作経緯もあってかそこそこ改変箇所が多い。

ストーリー面

  作品の性質上ストーリーらしいストーリーはない。一方で舞に関しては、台詞が全体的に変更されており、くのいち的な面が押し出されていた前作から打って変わって、勝気な女性要素が強調されたものになっているほか、アンディを想う様子が意識的に描かれるようになりました。

↑勝利台詞は一部を除き1つ固定に変更され、舞は上記のもの

↑同キャラ戦や一部組み合わせで特殊台詞が流れるが、こちらも物腰が柔らかくなった。
完全固有勝利台詞に至っては対アンディでのみ限定

↑EDもアンディを意識したものに変更されており、完全に恋する乙女になっている

性能面

 全体的な調整の結果、舞は強キャラになったのも特徴的であるが、一番の変更点はムササビの舞が汎用必殺技になり、空投げの夢桜が追加されている点である。※なお舞ステージ限定で餓狼伝説2のムササビの舞を出す事も可能。

↑実質的にほぼ新規の技が2つも追加されている

餓狼伝説3~遥かなる戦い~

 初代餓狼伝説で死亡したと思われたギースが復活する餓狼伝説4作目。力を授けるとされる秘伝書の噂を追ってサウスタウンを捜索するというものであり、山崎竜二の妨害によって秘伝書の存在を確信した主人公達は、山崎を追いつつ秘伝書を探すストーリーになっている。

 ギース自体は主人公達と同様に秘伝書を探す中ボスに過ぎず、山崎がメインボスとなっているが、秘伝書は実は2200年前の亡霊である秦一族を現代に蘇らせるための書物であり、山崎を倒す事で秦一族に目を付けられ、この秦一族の亡霊がラスボスとして対峙する形になっている。※正確には秦一族の亡霊が憑りついた秦崇秀・崇雷の二名が立ちはだかる。

 なお衣装が変更されており、ボンテージ感を感じるような衣装になっているが、不評だったのか餓狼伝説3系列の作品以外では採用されていない。

↑勝利演出が「よっ!日本一!」に変更されたのも本作
 また演出がもう1種類追加され、お色気面も強化された

ストーリー面

 基本的なストーリーの流れは全キャラ共通であるが、舞に関しては、秘伝書の噂を聞いて1人黙って出奔したアンディを追って、日本からサウスタウンにやって来たというものであり、アンディの発見&アンディ出奔の原因となった秘伝書の確保を目的にストーリーが進行する形になっている。※あくまでテリーが主人公であるため、テリー意外のキャラクターは一部演出が簡素化されており、舞もその例外ではない。

 性格はガロスペのものが基本になっており、勝気な所やアンディラブな所がより前面に押し出されているのが特徴的である。ラスボスの秦一族戦もほぼ巻き込まれ事故のような形であり、エンディングもあくまで舞がアンディを日本へと連れ帰るものになっている。

↑あくまでアンディ探しが主目的であり、アンディ探索の中で秘伝書の事を知る

↑アンディ戦後もストーリーは続き、アンディ出奔原因の秘伝書探しを続ける舞
 ついに山崎を倒す事に成功するが、この結果秦一族に目をつけられてしまう
 このため秦一族に攫われた時は終始困惑しっぱなしである

 上記画像のように、パオパオカフェ店主のリチャード(蝶ネクタイを付けた方・初代餓狼伝説では敵だった)と面識がある他、400年前に不知火流に負けた正伝無道流の使い手である望月双角に一方的に因縁を付けられたりしている。またテリーの様子を見てもわかるように、アンディの事となると止まらないようである。

性能面

 全体的なシステム調整もあり、舞に関しては通常技が特に色々と変更が入り、餓狼伝説2(ガロスペ)の頃とはモーションが変更されているものが多いです。遠近でキック攻撃もモーションが変化するようになったので、単純に通常技の種類も増えています。

 必殺技に関しては大きな変更はそこまでありませんが、陽炎の舞の追加と、潜在能力システムによる超必殺忍蜂の更なる強化版が追加されたのが特徴的です。特に陽炎の舞は、スト6だとSA1になっていましたが、餓狼伝説3では通常必殺技なのでいつでも発動可能になっております。

 またコンビネーションアーツといって、通常攻撃を特定の順番で入力するとコンボになるシステムが追加されており(スト6でいうターゲットコンボ)、いくつかはスト6でも採用されているようなものが見受けられます。

