Elin初中級者向け育成・戦闘・仲間モンスター編

攻略

※新要素の追加、調整の影響があり、一部仕様変更された要素があるため、内容を反映させました。なお近接にエンチャの追加がありましたが、近接自体の評価は現状でも据え置きなので、そのままにしてあります。 2025/1/30追記 

 以前ののElin初中級者向け疑問解明記事に引き続き、Elinの解説記事を作ったものになります。Elinは自由度の高いプレイが最大の売りだと思っているので、今回も○○をしよう!といったガイド系の記事ではなく、困ったら見る記事になるよう意識して作成しました。

 前回の内容は、主に戦闘以外の要素全般に関わるものが多かったので、今回は戦闘面や、戦闘に向けての育成面に関連した疑問を解明出来るような記事を目指して作成しております。

 またオマケとして、お勧めの仲間を紹介する記事も後半にくっつけてあるので、複数人プレイを行っているタイプのプレイヤーには特にオススメしやすい記事となっております。

 なお育成面に関しては、具体的な育成例もいくつか紹介しますが、前回同様通常プレイの範疇でオススメ出来そうな内容のものをなるべく紹介したいと思うのでご留意ください。(例えば既に修正されていますが、トロッコによる隠密稼ぎや、飢餓&水没状態による水泳(=耐久スキル稼ぎ)など、ゲーム上の仕様を利用して高効率でスキル上げを狙う方式は、修正の対象になりやすくおそらく製作者の意図した挙動ではないと思われるため、扱いません)

  更に現状Elinは魔法が強く物理が不遇寄りな所があるのですが、このバランスに関しては将来的に修正したい意向があるようなので、バランス調整が入った際には本記事を弄る形で修正出来たらと思っています(あまりにも大きな調整だった場合には別途記事を執筆するかもしれません)。そのため現状は2024/12前半における環境下での話になっております。

 一部検証にあたっては、マスクデータ等を確認するためにmodを使用しているのでその点にはご了承ください。主なものとしては以下の通りです。

↑対象の具体的なステータスを纏めて表示するmod

↑チームメンバーの具体的なダメージ量を表示するmod

↑対象が覚えている技や職業などを表示するmod

 育成・戦闘を行うにあたっては、コンテンツとしては、難易度別に次の3つが想定されます。

 ①通常の冒険における攻略(難易度50段階まで)
 ②上級冒険者ライセンス取得直後の攻略(難易度50~100段階まで)
 ③すくつ挑戦後の攻略(エンドコンテンツ)

 そしてこれ以降、解説として想定するのは主に①や②の段階における疑問解明になります。というのも③のすくつは、エンドコンテンツというだけあって、ゲームの仕様を理解していないとそもそも挑めませんし、敵のインフレが激しい関係上、全く別の攻略を要求されやすいためです。(そもそもすくつ自体、途中の階層からバランス調整中のような状態にあるコンテンツになっています。)

 一応②に挑戦し始めているプレイヤーは、③も視野に進めている人が多いと思うので、すくつ関連に全く触れないわけでもないですが、この点にはご注意ください。

①主能力

 以前の疑問解明記事でも触れた事がありますが、主能力は基本的に主能力に関連した技能スキルを上げるか、料理を食べて上げるかの2択になっています。特に上昇幅は基本的に飯の方が影響力が大きいので、上質な飯を作る事が育成の近道となります。

 序盤は店売り料理でも十分ですが、余裕が出て来たら丼(料理スキル22・大鍋で作成)、ふかふかパン(料理スキル18・オーブンで作成)、お子様ランチ(料理スキル35・調理機で作成)辺りは狙い目です。良質な料理を作るには、良質な農作物も必要なので、農業拠点も作っておく必要があります。

 例として上記画像は丼を作るまでのフロートチャート。稲・野菜・きのこは農作による自家製が可能であり、霜降り肉・卵は別途手に入れる必要がある。丼の場合、自家製作物を実質6つ詰め込む事ができ、食材としては8つも詰め込んでいるため、その分料理としては非常に強力になっている。

 なお肉に関しては高効率という点でゴルゴン肉がよく挙げられるが、非常に入手に手間がかかる上に、仲間のゴルゴンを肉にするという過程が人によっては抵抗があるかもしれないので、その場合戦争依頼等で適当に霜降り肉を見繕うだけでも十分効率的な飯として機能する。

