ゲーム概要
ゲーム名 | デジモンストーリー タイムストレンジャー |
ジャンル | RPG、JRPG、クリーチャーコレクター |
プレイ人数 | 1人 |
プレイ時間 | 難易度と育成度合いによる 筆者はハードで色々と育成をして70時間程度 一般的には50時間程度か |
販売形態 | PlayStation 、Xbox Series 、Steam |
価格 | 8910円 |
参考URL | 公式 https://digimonstory-ts.bn-ent.net/ Steam https://store.steampowered.com/app/1984270/_/?l=japanese |
一口メモ | 8年ぶりのデジモン待望の新作RPG |
公式PV
はじめに
今回紹介するのはデジタルモンスターデジモンの新作RPGである「デジモンストーリー タイムストレンジャー」です。デジモンのRPGシリーズというと、2010年代の作品である「サイバースルゥース」及び「ハッカーズメモリー」の2つが印象的ですが、本作はその2作から更に発展したような作品になっており、ハカメモから実に7~8年ぶりの待望の新作になっています。
一方でサイスル&ハカメモは現代社会(新宿)にデジモンが出没するのがメインでしたが、本作は新宿だけでなく実際にデジモンが生息するデジタルワールドを冒険する事もメインになっており、この点においてはサイスル&ハカメモ以前の従来のデジモン作品に近い所もあるのが特徴的な作品でもあります。
またサイスル&ハカメモもそうだったのですが、デジモンファンが楽しめるのは勿論として、デジモンファンでなくとも十分楽しめるような作品になっており、特に450種類以上(DLC抜きでの数)も存在するデジモンを収集して育てるのが非常に楽しい作品となっています。
良い所・オススメな点
①進化と退化によるデジモン収集の楽しみ
序文でも触れましたが、本作はデジモン収集が非常に楽しい作品になっており、その最大の特徴が進化と退化を繰り返す事になっています。進化は予想しやすいと思うのですが、デジモンの場合は進化先が複数用意されており、様々な姿に進化する事が可能になっています。
デジモンは基本的に幼年期・成長期・成熟期・完全体・究極体(一部デジモンのみ超究極体)の5つ(6つ)の段階にわけられ、上位へと成長すればするほど技やステータスが強化されるようになっています。
一方で退化とは文字通り進化前の姿に戻る事が可能になっています。退化すると当然ステータスそのものは下がってしまうのですが、退化すると才能値(レベル上限)が強化されたり基礎ステータスの強化具合が一部引き継がれたりするので、あえて退化させることでよりデジモンを強く育てられるようになっています。※ただし後述するが、今作は才能値が純粋にレベル上限にしか影響せず、才能値自体は退化以外でも伸ばせる関係上、難易度次第では別に退化に拘らなくともゲームクリアを目指せたりする。
更に退化の大きなポイントとして、退化先として全く系等の異なるデジモンに移行する事が出来るようになっています。例えばそのまま進化させるとドラゴン系(竜系)のデジモンに進化していく成熟期のデジモンを、鳥系の成長期のデジモンへと退化させる事によって、そのまま鳥系の系譜で進化させる事が可能なのです。
つまり極端な事を言ってしまえば、1体のデジモンを進化・退化させるだけで全てのデジモンを収集可能※になっています。特に本作では退化先のデジモンを入手した事がなくても、条件を満たせば退化させる事が出来るので、未入手のデジモンを退化させる事で発見するという芸当も可能です。※実際は2体のデジモンを使って1体のデジモンに進化させるパターンがあるので、本当に1体のデジモンだけで全てを収集出来るかというとそれは不可。ただし合体先のデジモンが究極体でなければ、そのデジモンの進化先を用意して退化させる事で2体用意せずに合体デジモンを作成するといった芸当は可能。

↑様々な進化先が用意されているのがデジモンの魅力の1つ
基本がデジタルデータという都合上、見た目が大きく様変わりする進化も多い

↑進化と退化を繰り返す事で全く異なる系統のデジモンに派生していく事の例
①ハグルモン(機械系)から⑤エンジェウーモン(天使系)へ
具体的な手順は以下参照
①ハグルモンを②クロックモンに進化させる
②クロックモンを③インプモンに退化させる
③インプモンを④ウィッチモンに進化させる
④ウィッチモンを⑤エンジェウーモンに進化させる