↑主に強攻撃を中心に通常技のモーションが変更されている

↑必殺技は基本今までと同じだが、陽炎の舞が追加
スト6だとSA1の強化バージョンの元ネタである

↑コンビネーションアーツによる通常攻撃での連続コンボも実装

↑条件を満たした上で挑発中に出せる潜在超必殺技
動画だと少しわかりにくいが、エフェクトが強化され、萩色になっている

リアルバウト餓狼伝説

 餓狼伝説5作目。復活のラスボスギース。餓狼伝説3にてギースが秘伝書を手に入れたパターンが基本ストーリーになっており、ギースが最強に帰り咲くべく再びKOFを開催するというストーリーになっている。舞のお色気枠路線もほぼ確定した作品になっている。

↑なお勝利演出に関しては更に1つ追加され早着かえするというもの
10年早いのよ!

ストーリー面

 本作でもあくまでテリーがメインであるため、一部演出が簡略化されるが、結果テリー操作時は明確にギースが死亡(ビルの屋上からの落下死)するのに対し、他キャラクターではギースが落下せずに生死が不明になっている。※なお正史上はギースはここで完全に死亡している。

 舞に関しても基本的に打倒ギースのために参戦しているが、ED内容自体はいつも通りアンディに恋する乙女であり、更に風呂シーンまで見せるというお色気枠特有のサービスシーンが追加されている。

↑KOF大会勝者をギースは待受け、最終的には戦うように

↑エンディングでは相変わらずアンディとの結婚願望を見せるラブっぷり

↑勝利台詞は相変わらず勝気風
テリー(左上)・ブルーマリー(左下)・アンディ(右上)・秦崇秀(右下)
対ブルーマリーから、女性としてのプライド意識高め

性能面

 全体調整で攻撃ボタンが4ボタンから3ボタンに減り、それに合わせて通常技が一部変更されたが、基本は餓狼伝説3がベースになっている。

 本作でも舞は必殺技が追加されており、扇子を大量に投げる乱れ花蝶扇・ヒップアタックを決める幻影不知火・潜在超必殺技のレオタード忍蜂の3つである。乱れ花蝶扇は3ライン全てを攻撃出来る技であり、ライン移動がある餓狼伝説ならではの技であるが、後者2つはKOFシリーズを含めても2作品でしか実装されておらず非常に希少な技になっている。

↑基本は3ベースそのままで、弱攻撃と近距離強攻撃のモーションのみ変更された

↑追加必殺技は乱れ花蝶扇を除いてお色気枠感が強い

餓狼伝説: MARK OF THE WOLVES

 今までの餓狼伝説を一新する目的で作られた作品であり、テリー以外全キャラ変更がされた関係で舞は不参戦。ギース亡き後の隠された遺産問題と、ギースの1人息子であるロックハワードに関する物語になっている。

KOF

 KOFでも変わらずアンディラブであるものの、基本的に女性チームとして参戦し、アンディとはあまりチームを組ませて貰えない事が多い。お色気枠ぶりはKOFではより一層強く、特にKOF13以降で見られる不自然な程に前傾姿勢な舞のデフォルト姿勢はよくネタにされる。

↑KOF94ではイギリスチームとして参戦。ただしこの中にイギリス出身は1人もいない。

↑大人とお姉さんとして振舞ったり、アンディラブな所を見せたりしてくれる。

↑アンディラブ過ぎて子供の幻術を見せるという度が過ぎたものまで

胸を揺らすために不自然な程に前傾姿勢に

オマケ スト6テリーの技の元ネタを追ってみよう

 最後に餓狼伝説とKOFシリーズを合わせてスト6テリーの技の元ネタを色々追ってみたいと思います。あくまで初出はどこなのか見ていきたいと思います。あくまで予想混じりではあるのでその点はご了承ください。

テリーの時と同様に順番はPV動画に準ずるので、PV動画と二窓して見ても面白いかもしれません。

遠距離立ち強P

 餓狼2から。上に判定が強く、通常技対空として使えた。

立ち強K?

 KOF94以降の吹き飛ばし攻撃。蹴る前にキャラが1回転している点からKOFの方ではないかと思われる。PVだとパニカンで特殊やられになっているが、この点も当てると相手を大きく吹き飛ばす吹き飛ばし攻撃と打撃の重さが似ている。

しゃがみK

 餓狼2から。半回転しながら相手を蹴る技。

ジャンプ強K

 餓狼2から。リーチが長く使い易い。

避け攻撃

 餓狼2から。餓狼2では上半身無敵で、相手の攻撃をガードしつつ反撃する技になっている。一方でこのモーションは様々な攻撃で使い回される事が多く、起き上がり攻撃などでも採用される他、リアルバウト餓狼伝説などではコンビネーションアタック(ターゲットコンボ)の締め技になったりしており、スト6もどちらかというとこちらの使い方に近い。

ライン移動攻撃

 餓狼2から。本来は相手を手前から奥のラインへ蹴る攻撃と、奥から手前へ蹴る攻撃の2つが存在するのだが、スト6ではその2つを組み合わせてターゲットコンボのようにしている。

不知火剛臨(前投げ)

 KOF96から。相手を大きく前に飛ばす投げ技。この技が追加されるまで、舞の投げは後ろ投げか空投げの2つであった。

挑発?