ゴルゴン肉が大幅に弱体化され、代わりに敵にドラゴン系モンスターが追加された。かつてのゴルゴン肉ほどではないにしろ、ドラゴン肉もトップレベルではあるため、積極的に敵を倒すか、新たに追加された肉切り包丁で家畜化したドラゴンを屠殺するのも手である。

↑ゴルゴン肉の代わりに追加されたドラゴン肉も十分強力

②技能

 前提として技能系は(グリッチ系を除いて)基本的に地道に上げないといけないのが大半です。なので、ここでは通常プレイの範疇で、少しでも効率的にやれるものだけピックアップして紹介しておきたいと思います。

戦闘技能

 戦闘技能に関しては、基本的に実際に戦う事でしか上昇しません。そのため探索するのが手っ取り早い方法になっています。

 ただし、戦闘技能(武器熟練度など)は藁人(クエスト報酬)や木人(木工の机)、鎧木人(金属工の机)で、耐久面の技能(盾や鎧熟練度、回避スキルや見切りスキルなど)は絞首台を利用する事で、拠点での育成も可能になっています。スタミナを消費するので、スタミナを使い切るまでという限度はありますが、安全に戦闘スキルを上昇させる事が可能です。

 特に絞首台は、吊るされた人物を仲間も殴ってくれる関係上、仲間を一定ラインにまで育て上げたい場合に多用する施設になっています。ただし出血攻撃や、エーテル系の攻撃を持っている仲間がいる場合には注意しましょう。絞首台に吊られている限りには死亡しませんが、状態異常等はしっかり反映されるので、縄を解いた瞬間死んだり、エーテル病を発症したりという事が起こります。

 またこの関連で言うと、願い事でライトセーバーをお願いしておくのもオススメです。ライトセーバーは、長剣カテゴリーの近接武器でありながら、攻撃すると詠唱と魔道具という魔力関連の技能が上昇する特殊仕様の武器となっているためです。ライトセーバーを装備して木人を殴っておく事で、初歩的な魔力技能を補う事が可能になっています。 ※正確には「それは理力によって振るわれる」のエンチャントが付いている理力武器で攻撃した場合に、詠唱と魔道具が上昇する。なお理力武器で攻撃した場合、逆に近接技能は上がらないので注意。(例えばライトセーバーは長剣武器だが、長剣技能は上昇しない)

 なお魔法に関しては、成否に関わらず唱えれば経験値が貯まる仕様なため、魔法書である程度ストックを貯めたら、グローバルマップ移動での高速MP回復を利用して詠唱素振りをすると良いでしょう。魔法はスキルとは別に、魔法1つ1つにレベルが設定されているため、魔法を効率良く鍛えたいならどっちみち素振りをする必要があります。

調教

 孵化育成をやるには必須技能となっていますが、調教スキルを上げるには、動物に対してハサミを使って毛を刈るしかありません。基本的には自拠点で牧草を栽培して、家畜の毛を定期的に刈るか、野生動物はスポーン時点で毛が生えているのを利用して、只管野生動物を追うかの2択になっています。

 ブラシを作った毛繕いが追加され、時間はかかるものの作業効率自体は大きく上昇しました。ブラシは拠点を訪問している野生動物や観光客に使えるため、観光拠点を1つ持っておくと、効率良く上げる事が可能です。

 ただし時間自体はかなりかかってしまうので、調教スキル強化のエンチャントが付いた防具をかき集めるのを推奨します。集めた上で、目標調教スキルに届かない場合の最後の調整として、調整スキル上げを行うと良いでしょう。

 なお毛繕いをやっていると、低確率で毛繕いしたキャラが仲間になりますが、ハサミで毛を刈れるキャラならば、そのまま家畜にして毛刈り要員として飼っておくと、更に効率よく調整スキル上げが可能です。

 また拠点の整備が進んでいない段階でどうしても調教スキルが上げたいような事例になった場合には、ミシリアとヨウィンの2つの街にある牧場地帯を行き来して毛を刈るといった方法もあります。

↑どちらも動物が固まって複数いるため、毛刈りを行い易い。
 ミシリアは厩舎内に馬2匹とトド1匹がいるのでそちらも見逃さないように。

農業

 飯のためだけなら30~40程度、金稼ぎのためなら際限なく上げたいスキルとなっているのが、この農業スキルです。農業スキルは、農作物を刈って種を手に入れるか、農作物が埋まっている所に水をやる事で上昇するスキルになっています。