↑つまり左の歯車が最終的に右の女性天使にまで形態変化した事になる
進化/退化によるこの自由度の高さが本作の魅力の1つ
補足:サイスル&ハカメモから大きく改善された進化/退化事情
サイスル&ハカメモ既プレイヤー向けの情報なのですが、本作は進化/退化のシステムについて大きな改変が入っており、このシステム変更のおかげでかなり簡単に進化/退化が出来るようになっています。
前作は①レベル②才能値③ステータスの3つが進化要件だったのですが、今作では①エージェントレベル(ストーリー進行度)②ステータスの2つだけが要求されるようになりました。つまりステータス条件さえ満たせばレベル1でも進化出来るという事であり、場合によっては入手したデジモンを一気に完全体まで目指せる事になります。①のエージェントレベルがかなりネックになりそうな所ですが、ゲーム中盤頃には完全体に進化出来るようになっている他、究極体に関しては終盤でないと進化出来ない代わりに、ロイヤルナイツなどへの進化に特定任務のクリアを要求されないので、この点は一長一短かなと思う所です。※前作同様デジモン毎に基本ステータスが決まっているので、ストーリー進行で縛られる分、進化・退化だけなら戦闘バランスが崩壊しにくくなっているのも利点と言える。
更に進化に必要な要求ステータスに関しても、デジファームのトレーニングで能力値を鍛える事で届かせるほかに、エージェントスキルといってストーリー進行で手に入るポイントを使って習得出来るスキルの中にステータス要求値を大きく下げるものがあり、このスキルを利用するとそれこそ幼体から究極体までレベル1で進化し続けるといった事も可能です。
なおデジファームによるトレーニングに関しても、対人要素が無くなった関係でそもそも上限値がなかったり(=トレーニングだけで能力カンストを目指す事も可能)、ゲーム内通貨を支払う事で即時終了出来たりなど、それこそ時間がないプレイヤーでもしっかり育成出来るような環境が整っています。
トドメに汎用技は装備制になり、自由に付け外しが出来るようになった事も相違点として挙げられます。サイスル&ハカメモでは汎用技を覚えさせたい場合、その汎用技を覚えるデジモンに一度進化させて技を覚えさせてから目的のデジモンに再度進化させる必要があったのですが、本作の汎用技は付け外しが可能になっており、一度手に入れてしまえば簡単に共有出来るようになっているので、管理がとても楽になっています。
更に汎用技はストーリー進行に合わせて店売りされるようにもなっているので、そもそも特定の技を手に入れるための育成の必要性が大幅に減っており、この点でも育成の難易度が大きく下がる結果となっています。

↑本作から新たに追加された性格と性格一致ボーナスの例
左が正確一致時の要求ステータスで、右が非一致時の要求ステータス
デジモン毎に最適となる性格が1つ用意されており、それに一致しているかどうかで変化する
画像のメカノリモンの場合、進化元の性格が包容力なら減少するといった具合
最終的には最大80%減にまで到達するので、性格さえ一致すれば非常に簡単に進化出来る

