【レビュー】メタルブリンガー
-ローグライトなロボットアクションRPG-

レビュー
ゲーム名メタルブリンガー
ジャンルローグライクアクション、メカ、派手なアクション、アクションRPG
プレイ人数1人
プレイ時間目安プレイスタイルによるが10時間前後で1周目クリア可能
※2週目でもストーリーが展開するため、完全クリアは20時間前後
販売形態PlayStation、Steam
価格1980円
参考URL公式
https://playism.com/game/metal-bringer/
Steam
https://store.steampowered.com/app/2334170/_/?l=japanese
一口メモ二頭身メカを乗り回す若干無双味もあるアクションRPG

 今回紹介するのは、ロボットを乗り回すタイプのアクションゲームであるメタルブリンガーです。

 本作には簡単なローグライトな要素があり、敵を倒す事でランダムに様々なスキルやパーツが手に入るため、どんどん敵を倒して自己強化を重ね、強力なボス達を倒していくのを目指すのが主目的です。

 一方で、攻略中に手に入れたスキルやパーツは、同じく道中で手に入るお金を追加で支払う事で初期装備としてアンロック出来るシステムになっており、このシステムを利用して周回を重ねる事で、どんどん自キャラを強くしていくシステムがあります。

 そのため前半は非常に貧弱な状態で、そこそこシビアな体力管理などが求められるのですが、強化が積み重なって行くと、最終的には無双アクションのように敵を薙ぎ払えるようになり、自分だけの最強のロボットを目指すといったゲーム性になっています。

 以上から本作はアクションRPG的な要素が強く、ローグライト要素自体は比較的薄めと言えます。

0:基本システム『レイバー』と『アームズ』

 本作では人型アンドロイドの『レイバー』と、大型重機『アームズ』の二種類を駆使して戦っていく事になります。レイバーが基本形態になっていて、レイバーの状態から更にアームズに乗り込む形になっているのですが、レイバーは緊急時用の脱出形態的な趣が強く、前半こそレイバーを状態を多用する機会が多いですが、中盤以降は基本的にアームズ状態で戦う事になります。

 なおクリア後のやり込み要素なのですが、後述する強化要素を積み上げるとアームズを一切使用せずにレイバー状態のみで完走する事も可能です。

↑左がレイバーで右がアームズ
基本はアームズで戦う事になる

1:ベース拠点(研究ラボ)にて事前準備を行う

 探索に出発する前には、事前準備を行う事になります。出来る事としては基本的に①レイバーの外見・装備を編集②アームズの外見・装備の編集③OSのチューニング(レベル上げ)④初期装備スキルの編集 の4つになります。①や②はそのまんまなので、③と④に触れると以下の通りです。

③OSのチューニング

 本作では、スキルとは別にOS(ステータス)が用意されています。このOSは、探索中に関連した行動を行えば上がる(例えばソードで敵を攻撃すれば、ソードのレベルが上がる)他、拠点等でお金を使う事でレベルを上げる事が出来き、レベルが上がれば上がる程、基本ステータスが強化される事になります。

 更にOSの非常に重要な点として、レベルが上がれば上がる程、スキルスロット(ディスクスロット)数が上昇するようになっており、初期状態で装備出来るスキルの数が増えるという特徴があります。※スキルスロットはあくまで初期装備時にのみ関係し、探索中に拾ったスキルに関しては、拾った時点で即機能する。

 なおOSの強化自体は基本的に探索で上げるのが基本であり、後述する解析行為が一通り終わるまでは、OSのチューニングにお金をあまり使わない方がお得な事が多いです。

↑スキルとは別に基本ステータスの概念もあり、周回すればするほど基本スペックが上がる

④初期装備スキル(ディスク)の編集

  前述した通り、OSのレベルに応じて設定されるスキルスロットの数まで、スキル(ゲーム内用語としてはディスク)を装備可能になっています。スキルのレア度×スキルレベルで最終的に使用するスロット数が決定されるため、低レアのスキルを大量に装備したり、逆に高レアのスキルをいくつか装備したりなど、目的に合わせて装備していく事になります。