 水やりは、じょうろのストックが切れるまで自動的に水をやってくれるので、農業拠点を作り、定期的に水やりのためだけに訪れるのが個人的にはオススメです。水をあげた場所は、半日程度経てばまた土地が乾いて水をあげられる状態になっている事も多いので、収穫物を料理して料理スキルをあげたり、拠点に訪れた野生動物の毛を刈るなど、他の作業と併用してやると、効率的に上げられるでしょう。

 まだ農業拠点を建てるには時間がかかりそうならば、テント内に農業地帯を作ってキノコを埋め、定期的にテント内を確認するのも良いでしょう。効率自体はそこまでですが、とにかく時間がかかる作業なので、序盤から地道にやっておくと後々が楽です。

自然治療

 時間経過による体力回復を行う事で上昇するスキル。自傷ダメージからの回復でも良いため、絞首台に自キャラを吊るしたり、魔法を使い過ぎによるマナの反動ダメージ、スタミナ0時の作業で自傷ダメージを食らったりなどを小まめにやっておくと上げやすい。

関連:盾・軽装備or重装備

 これらのスキルは自キャラがダメージを受ける事で上昇するスキルになっている。これは自傷ダメージでも上昇するため、例えば盾を装備した状態で物を作り過ぎると、微小ながらもしっかり盾スキルも上昇する形になっている。

鍵開け

 基本的には30程度あれば十分対応可能。家具屋で購入するか、木工の机で作れる訓練用宝箱を使うと鍵開けの訓練が可能。入手が面倒なマイクロチップを製作に使うので基本は家具屋推奨。

 7個~8個設置してあげると、最後が解除し終わった頃には最初の奴がまた施錠されるため、ループが可能です。

 また稼ぎ農業拠点等があり金銭面で特に困ってないならば、何でも屋で宝くじを大量に買い占め、片っ端から開けていくといった上げ方もあります。

窃盗

 窃盗出来る物の重さは、筋力×0.1+窃盗×0.2+1sで決まるため、筋力を上げる事である程度ごり押しも出来るが、窃盗スキルに応じてバレやすさが変わって来る。基本は絵画など窃盗金策のついでに上げると良い。

 なお窃盗そのものは目撃されなければバレない仕様上、盲目のポーションを投げて盲目にしてから盗むと、窃盗スキルが低くともバレずに盗み出す事が可能になっています。

解剖学

 敵を倒すと上昇するため、戦闘をこなせばこなすほど上げやすい。また解体道具を使ってアイテムを解体しても上昇するため、戦争依頼で敵を倒しつつ肉を集める→集めた肉を解体道具で解体するを繰り返すと上げやすい。

 また肉切り包丁で家畜を屠殺した際にも上昇するので、上述した調教スキル上げ時に仲間になった野生動物を片っ端から屠殺する事で、上昇させる事も可能です。

交渉術

 売買をすると上昇する他、NPCと会話するだけでも上昇する。そのため好感度稼ぎもかねてこまめに会話するだけでも稼ぎ行為になる。

製造スキル関係

 基本的には製造に使用した素材に応じてスキルの上昇幅があがるため、素材のコストを気にするよりも、自分が今持っている素材の総数(手に入れやすさ)から作るものを選ぶと良い。

 個人的にオススメは生地関係を利用したもの。生地は農業拠点があればコットン量産で作れる他、調教上げで手に入れた動物の毛を利用出来たり、最悪商人ギルドの紙を買い込んでハンマーで解体すると紙の生地が手に入る。この手に入り易さに対して、スキルの上昇幅が比較的大きいため、例えば木工なら障子などを量産すると、効率よくスキルが上げる事が出来る。

 なお製作スキルに関しては、ハンマーによる解体で上昇するため、早急に製作スキルを上げたい場合には、カジノコインを購入して500枚ずつ解体するなどいった方法もある。

遺伝子合成について(仲間の強化)

 遺伝子合成については、①主能力や技能を強化するもの②部位を追加するもの③アビリティを追加するもの④フィートを追加するもの の4つに分類されます。①はいくらでも後付け出来るので、②~④の中から、付与したいものを厳選して付けてあげるのが基本です。