↑特訓は1体1体個別に伸ばせる上に、伸ばす能力も1つだけに指定可能
伸び値自体もかなり大きく、特訓回数にも制限ないなどソロ向けに大幅改変された
裏を返すとかなり簡単に能力値を伸ばせるので、ある程度自制しないとヌルゲーになる側面もある+
②変則的ながらもワクワクするストーリー
本作のストーリーはデジモンとして見ると大分変則的です。デジモンというと子供たちがデジモンを通じて世界の危機などを救い、それに合わせて成長していくタイプの物語が多いですが、本作の主人公はそもそも年齢が明かされておらず、むしろ主人公に同行する御園イノリやアイギオモンの方が所謂少年少女枠(と言ってもイノリに関しては女子高生ですが)に見えるような形になっています。
更にストーリーの導入も大分ぶっ飛んでおり、開幕いきなり主人公が超常現象の調査・解決を専門とする秘密組織「ADAMAS」のエージェントである事が説明されるのですが、ADAMASがどういう組織なのかもよくわからないままにストーリーが進行していき、プレイヤーは何が何だかわからないうちに新宿の騒乱に巻き込まれて8年前の新宿にタイムスリップするというかなり唐突な展開になっています。
つまりプレイヤーは、主人公の具体的なバックグラウンドもわからぬままにストーリーを進行していく事となり、謎を抱えたまま新宿やデジタルワールドの問題に対処していく事になるわけです。
これ以上ストーリーの内容に振れるとネタバレになってしまうので具体的な言及を避けますが、主人公は問題解決に対してどこか傍観者的な一面もあり、これも謎に追い打ちをかける形になっています。
従来のデジモン作品のように、プレイヤーが感情移入しやすい子どもの視点から始まるのではなく、プレイヤーは主人公と共に何が起きているのかを探索し、主人公自身の正体や、ADAMASの目的、そして8年前へのタイムスリップという現象の裏に隠された真実——これら全てが物語の大きな謎となり、プレイヤーの好奇心を駆り立てるような物語になっているのです。
まさに変則的ながらも、デジモンならではのミステリー要素を交えたストーリー展開こそが本作の魅力的な要素です。
↑体験版で遊べる範囲だが、冒頭の主人公登場シーン
アニメが終わったかと思うと奇抜な格好の主人公が登場
そのまま謎の組織ADAMASの簡単な説明がされる
かなり突拍子がないためそういう物だとプレイヤーは受け入れるしかない
また変則的な要素といえば、ロイヤルナイツではなくオリンポス十二神がストーリーの中心になっている所もポイントと言えるかもしれません。
サイスル&ハカメモや、デジモン作品全体で見ても、世界の危機に関わるデジモン集団といえばロイヤルナイツが中心となることが多く、オリンポス十二神は一部が作品上登場するだけになる事が多いです。
オリンポス十二神は設定上はロイヤルナイツに匹敵するほどの集団とされているのですが、アニメやゲーム等ではミネルヴァモンなど極一部を除いてそもそも登場機会に恵まれませんでした。そもそも初出は2002年であるにも関わらず、2014年になってようやく十二神全員が出揃ったりなど扱いそのものがかなり不遇な集団になっており、なんならオリンポス十二神が一堂に会するのは本作が初めてというレベルです。
そのため、本作で彼らオリンポス十二神が、物語の根幹に関わる重要な役割を担っているという点自体が、デジモンファンにとっては極めて変則的かつ画期的な要素となっています。個々の背景や関係性がどのように深く掘り下げられるのかも注目ポイントになっています。
特に公式サイトであるデジモン図鑑等でオリンポス十二神について予習しておくとより楽しめる一面もあるかと思います。
↑公式サイトデジウェブのオリンポス十二神に関するページ

↑デジモンというと一番左のオメガモンを筆頭にロイヤルナイツが中心になる事が多い
なおロイヤルナイツは円卓騎士が元ネタとなっている
そのためデジタルワールドを守護するトップ集団でありながら、
各々の正義観が異なるためロイヤルナイツ間で敵対する事も多く、
13体全員でまともに共闘した事が殆どない事でよくネタにされる

↑今回物語の中心となるオリンポス十二神族の面々の一例
その名の通りギリシャ神話のオリュンポス十二神
例えば一番左のミネルヴァモンは勝利の女神ミネルヴァ(アテナ)がモチーフ
真ん中のメルクリモンはメルクリウス(ヘルメス)
右のディアナモンはディアナ(アルテミス)といった具合
モチーフそのものはデジモンを問わず大人気なのに
デジモン内での活躍は今一不遇だった面々がいよいよ救われる
③より美麗になったデジモングラフィックに拘りの戦闘カットイン
デジモン450体に美麗なグラフィックが用意されており、デジモンを眺めてるだけでも楽しいゲームになっています。特にサイスル&ハカメモ時代からそうなのですが、デジモン毎に固有技が用意されており、この固有技には専用カットインも用意されているので、デジモンに愛着を持ちやすいゲームになっています。
特に究極体は、それ相応に技の演出も派手な他、固有技を2つや3つもっていたりするので、より特別感が出るのも特徴的と言えます。
更にサイスル&ハカメモプレイヤー向けの情報になりますが、一部デジモンには固有技が追加されているのも嬉しいポイントです。例えばエンジェウーモンの進化系であるオファニモンは前作だと【エデンズジャベリン】という手元の槍を突き出す攻撃が固有技として設定されていたのですが、本作では更に【セフィロートクリスタル】という複数クリスタルを打ち出す多段技が追加されており、当然固有カットインも追加されています。中には同じ技でも現代基準でモーションやエフェクトが大きく刷新された技も多いです。
このため新規プレイヤーは美麗なグラフィックで戦闘カットインを眺めて楽しめますし、デジモンシリーズ既プレイヤーも新規追加要素を探しながら楽しめるようなゲームになっています。