 前半は餓狼2の挑発が意識されてそうだが、後半の扇子をグルグル回す動作に関しては不明。

しゃがみ弱k

 餓狼3から。ただし餓狼伝説時代は扇子を咥えておらず、扇子を咥えて蹴るのはkof95から。

立ち弱P

 餓狼2から。ただしスト6の舞は扇子の持ち手で殴っているのに対し、餓狼やKOFの舞は扇子の先っぽで殴るような攻撃が基本なため、この点はスト6オリジナル要素なのかもしれない。

必殺忍蜂

 餓狼2から。初登場時点は単発技で起き攻めに使う他、突進の回転中に無敵判定があり、このタイミングに噛み合うと弾抜けにも一応なる。


花蝶扇

 餓狼2から。手に持っている扇子を投げた後に胸元から新しい扇子を取り出す弾技。KOF14及びKOF15ではEX版が存在し、EX版で使った時のみ弾が一度跳ねるようになっている。一方で技を溜める段階によって弾の挙動が変わるのはスト6独自要素。

風車崩し

 餓狼2から。スト6では後ろ投げになっているが、餓狼ではこれが舞の通常投げである。

ジャンプ弱k

 餓狼2から。所謂めくりで強いジャンプ攻撃。

飛燕連脚(近距離弱k)

 餓狼伝説3から。近距離弱kを起点に三連キックで相手を蹴り上げるコンビネーションアーツになっている。ガードされたら確反な他、初段が当たらないとコンボは続かない。

ムササビの舞

 餓狼スペシャルから。正確には餓狼2からだが、2の時は舞マップ専用な上にモーションも大きく異なる。また餓狼スペシャルのムササビの舞は溜め技(地上技)だが、餓狼3からジャンプ途中で出せるように(空中技)技の仕様変更がされた。餓狼スペの仕様と餓狼3以降の仕様が両立するのはKOF95以降での話。

 リアルバウト餓狼伝説までは単発技であり、空中でキャンセルして後方に下がる事も可能なので、相手に詰め寄ったり、逆に対空技を誘ったりという使い方が出来たが、リアルバウト餓狼伝説スペシャル以降はコンボの締めとして使えるようになり、丁度スト6のPVに似た使い方が出来るようになった。

龍炎舞

 餓狼2から。中距離の牽制技として使える他、コンボパーツとしても使い易い。餓狼時代には無敵があるため、実質的に対空技として使えた。

夢桜

 餓狼スペシャルから。所謂空投げ。動作前半は確実に元ネタ通りの動きなのだが、上記画像にも掲載した着地時のモーションに関しては若干謎。

 夢桜は①しゃがみ姿勢を保ちつつ踏みつけながら落ちる②足を伸ばしたままの状態で踏みつけながら落ちる③膝で相手を踏みながら落ちるの三択であり、この時、手は基本的にフリーになっているため、スト6のような印を結んだ状態で落下するモーションが見当たらないためである。

立ち強K

 餓狼2から。スト6だと立ち中Kになっていそうな技。リーチが長く、牽制技として使い易い。

飛翔龍炎陣

 KOF95から。所謂昇竜対空。初登場時には、無敵対空となっており、弱版は敵を蹴り上げた際に足に炎が付く所で終わるが、強版だと最終的に相手を爆発させるというかなり派手な技になっていた。

ジャンプ大P

 餓狼伝説2から。空中から相手を扇子で叩きつける。

陽炎の舞(SA1)

 餓狼3から。ただし餓狼3の陽炎の舞は、見て分かる通りスト6PV後半に出て来る強化版のものである。一方でこのタイミングの通常陽炎の舞は、リアルバウト餓狼伝説スペシャルで実装されたもの。実装当時は溜めコマンドの代わりに発生や隙の少ない単発攻撃になっていた。