 遺伝子を付与するには、フィートポイントが必要になっており、これは仲間がレベルアップする毎に1ポイント手に入るものになっています。ここで注意が必要なのは、ここでいうレベルはスキルレベルの事ではなく、スキルレベルが複数回上昇する事で初めて上がるレベル(視認不可)の事を指します。(所謂プレイヤーがフィートポイントを獲得する方法と同じ方式。)

 つまり初期レベルが高い味方の場合、レベルが上がりにくく、その分フィートポイントも手に入りにくい形になっています。遺伝子合成はしばしば孵化前提のように語られたりしますが、その原因も孵化からの育成をしないとレベルが上げにくいためです。

↑付与する効果が強力であればあるほどフィートポイントや遺伝子枠が重くなる。
 右端の鱗粉は耐性を大幅に強化するもの

 また遺伝子合成のおすすめ候補を検索すると、よく神の使徒関係のフィートが紹介されている事がありますが、これらは通常手段では入手できず、ムーンゲートを利用しないと入手不可能なので注意しましょう(所謂グレーな手段)。そもそもの遺伝子のドロップ自体がランダム要素が強く、手持ちの中から考える方が色々と現実的です。

 その上で、おすすめするとしたら、①耐性増加系フィート(鱗粉やアンデッド)②○○の玉or地震といった強力な範囲攻撃追加③高レベル個体への召喚魔法付与④部位追加(疑似的な耐性の増加)辺りが挙げられます。

現状の戦闘バランスについて

 基本的には物理が不遇で魔法が強力なのが現状のelinのバランスですが、具体的には以下のイメージになっています。

 序盤~中盤
 近接・投擲:どちらも下準備がいらず、強力な武器を装備すればすぐに機能する事から序盤は比較的使い易い。投擲に関しては武器の重さが威力に関係する事から、呪われた羽巻物使って重くしていくと長く使える。ただし当然ながらその分重量を逼迫する事にもなる。

 中盤以降
 魔法・銃:魔法は関連スキルの上昇や魔法の使い込みが、銃に関しては安定した銃弾の確保や、銃を改造するためのパーツ集めが必要になってくるため、基本的に中盤以降の主力になる。近接が苦労して100~200ダメージ与えてる横で数倍~十数倍のダメージを稼いでおり、この力関係はインフレ極まる世界に到達するまでひっくり返らないため、少しずつ切り替えていきたい。

 謎
弓:銃がダメージが伸びやすい関係上、現状弓の立ち位置はかなり謎です。銃にしても弓にしてもモンスターだと弾丸を使わない仕様上、すくつなどモンスター用の武器として候補に入りますが、弓適性を持っているキャラはクロスボウを扱える事も多く、そういった意味でも影は薄いです。

習得にオススメな魔法について

  前提として、敵の耐性を抜けるように満遍なく魔法を習得する必要があります。その上で個人的にオススメな魔法は以下の通りです。場合によっては遺伝子合成などで仲間に習得させるのもよいでしょう。

・氷:重ねて当てていくと、結露・凍結と状態異常が強化され、相手の速度が減速する。
・雷:重ねて当てていくと、スタンを付与可能。スタンは麻痺耐性無視。
・轟音:相手を朦朧状態(魔法詠唱不可・クリティカル被弾率上昇)にできる。
    なお重症化させると混濁状態になり行動そのものを封じる。
・混沌:ランダムで状態異常を付加。呪い魔法で付与出来る状態異常は対象外。
    麻痺睡眠朦朧あたりが引けると美味しい。
・地震:現状最強範囲攻撃魔法。浮いている敵には当たらない。
    地のオーパートスの槌についてるアレ。
・グラビティ:敵を重力状態にする。重力状態だと浮いている敵にも地震があたる。
       浮いていない敵にも地震ダメージ上昇など恩恵あり
・沈黙:魔法の詠唱を封じる。相手の意志力に応じて抵抗され得る。
・加速/鈍足:自身の速度上昇or相手の速度低下。鈍足は抵抗されない。
      相手の行動を大きく制限できるため、強敵相手には必須。
      杖なども有効。
・〇〇の唄:エンチャント魔法。物理を貫き通したい場合に。
・帰還/脱出:移動効率が大幅に改善される。詰み状況を避ける目的でもオススメ。
・魔法の地図/テレパシー:使い込むとマップの大半が敵配置含めわかるように。
             所謂モンスターハウスや強敵避けに使える。
            注意点としてイス族はテレパシーに引っ掛からない。
・召喚魔法:プレイヤーよりも味方が使った時の方が恩恵は大きい。
      味方が使った場合、召喚物の強さは召喚者のレベル依存。
・突進:前衛役の味方が持ってると嬉しいアビリティ。