↑格好良いものから癖を感じるものまで、十人十色なデザインがデジモンの魅力
↑戦闘カットインの例&オファニモンに追加された固有技
固有技2つ持ちはサイスル時代だと主人公格や大物格に限定された特権であり、
タイストでは更に追加されたのは非常に嬉しいポイント
↑技追加事例のもう一事例としてジャスティスモン
サイスル&ハカメモでは最初のジャスティスキックだけが固有技だった
ジャスティスモンの右腕は取り換える事で最大三種類の腕を使い分けるという設定があり、
その設定を忠実再現した結果、固有カットインが新たに3つ貰えるという破格の扱いになった
④やり応えのある戦闘バランス(ハードの場合)
筆者はハードモードでプレイしたのですが、RPGの中では比較的やり応えのあるゲーム性なのではないかと思いました。サイスルのハードモードなどもかなりやり応えがある難易度だったので、本作でもハードモードを用意してくれたのは嬉しいポイントでした。特に本作のボス格は複数回行動するものが多く、タイムラインを管理しないとボスが3回も4回も連続で行動するような事にもなったりするので、油断してると死ぬくらいのバランスなのかなと思います。
ただ注意点があって、プレイヤー側がある程度自重した上での話になります。例えばデジファームによるトレーニングは際限なく行えるので、やろうと思えばall9999とか、そこまで極端にいかなくてもall4000みたいなデジモンを作れてしまいます。
またアイテム使用やデジモンチェンジ(控えとメインを交換する事、メイン3控え3で戦う)でターンを消費しないようなっている(アイテム使用1ターン1つ制限はあり)ので、この点でも戦闘バランス自体は軟化しています。
そのため筆者の場合は、SP回復以外のアイテム使用禁止&進化のための性格変更以外ではなるべくトレーニングさせない の縛りを途中から設けて遊んだうえでの感想になっています。
特にDLCの1つになっている稼ぎダンジョンは準備さえ整えれば簡単に大量のゲーム内資金と経験値を稼げるようになっているので、デジモン集め(図鑑埋め)には便利な一方で、自重しないともはやオートで放置しても敵を倒せるレベルになってしまいます。
一応本作はクリア後に強くてニューゲーム用の超高難易度モードが用意されており、そちらはトレーニング等による常軌を逸した育成をしてもかなり緊張感あるバトルが出来るモードになっているので、1週目は駆け抜けて高難易度モードで本格的に戦闘を楽しむという手もなくはないですが、そんな感じの難易度設定になっています。