 なおスト6ではこの技を使うと焔ストックという一部技強化形態を獲得出来るが、これは完全にスト6オリジナル要素になっている。一応餓狼伝説の3D作品であった餓狼伝説 wild ambitionによると、不知火流は「不知火の焔」を纏う事が奥義継承の証であるらしいので、ここらへんをもじった可能性は考えられる。

中段※スト6の動画箇所だとラッシュのエフェクトで見にくかったので、画像はPV後半のもの

 完全オリジナル?。舞はそもそも通常技で中段技を持った事がなく、地上から出す中段技は、足を突き出して相手を頭から蹴る黒燕の舞など必殺技に限定される。相手の頭上から扇子で殴る攻撃はあるものの、これは上段判定の技であり、扇子を大きく開いた状態で殴るというものであり、扇子の持ち手で殴るような技でもないのでやはり元ネタがあるのかどうかは不明である。

 ※一応3D格闘ゲームであるDOAに参戦した際は、通常技でも中段技を出せたが、これは3D格闘ゲーム故の中段技である上に、モーションが大きく異なるため、やはり元ネタとは考えられない。

しゃがみP

 餓狼2から。餓狼の頃は発生が5Fとかなり早い通常技であった。

OD龍炎舞

 EX版が出来たKOF13から。ただし2回転しているのでモーション的にはKOF14以降の作品に近い。EX版は追撃が可能になっており、それこそPV動画のように、超必殺忍蜂による追撃も可能になっている。

超必殺忍蜂

 餓狼伝説2から。燃えながら相手に突撃する。また空中版超必殺忍蜂は、kof95の時に使えたが、これはバグ利用で地上モーションの超必忍蜂を空中で出しているだけであり、正式に空中版超必忍蜂が使えるようになるのは、KOF13からである。

立ちK(ドライブインパクト)

 餓狼2から。ただしよっ日本一の掛け声は餓狼3から。KOFなどでは一部必殺技の決めポーズとして採用されたりもする。

遠距離弱P

餓狼2から。発生が早く、扇子分リーチが長いため、非常に使い易い弱P。

紅鶴の舞?

 もし紅鶴の舞ならkof97から。一見しゃがみ弱kに見えるが、しゃがみ弱Kは片足で攻撃しているのに対し、この攻撃は両足を突き出して若干滑るような攻撃になっているので、違う技になっている。ただ両足を突き出すようなモーションを見つけられなかったので似た技として紅鶴の舞を取り上げた。

 紅鶴の舞は本来二段技であり、一度スライディングすると二段目の蹴りまで自動的に出てしまうのだが、KOF99UMからは初段のスライディング蹴りで必殺技キャンセル出来るようになり、コンボに組み込むことが出来るようになった。

水鳥の舞

 KOF97から。扇子を三連続投げる技。ST6では必殺技になっているが、元は1ゲージ消費する超必殺技になっている。

ラッシュからのしゃがみP

 完全に謎。ターゲットコンボと言われると本来かなり特徴的な技なはずなのだが、元ネタらしきものは見つけられなかった。こういう時は大抵ネット上の他の意見も色々参考に探してみるようにしているのだが、この技をハッキリ○○だ!と言っている人もおらず、手持ちの作品も一通り探して見ましたが不明でした。

SA3

 こちらも完全新規。蝶のように舞、蜂のように刺すという台詞は、舞の戦い方を説明される際によく使われる言葉になっている。テリーの時はアニメ版が元ネタになっていた他、技名が師匠の技に関連するものになっていたが、舞に関してはそういったものがなく、炎舞仇桜も特にスト6以外では引っ掛からない用語になっている。

 舞の必殺技は高速移動しつつも最後にお転婆なポーズを決めるパターンが多く、最初から最後まで必殺仕事人風に戦うというのはかなり珍しい類の必殺技になっている。

 以上が餓狼伝説を中心に舞の姿を追ったものとなっています。

 ストーリーの中心核にいたテリーに比べると、あくまでサブキャラクタ―であり、活躍もその範囲に留まっている事が多いです。特に調査した段階で意外だったのは、舞のストーリーだとアンディが高確率で登場するのに対し、アンディのストーリーにおいてはエンディングなので舞が出てこない事が多く、この点が特に舞のサブキャラクター感をより強めているのではないかと感じました。※アンディはそもそもあくまで主人公チームであるの対し、舞は主人公ではないため、そういった所の差が出た形に。

 餓狼伝説のMoWではリストラされてしまった舞ですが、最新作のCoWでは再び登場した事もあり、スト6の舞が楽しみなのは勿論として、餓狼伝説の方でもどのような活躍を見せるのか気になる所であります。

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