 次からはオススメ仲間キャラについて紹介していきます。

 なお画像によっては、フィートに「あなたは神の加護を受けている」が載っている場合がありますが、これは基本的にランダムで決定される信仰によって付与されているフィートなので無視してください。(※神の使徒など一部固定で信仰先が決まっている場合もあり)

 耐性等は素のもの(装備や信仰の影響を受けていない状態のもの)を載せるようにしましたが、主能力やステータスについては一部装備や信仰補正が受けている場合があります。その場合数字が緑色になっているので分かり易いとは思いますが、念の為ご了承ください。

前提:ステータスについて

 仲間キャラクター候補について色々紹介していきますが、紹介していくにあたっては、前提として基本ステータスがどのように機能するのか理解していた方が分かり易いと思うので、ここで簡単に紹介しておきます。参考例として上記の黄金騎士を使って説明してみましょう。

 なお活力はスタミナに関係する値であり、自キャラ以外には関係しない事なので忘れてしまい問題ありません。

生命

 生命力は最終的な体力を決定する際にかかる倍率を示しています。例えば黄金騎士の場合、基礎生命力が100で、装備補正で画像のように206まで持って行ってますが、この場合、色々と計算した上で最後に2.06倍の補正が付く事を意味しています。

 なお実際の体力について、公式wikiでは具体的な計算式が紹介されていますが、仲間キャラクター向けに簡略化すると以下の通りです。

 HP計算式(キャラレベルが25以上の場合)
耐久×2+筋力+意志×0.5+耐久+10=基本HP

 この計算式で出て来た基本HPの値に、生命力を補正値として計算してあげる事で、最終HPが決定されるわけです。例えば上記画像の黄金騎士の例で実際に計算してみると次の通りです。

79×2+83+47×0.5+79+10=353.5
353.5×2.06=728.21(小数点以下切り捨て)

 上記のように、画像の黄金騎士の最終HPは728という事になります。計算式を見ても明らかなように、生命力の影響度合いはかなり大きいです。生命力の低いキャラクターは、いくら主能力を成長させても最終的にHPは大幅に減少してしまいますし、逆に生命力のキャラクターは主能力が低かったとしてもHPがそれなりにあったりするわけです。

 一応の注意点として計算式で25レベル以上と書きましたが、これは主能力に1レベル毎に4%の補正が入り、25レベルで頭打ちになって100%の値が反映されるようになるという仕様があるためです。25レベル以下というのは序盤の値なので、あまり気にしなくてよいですが、仮に画像の黄金騎士のレベルが1だった場合には次の通りになります。

(79×2+83+47×0.5)×0.04+79+10=99.58
99.58×2.06=205.1

補足:レベルについて

 elinの解説記事を見ていると度々スキルレベルなどとは別に、レベルやキャラクターレベルといった説明がされる事がありますが、このレベルとは初期レベル+フィートポイントを獲得した回数の事を示します。

 例えばプレイヤーキャラは初期レベルが1なので、フィートポイントを24回獲得したら25レベルという事になります。NPCに関してはキャラ毎に異なる他、キャラが登場したマップの状況によってもまちまちなのでなんとも言えません。一応NPCにカーソルを合わせた時に表示される(雑魚)や(いい勝負)(強敵)などの表記は、プレイヤーキャラとのレベルだけを比較して判定されているので、これを参考にする手もありますが、10レベル以上レベル差があっても同じ表記がされたりするので、本当に簡単な目安にしかなりません。

魔力

 魔力も扱いとしては生命力とほぼ同様で、MPの最終値を決める時にかかる倍率になります。また基本MPの計算式も参照する能力が変わるだけで殆ど生命の時と同様です。基本MPの計算式に関しては以下の通りになります。