 特にアームズの装備が揃ってくると、装備に合わせたスキル選択がしやすくなり、より特化ビルドを組めるようになっていきます。

2:探索パート

 探索パートでは、基本的に雑魚を倒す事が主目的になります。雑魚を倒せば倒すほど、色々なスキルがドロップするほか、お金を稼ぐ事ができ、倒した敵がアームズだった場合には、確立でアームズパーツも手に入ります。

 また探索パートでは①ジャンクショップ(スキル販売・解析)②ビルドショップ(アームズの修理・解析)③情報端末(銀行機能・世界観を補完する文章の発見)の3つを見つける事が出来ます。特に①ジャンクショップと②ビルドショップでは、お金を払う事で解析という行為を行えこれが重要です。

 解析したスキルやアームズ装備は、次回以降の探索で初期装備として選べるようになるので、ショップを見つけて定期的に未解析のスキル・装備を持ち込まないと、中々強化出来ない事になります。

 なお一度解析してしまえば、それ以降はずっと選択可能な状態になるので、一度解析したものがロストしたりといった事はありません。

↑お金を払う事で、解析出来るのだが、解析する事で初めて初期装備で選択出来るようになる

3:中ボスパート

 探索中にマップをいくつか移動すると、ネームドアームズ乗りと戦う中ボス戦が始まります。中ボスは他の敵より一回り強力になっている他、中ボスを倒す事でボスへのゲートが開かれ、ボスに挑戦可能となります。

 一方でボスへの挑戦は保留する事も可能であり、保留すると②に戻って探索を続行する事も可能です。この場合は最大3回中ボス格のネームドアームズ乗りと接敵or討伐すると、強制的にボスに挑戦しなければならなくなります。

↑探索中に出会う中ボスを倒す事で、ボス階層への扉が開かれる

4:ボスパート

 ボスパートで戦う敵は、レイバーが複数人乗り込むギガント・アームズという特殊な敵と戦う事になり、ボスを倒す再び探索パートへと移行する事になります。

 これを何度か繰り返して、最終的に統合管理システムであるシヴァを目指すのが本ゲームの基本な流れになります。

↑ボス階層では超大型アームズであるギガント・アームズが敵として立ちはだかる事になる

5:クリアor敗北時

 最終階層迄クリアするor敗北すると、戦績表示画面に入り、決算されます。今回の探索で入手したスキルは全て換金され、ここで手に入れたお金はベース拠点や、次回の探索時に使用する事が可能になります。 

①多様なメカニックデザイン

 メカゲーの肝はやはりそのデザイン、そして複数機体乗り回せる場合には、その幅が気になる所ですが、本作はそれなりに多種多様です。足が約15種類、頭が22種類(ただし実用性込みで考えるなら20種類)、そして腕(武器)が約40種類とそれなりの量が用意されています。

 個人的に特に良かったのは足の差別化で、通常のニ脚・逆脚・ホバー・車輪型(含むタンク脚)・フロート・4足と様々なタイプが用意されており、当然タイプ毎に移動の様子なども変化するので、操作自体は単純であるにも関わらず、思った以上に遊びに幅がありました。

 武器も全部で26カテゴリーも用意されている上に、片手持ちと両手持ちで挙動が変わったりもするので、色々な構成を試しているだけでも楽しめます。

↑多種多様なカスタマイズが行える
ついでにカラーの変更も可能

↑色々な武装が存在するのだが、中にはホバーポッドというファ〇ネル遠隔武器もあり
ポッドに全てを任せるボスじみた機体なんていうのも作れたりする

↑個人的に特に気に入ったのはこの脚部位の多様さ
 同じニ脚や4脚だとしても少しずつ挙動が異なり面白い

②多様なスキルによる育成の楽しみ

  スキルの幅広さも本作の魅力でしょう。スキルは基本的な挙動を改善するものから、火力の強化や追加効果を付与するスキル、ロックオンの挙動に関わるもの、DPSやアイテムの所在を表示する便利機能に、その他特殊な挙動をするスキルまで、非常に多種多様なスキルが用意されており、このスキルシステムが本作の育成の楽しさに直結しています。