↑クリア後には難易度が追加される
折角超究極体を使えるようになっても、ゲーム終盤と使える機会が少ないので、
超究極体で暴れたい!とか、もっとやり応えある難易度で遊びたいプレイヤーオススメ
補足:キャラバランスについて
ハードモード以上を想定した場合、サイスル&ハカメモに比べるとかなり丸くなったため、前述したデジファームによるトレーニングもあり、良く言えば好きなデジモンで戦いやすい環境ですし、悪く言えば没個性的な所があるバランスになっています。特にデジモンの固有特性と、防御力貫通(無視)系の固有技が廃止(正確には条件さえ満たせば全デジモンが攻撃を貫通させる事が出来る)されたので、①デジモンの属性②デジモンの基本ステータス③固有技の追加効果が差別化要素であり、このうち②はトレーニングで改善出来る事を考えれば、キャラによる違いは本当に最低限と言えます。※サイスル&ハカメモはデジモンの個性がある分、逆に高難易度攻略では編成が縛られがちなので、ソロゲーである本作においては多少没個性的でも今のバランスの方が良いのかなとは思います。
1週目はあまり気になる所ではありませんが、サイスル&ハカメモにあったパーティ編成制限(メモリ制)がない関係で超究極体でパーティを固めるといった事も可能になっています。
個人的にはパーティ編成の自由度が上がった分、完全体以下にも固有要素がもう少し欲しかったのと思ったりはするのですが、とにかく好きなデジモンで戦うという事を考えるならば良いバランスであると言えます。
⑤全体的に細かい所から改善されたシステムの数々
①の育成の補足で、サイスル&ハカメモから育成システムが大きく改善された事を触れましたが、それ以外にも色々と少しずつ改善された要素があります。
まず本作はランダムエンカウントからシンボルエンカウントになり、これにより仲間にしたい(コンバートしたい)デジモンだけを仲間にすることが可能になりました。またこれに合わせてデジアタックといって、フィールドにいる敵デジモンを先制攻撃出来るシステムが追加され、相手が格下なら一撃で撃破して戦闘にそもそも入らず報酬だけ貰えたり、そうでなければデジアタック分相手の体力を減らした上で戦闘が始まるシステムが追加されました。
このデジアタックはデジライドというデジモンに搭乗するシステムとの相乗作用により、環境さえ整えれば、敵デジモンに触れるだけで報酬が手に入る状態が完成するので、稼ぎ関連は労力も時間も大幅に減少しています。
このほか戦闘スピードに5倍速設定が追加され、5倍速だと固有技のカットインもカットされるので、かなりの大幅短縮になっています。この戦闘スピードは戦闘中いつでも変更可能なので、ストーリーの重要戦闘だけ等倍速や2倍速にして、それ以外は5倍速にしてテンポよく遊ぶといった事が可能になっています。
このようにサイスル&ハカメモから、快適に遊べるように改善されているのも本作の良かった所と言えます。
ここまで挙げたのは利便性での変更点ですが、モードチェンジデジモンは戦闘内で形態変化が出来るようになったりなど、このほかにも色々細かく改善されています。
↑デジライドとデジアタックを組み合わせた稼ぎ行為の例
最終的に稼ぎ対象に有利な属性のデジモンを攻撃力カンストまで育てて乗り回すというものになる
当然こんなデジモンを1週目で使ったらバランス崩壊要因なので稼ぎマップ限定デジモンになる
↑5倍速設定は戦闘の進行がかなり快適になるので、
稼ぎや特定のデジモン狩りなどの作業から、ダンジョン攻略に集中したい場合など
活用する場面はかなり多い
↑モードチェンジ系デジモンは戦闘中にチェンジ出来るようになったのも地味に嬉しいポイント
一度使うと再度モードチェンジ技を使うまで戦闘中はチェンジした姿で戦う
モードに応じてステータスが変わるデジモンなら戦闘状況に合わせてチェンジする事も
気になる点・注意点
①序盤はストーリーに突っかかるかもしれない
ストーリーをオススメする際に謎が謎を呼ぶだの、主人公がどこか傍観者的であると述べましたが、裏を返すと序盤は主人公ぽくない場面が目立つ事になります。最後まで遊ぶと色々とスッキリする所もあり、読後感自体は良かったのですが、序盤~中盤前半辺りまでは謎が多過ぎる事もあっていまいちストーリーに乗り切れない所があるのではないかと思います。
また序盤に関してはもう一つ気になる点があって、ダンジョンが新宿地下などに設定される事もあって、全体的に絵面が暗い場面が多いのも少々気になるポイントになっています。
個人的にはデジタルワールドに突入してからが本番なので、そういった観点から序盤は乗りづらいのかなと思いました。
②サイスル&ハカメモから一部不参戦デジモンがいる
ハカメモの参戦デジモンが320体だった事を考えると本作は更に大きく増えているのですが、一方でサイスル&ハカメモに参戦していたのに、現状リストラされてしまっているデジモンもいます。主要格は基本的に参戦しているものの、ハカメモ参戦組で本作リストラキャラの人気どころで言うと、シスタモンやアルカディモン辺りが挙げられます。
ただ本作はDLCでの追加参戦が予告されているので、DLCなりアプデなりで後から参戦してくる可能性は十分考えられます。
また450体参戦しているといっても、そもそものデジモン自体が1000体以上存在している事を考えると、まだまだ色々と増やしてくれたら嬉しいなと思う所もあります。
おわりに
以上がデジモン タイストの紹介記事になります。新作デジモンとしては期待に答えられるような作品になっており、十分遊び甲斐のある作品になっています。一応細かい所に目を向けると、改善したとはいえまだ色々弄れそうな所はありますが、好きなデジモンで戦うという点においてはこれ以上のゲームはないと言えそうです。
またデジモンに触れたことがなかったとしても、そもそものストーリーが新宿やデジタルワールドを通じてデジモンへの理解を深めるといった方向性のものになっているので、デジモンを知らなかったとしても十分楽しめるゲームになっています。
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