MP計算式(キャラレベルが25以上の場合)
魔力×2+意志+学習×0.5+魔力+10=基本MP

なので、黄金騎士の例をMPで当てはめると以下の通りになります。

43×2+47+27×0.5+43+10=199.5
199.5×1.5=299.25

速度

 速度に関してですが、これはステータス画面に載っている値がそのまま反映されます。注意点として、この速度はプレイヤーを1とした時に他のキャラクターがどれだけ動けるかを示した値になっています。例えばプレイヤーの速度が100な時に、速度が200の味方がいたら、プレイヤーが1回行動する間にその味方は2回行動する事になります。一方でプレイヤーの速度が300あり、速度が70の味方がいた場合、プレイヤーが4回or5回行動する事で初めて1回動ける事になります。

人間系編

  まずは人間系のキャラクターの中からオススメなキャラクター達を紹介したいと思います。人間NPCとしては①ダンジョンや街などで湧く汎用タイプ(市民・傭兵など)②冒険者(名前に「」が付いているがランダム生成なタイプ)③ユニーク冒険者(名前に「」が付き、固有グラ・固有能力を持っているタイプ)④特定マップに固定でいるユニークNPCの3種類が挙げられます。

 ここで注意したいのは①と②と③は有精卵からの孵化による育成に対応しているのに対して、④のユニークNPCは卵を産んでも産まれるのがチキン固定で卵から育成出来ないという点です。このため④のキャラは中盤までは積極的に使えていけるのに対して、すくつなどで起用しようとすると、かなり根気強く育成してあげる必要が出てきます。

 またこの関連で言うと、ユニーク冒険者の中には勧誘しようとすると高魅力値を要求される場合がありますが、魅力ブースト装備などを持っていない場合、媚薬をぶつけて有精卵を産ませて孵化したのを仲間にするみたいな掠め手もあります。この場合、加入時典で即戦力にしやすい冒険者の強みが活きにくい一方で、そのまま勧誘するよりも最終的には強く出来るので一長一短と言えるでしょう。
※後述するが、②のランダム生成タイプの冒険者は、孵化時もランダムになってしまう仕様から孵化による勧誘は不可能

①『年上の妹』

覚えているアビリティ:混沌の唄

 ミシリア南東をうろついており、クイズに答えたうえで1万オレン支払うと仲間に出来るユニークNPCの1人。進化のフィートを持っている以外はかねがね一般NPCレベルのキャラクターだが、装備が揃っている事もあり、序盤即戦力として採用出来る。

 AIの関係か、はたまたマナの問題なのか、使用頻度が低いためあまり目立たないものの、混沌の唄による状態異常の付与も一応の強力な点として挙げられる。

↑ミシリア南東の店が立ち並ぶ通り上にいる。

②巨人

覚えているアビリティ:投擲

 見た目はモンスター系に属していそうだが、奴隷商人が扱っている事もありれっきとした人間系NPCである巨人。奴隷商人のレア枠に設定されている他、ダルフィの酒場に固定で配置されている。

 何もフィートを持たず、頭やアクセサリーなど装飾品系の装備部位がない代わり、脅威の生命力300が何よりもその最大の特徴。これは本作最大の生命力であり、次点がトロール系モンスターの240である事を考えれば圧巻の生命力の高さである。※生命力286のドラゴン種が追加された事でかなり肉薄された。一応まだ最大である他、装備部位で対抗可能ではある。

 このため他のキャラクターが雇用時点でHPが200~300しかない事が多いのに対し、800~1000近くある事も多く、タンク役として採用出来るキャラクターになっている。入手難易度の低さも相まってオススメの1人。

③戦禍の奏者『エウレカ』

覚えているアビリティ:罵倒、拘束、脆弱、血の唄

 グローバルマップ南東にある風の眠る場所にいるユニークNPC。本人の戦闘技能自体はそこそこだが、フィートの士気上昇効果が強力で、パーティ全体を強化してくれる。これはイーヴァン信仰で貰える使徒ミリタントと重ね掛けが出来るため、同時採用も強力。

 また職業が処刑人故に、マナをHPとして利用できる所から見た目以上に硬く意外と前衛適性もある。このフィートは、HPが先に消費され、HPが0になるとマナを消費する方式になっているため、体力バーが真っ赤であるにも関わらず、生き残り続けている状況がしばしば発生する。

④非ユニークの冒険者達

 固有グラフィックを持たない冒険者達の事。仕様上可能性の塊。非ユニークの冒険者達は、完全ランダム生成となっており、冒険者ランクに応じたステータスが割り振られる程度しか共通の仕様はない。