 更にスキルレベルに応じて強化される幅が大きい事もあり、スキルが全くない初期の状態と、スキルが色々と積みあがった後半とではまさに別ゲーと言えるほど変化します。

 なお中にはデメリット付きのスキルなどもありますが、ベース拠点限定でスキル効果のオンオフなども弄れるので、発動させたくないスキルの管理なども可能です。

↑基本性能を改善するものから、便利系までその内容は様々

 ↑例として移動回りで比較するだけでも大分異なる
  このような強化要素が色々なスキルに適用されるので、後半は大分様変わりする

③パロディもありな世界観補足あり

  本作の世界観設定は、ロボットものにするために簡単に用意されたものというわけではなく、各地に文章が散りばめられており、ボスを倒す毎に簡単な会話シーンなども挟まるので、結構しっかりとした設定が用意されています。

 また中ボスとして登場するネームドアームズ乗りは、ロボットもののパロディネタが多く、本格的とは言わないでも、ちょっとしたストーリーもついでで楽しめるような作品になっています。そもそも地下世界とそれを管理するAIという基本ストーリー自体がオマージュ感が出ている。

↑探索していると文章が拾え、こういった所から世界観を伺い知る事が可能。
こういった文章が100以上用意されている。

↑なにかとパロディネタが多い。基本はロボット関係のネタが多め

④2周目以降あり

 本作は1周して終わりではなく、ストーリーに関しては2周目まであります。2週目以降は敵が大きく強化されるなどの変化もあるので、1周目はローグライト的な楽しみをしつつ、2周目以降は初期から自キャラを大きく強化して遊ぶアクションRPGとして楽しめます。

 また実績等でやり込み要素もあるので、最後までかなり満足度の高いプレイが可能です。

↑やり込み要素もあり。一部はSteamの実績とも関連する。

①強化の幅が大きい=序盤は気だるい

 ゲーム性を考えれば仕方ない事なのではありますが、強化の幅が大きいからこそ、序盤は退屈になりやすいです。基本スペックが低い事は勿論、ロックオンなどの基本要素も一部スキル取得で機能性が改善されるような作りになっているので、それ故に序盤の窮屈さは余計に目立ちます。

 ただ、便利系のスキルは基本的に低レアに設定されている事が多いので、雑魚敵をしっかり倒していれば、いつまでも便利系のスキルが手に入らないという事もないですし、この手のスキルはレベル1しかない=1つだけ獲得すればフルスペックで機能するような作りになっているので、序盤さえ乗り越えてしまえばこの手の不便さによるストレスは感じにくいです。

②アームズを本当に好き勝手カスタマイズ出来るようになるのは遅め

 ゲームの基本的な流れで説明したのですが、アームズの初期装備を増やすには、未解析のアームズパーツをショップに持ち込んで解析する必要があります。つまり未解析パーツを一度装備して、アームズパーツを解析できるビルドショップを探して解析するという過程が必要です。つまり未解析パーツを抱えてビルドショップを探して探索する事が多いです。

 また1周目に関しては、階層毎に出現する敵アームズのパーツが決まっており、この関係で1周目終盤までパーツが出揃わない事になります。※2週目以降は敵のアームズパーツの制限はなくなる。

 この事から、1周目終盤~2周目序盤までアームズパーツが揃わず、最初期のアームズカスタマイズで最下層まで潜るプレイが出来るようになるタイミングは遅いです。

 以上がメタルブリンガーの紹介記事になります。筆者は発売日近くまでロボゲーとしてあまり本作に注目してなかったのですが、PVに惹かれて実際に遊んでみると、思った以上にロボゲーとしてもしっかり作られている所に驚きました。

 またグラフィックに関しても、その独特なドット調3Dという見た目から、下手したら酔わないだろうかと心配していたのですが、筆者の場合は実際に遊んでみると殆ど気にならず、作品に没頭して遊ぶ事が出来ました。

 とにもかくにも、ロボ物としてのカスタマイズ性の高さと、単純ながらも多種多様な攻撃アクションの存在が面白いゲームであり、ロボット物に飢えている事の多いPC民としては、十分に楽しめる作品でした。

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