【レビュー】Fields of Mistria
-どこか90年代の雰囲気も感じるほのぼの生活ゲーム-

レビュー
ゲーム名Fields of Mistria (フィールズ オブ ミストリア)
ジャンル早期アクセス、農場、RPG、シュミレーション
プレイ人数1人
プレイ時間目安メインコンテンツ自体は15時間前後
全要素を満遍なく触れる場合は30時間~40時間程
※アーリーアクセス故アプデされる度にここから伸びる事になります
販売形態Steam
価格1600円
日本語化の有無日本語非対応
参考URL公式
https://www.fieldsofmistria.com/
Steam
https://store.steampowered.com/app/2142790/Fields_of_Mistria/
一口メモ絵柄にどこか懐かしさを感じる農業・炭鉱中心の生活ゲーム

※小ネタで概要欄によるとこのPVのBGMはToby Foxがゲストとして作ったようです。

今回ご紹介するゲームは、アーリーアクセスのほのぼの生活ゲームであるFields of Mistriaです。

ほのぼの生活ゲームのジャンルらしく、基本は農業と炭鉱探索がメインコンテンツとなりつつも、畜産業や料理・家具・装備品の制作の他、発掘に釣りや虫取りまで出来るライフシュミレーションなゲームとなっています。

またドット絵でありながら、どこか懐かしさを憶えるようなキャラデザインも特徴的であり、よく動くアニメーションという事もあり、非常に愛着を持てるものとなっています。

①どこか馴染み深いキャラクター達

はじめにで述べた事を再度書き込む形になってしまいますが、やはりこのゲームで一番のオススメの要素はキャラクターデザインでしょう。男性キャラクターにしても女性キャラクターにしても、親しみやすいものとなっています。

またキャラクターの性格面に関しても、正負どちらも一癖も二癖もある事が多い昨今のゲームに比べると、みな善人揃いで裏に何か闇を抱えているという事もなく、こちらも受け入れやすいものとなっています。

結果、人を選ぶような要素が少ないため、ゲーム性の好みさえあえば、非常に遊びやすいゲームとなっています。

↑おそらくゲーム内で最も90年代を感じさせるキャラというとこのジュニパー。
高飛車でこの「オホホホ」笑いに極めつけはゲーム内で温泉担当である。

↑参考に主要登場人物一覧も作成した。米産ゲームだが、全体的に馴染み深いキャラグラである。
なお画像左上にハートマークのある人物は恋愛対象
※後述するが恋愛要素自体はまだ本格実装されていない

↑季節や場所に応じても格好が変化し、作りが細かい

↑たまに超今風な表情なども出てくる

②選択肢が多用で遊びやすいゲーム性

こちらもはじめにで触れましたが、やれる事の選択肢が多く、かつ全体的に難易度はマイルドで遊びやすいものとなっています。

あくまでゲームの基本は毎日の収入源となる農業(畜産)と、各種道具をアップグレードするために素材を集めつつ短期的に稼ぐ炭鉱探索がメインコンテンツとなりますが、それ以外にもスローライフを過ごせるような要素は沢山あります。

この手のゲームにはありがちなのですが、効率だけを求めてしまうと、どうしても炭鉱が金策の中心になってしまうという点は少々気になりますが、家具収集などコレクター的な要素も強いため、ほどほどに金策しつつのんびりスローライフを過ごすのが最適なゲームなのではないでしょうか。

↑例えば釣りがあるが、こちらは所謂どうぶつの森方式

↑家具を作成出来る他、店売りorドロップ限定の家具もあったりする

↑農業があるゲームといえばやはり料理
 探索を通してレシピを集めなければならないため、こちらも中々大変

③既存のゲームに比べ、全体的に優しくストレスレスな設計

スローライフ系のゲームというのは、過去にも色々存在しているわけですが、本作はそれらのゲームを踏まえてか、全体的に気の利いたゲーム設計がなされています。

例えば、住人達は日々異なる予定を過ごし、時間に合わせて様々な場所に移動したりするわけですが、店自体は24時間決まった場所に開かれている方式になっています。このため住人の移動を考慮して店での売買を考える必要もなく、時間に縛られずに好きに行動する事が可能となっています。

この他、肉体労働を行う際にはスタミナ消費をする必要がありますが、スタミナが0になっても気絶するような事はなく、あくまで作業を止めるだけに留まっていたり、クラフト系の作業をする際には、材料はチェストに入れっぱなしでも問題なかったりなど、細かい所で全体的にプレイヤーに配慮されたような調整が多いです。

↑購入は店内のボードを調べればよく、早朝だろうと深夜だろうといつでも可能

↑キャラがどこにいるのか一目で確認できるマップ機能も完備

④魔法やPerk(スキル)の取得など、便利な本作独自要素も多い

RPG要素のあるスローライフ系のゲームの場合、施設の拡充や、装備の更新、強力な料理の作成などを通じて自己強化を計る場合が多いですが、本作はそういった要素の他に、魔法とPerkの取得という独自要素があります。