 フィート自体は種族フィート+職業フィートで持てる範囲のものしか持っていないが、その代わりに所有するアビリティ(魔法)がNPC専用も含めた完全ランダムになっており、3つか4つほど冒険毎にアビリティを所持している。このため遺伝子合成を除き、冒険者だけでしか作れないアビリティの組み合わせが存在し得る。

 注意点として、孵化育成を試みる場合、生まれて来る子供も完全にランダムになる事が挙げられる。親の特性を引き継げないため、孵化育成を考えているなら適当な冒険者に媚薬を投げて親にするだけで十分である。

 また孵化冒険者のステータスは、有精卵の孵化時に決定されるため、セーブ&ロードが許容ならば、冒険者の有精卵1つだけで厳選するといった芸当も可能になっている。※ただしMPが貧弱な上に、AIもランダムな仕様から、バニラの状態で検証しようとすると、孵化時点では習得アビリティを全て確認出来ない場合も起こり得る。

 なお検証した範囲では、完全ランダムとはいえ種族などにはある程度制限がある模様。リッチ・かたつむり・カオスシェイプなどは確認できたが、半神やゴーレムなどは確認出来なかった。プレイヤーが選択できる種族の中から、追加種族は除いたものから選ばれる可能性が高い。※職業に関しては特に縛りなし。

↑例1。フィートはエウダーナ+魔法剣士で習得するフィートになっている。
 デバフ・バフ・壁(モンスター召喚)・体力回復(吸血)を満遍なく抑えた例。
Aランク冒険者だったので、ステータスがそれなりに優秀になっている。

↑例2。孵化産カオスシェイプ異端審問官冒険者。
混沌の吐息は通常混沌ハウンドしか習得していないアビリティ。
なおカオスシェイプの生えてる部位は、誕生時点でランダムになっている。
遺伝子で災いを生やせれば、異端審問官フィートも機能する。

⑤象牙塔の使者

覚えているアビリティ:罵倒、混沌の矢、知者、加速、ショートテレポート

 固有グラを持っているものの、名前やポートレートがランダム設定だったりする準ユニーク冒険者の1人。特筆すべき点は罵倒と混沌の矢を持っている所。相手を罵倒で朦朧にしつつ、混沌の矢でランダムにデバフも付与してくれる。ショートテレポを持っているので、勝手にワープしてしまうのが玉に瑕だが、自身の足の速さを補う加速も備わっているので一長一短になっている。

 なお魔術スキル自体はそこそこあるが、使うスキル的にそのままだと火力はそこまで伸びない。

⑥永遠の旅人「ウィニ」

覚えているアビリティ:魔力の矢、魔力の光線、魔力の渦、魔力の具象

 固有グラを持ったユニーク冒険者の1人。即戦力系魔法使い。勧誘しようとすると高魅力値を要求されるが、代わりに上級ダンジョンでもそのまま通用する火力の高さが魅力的な冒険者となっている。範囲攻撃である魔力の渦に、召喚魔法である魔力の具象まで備わっているので、状況を選ばず安定した火力を提供してくれる。

 ただしバフデバフもなければ、耐久面もかなり貧弱なため、かなり死にやすい点だけは要注意。

⑦翳りの魔女「ヴェルナ」

覚えているアビリティ:罵倒、死の渦、混沌の渦、影召喚、加速

 ウィニと同じく固有グラをもったユニークNPCの1人。範囲攻撃である混沌の渦が強力で、広範囲の敵にデバフをばら撒き続けるため、デバッファーとして活躍する。

 彼女だけが持つ能力として、覚醒の存在が挙げられる。体力25%以下で覚醒形態に移行し、速度が大幅に強化され、フィートが追加される事で火力も大幅に上がる(下記画像参照)。ただしターン制限があり(プレイヤーの速度が100の時に9ターン程度)、かなり長めのクールタイム(1日1回?)もあるようなので、対ボス・強敵専用フィートになっている。

 難点としてヴェルナの主力技は影召喚となっており、自爆特攻する味方を大量に召喚するタイプになっているので、前衛キャラがいる構成だと味方諸共巻き込んでしまう点が挙げられる。後衛多めな編成ならば壁にもなってくれたりそれなりに便利なので、状況やパーティ構成を見ながら編成を考えたい。