アーリーアクセスという事もあり、まだ種類はそこまで多いわけではありませんが、諸々の作業や、探索時の戦闘行動を強化してくれる要素が多く、スキルの習得に必要なスキルポイントは作業をしていれば勝手に貯まってくれるため、遊べば遊ぶ程どんどん便利になっていくようになっています。

今後の発展性という意味でも、この魔法やPerkはどこまで拡張されるのか気になる所です。

↑例えばマップ一面に雨を降らせる魔法があり、水やりを短縮できる
 注意点としてMP(マナ)の回復には時間がかかるため常用には向かない
 あくまで早朝から別の事をしたい時など、計画的に使う

↑perkはスキル事に存在し、現状はスキル事に12個perkが存在する

↑例として画像は農業perk。作物収穫時に、極稀に作物に関連した料理をドロップするというもの。
 便利にしてくれるものから、摩訶不思議なものまで様々である。

⑤現状英語のみだが、内容は非常に簡単で読みやすい

本作は日本語化対応や日本語化modといったものは現状なく、英語のみの対応となっていますが、文章自体は非常に簡易でわかりやすいものとなっています。所謂スラング的な表現もなく、出てくる英単語も基本的なものが多いため、そこそこ英語が出来れば、十分に楽しめます。

近年は「PCOT」といったゲーム画面上の英単語を認識して翻訳してくれるツールといったものもあるので、そういったツールも使いつつゲームを遊んでみても良いでしょう。

↑英語のみだが、スラング等もないため非常に読みやすい

↑最悪英語を読めなかったとしても、何をすべきかといった事は分かり易い

①コンテンツ量自体は発売して間もないアーリーアクセスゲーム相応

本作は2024年8月6日にアーリーアクセスのゲームとして販売された作品であり、発売して日の浅いアーリーアクセスゲームなわけですが、それゆえにコンテンツ量自体は相応のものに納まっています。

例えば、祭りの類が春祭りしかなかったり、キャラの好感度が10段階あるうち4段階までしか解放されておらず結婚等は出来なかったり、スキルキャップが低いために特に製作系の技能が早期でカンストしたりなど、コンテンツ自体は十全に揃っているわけではありません。

既に2024年内に大型アプデを一度行う予定が既に組まれている(TBA=To Be Announced 日程は決まっているが、まだ公式に発表にしていないの意)ようですが、ロードマップを見る限り、こちらはまだイベントの増量を目的とした大型アップデートになっています。将来的に結婚や子供の存在、探索コンテンツの拡充といった事が計画されていますが、どういった順番で実装されるか未定かつ日程もまだ決まっていないような状況下にあるようです。
※なお一部日本メディアを見ると、もう結婚出来るように紹介されていますが、現時点では結婚出来ません。

スタートダッシュは好調なようなので、アプデそのものが頓挫する可能性などは現状ないですが、あくまで値段相応に納まっている状態にあるので、同ジャンルの既存ゲームに比べたらまだまだ中途と言えます。

↑例えば好感度は最大10まであるように見えるが、実際は4まで上げると一切上がらなくなる
次の大型アプデで6(デートイベント)まで実装予定
将来的には8や10でデートを積み重ねて結婚という運びの予定のようである

②農業だけは要計画性

魔法の存在により、育成面においては本作の農業はかなり緩いものとなっているのですが、それはそれとして魔法に頼り過ぎないような計画性は必要になってきます。

というのも、本作の作物には春夏秋冬の4つのどれかに適性が割り振られ、どの季節でも育つような、無難に丸く使える作物が存在しません。そのため、季節毎に適性作物を育成出来るよう創意工夫が大切になってきます。

更に、季節の移り変わりの際には、果樹を除いて一斉に枯れてしまうという仕様があり、果樹も枯れはしないものの、該当季節になるまで実を付けなくなってしまいます。

その分急激に植物を成長させる魔法などは存在するので、それらを駆使しながら計画的に農業の計画を立てましょう。

↑月を跨ぐと、それまで育っていた野菜やフルーツは一気に枯れてしまう
 中央の4本の木は果樹となっておりこちらは枯れずに残るが、実は実らなくなる

以上Fields of Mistriaの紹介記事でした。

アーリーアクセスかつ英語のみのゲームとはいえ、かなり将来性を感じるゲームとなっております。値段も安いので、今のうちに買っておいて温めておいても良いですし(アーリーアクセスのゲームは更新を重ねるにつれ値上がりする事が多いため)、ウィッシュリストに入れて定期的に確認してみても良いのでは何でしょうか。

ゲームのキャラデザインだけに留まらず、ゲーム性も非常に丁寧に作られており、取っつきやすい作品となっております。

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