↑HPが減少すると、限定的にステやフィートが強化される。
特に速度500越えは、仲間に出来るキャラの中では最高峰。

補足:一見強力そうでそうでない人達について

 謎の従者『エルミナレ』や、ミシリアの公子『エフロンド』など、手合わせ時(敵対時)には非常に強力だったのに、仲間にしてみると思った程活躍しないNPCが一定数Elinにいます。この手の事象にはちゃんと原因があって、それはNPC時にはHPやMPに強力な補正が入るのに対し、仲間に出来る状態になると再計算されて標準的なステータスになってしまうのが最大の原因です。

 特にエルミナレは一番分かり易い事例で、NPC時は3000以上のHPに7000近いMPを持っているのに対し、仲間にするとHPが300を切り、MPも600代に大幅に落ちてしまいます。それ以外のステータスは据え置きなので、一応まだすくつ産を除きトップレベルのステータスにはなっていますが、大幅にステータスが落ち込んでいる事がわかります。

 またエルミナレが持つエーテル系の攻撃や、エフロンドのもつ狂気の眼差しは、プレイヤーキャラ以外には非常に効力の薄い(もしくは意味がない)タイプの攻撃になっているのも、微妙に感じやすい原因の1つです。一応自身や特定のキャラをサンドバッグに吊るし、エーテル属性の攻撃で殴らせる事で、任意のエーテル病を発症させる事を狙うといった使い方も出来なくはないですが、ユニークNPCは卵を孵化させられない=遺伝子組み換えによる後付けがしにくい という仕様も相まって探索面では微妙になっています。

※なおエーテル系の範囲攻撃は、味方を巻き込んだ際にしっかり味方のエーテル病を発病させるため、エルミナレに限らずエーテル系の攻撃を持っているキャラは要注意です。

↑仲間に出来ないキャラや、仲間にするのに手合わせが必要な場合、
 通常よりもHPとMPが盛られている事が多い。

モンスター系編

 ここからはモンスターについて触れていきますが、モンスターを扱う上で追記しておきたい点として、マスクデータとして、物理軽減・属性軽減・完全回避が付与されている場合があるというものです。これは種族毎に紐づいているものであり、どれもない種族もあれば、3つともついている場合があります。(※人間系のキャラでも、実は妖精・リッチ・ゴーレムには一部付与されていたりする)

 軽減は軽減%分ダメージを軽減するというものであり、完全回避は完全回避%の確率で攻撃を無効化するというものになっています。(例えば 物理軽減10なら物理攻撃を10%分軽減するというもの)

 これらが付与されている場合には、アビリティの下に追記してあるので参考にしてみてください。

①カーバンクル

覚えているアビリティ:復活、ホーリーヴェイル、軽傷治癒
完全回避25

 仲間モンスター枠で大抵オススメされているであろうヒーラー系モンスター。数少ない復活の使い手であり、倒された味方を蘇生可能。また腰の装備部位がない代わりに尻尾フィートのおかげで素の速度が160もある点が強力になっている。

 ただし戦闘技能をなにも持たない事から、自前で復活出来るようになると、段々と影が薄くなってくる所もあり、どちらかというと序中盤向け。

 基本的には調教師から購入するのが楽だが、ヨウィンの宿屋地下に固定配置されるためこちらを狙っても良い。種族が猫(野生生物枠)なためか、ダンジョン等で見かける事はない。(戦争依頼なら湧くかも…?筆者は目撃経験なし)

②怨念

覚えているアビリティ:弱体化の手、脆弱、鈍足
物理軽減75 属性軽減75 完全回避30

 序盤からダンジョンで湧くタイプの幽霊。生命力が非常に貧弱である代わりにデバフ系のアビリティが揃っており、寄生させておくだけでも序盤から仕事してくれる。

 また幽霊系のモンスター共通の仕様として、生命力や火炎耐性が貧弱になる代わりに、ダメージ軽減や回避率に補正がかかる点で強力になっている。このため遺伝子付与を前提とした孵化育成をするならば、付与する遺伝子次第では、前衛キャラを務められるポテンシャルも秘めている。なお幽霊系モンスターの中では一番レベルが低いモンスターとなっているが、技のバリエーション的には怨念が一番強い。

③シルバーベル・メタルプチ

覚えているアビリティ:メタルプチのみ魔力の手

 フィートのおかげで耐性が非常に優秀なメタル系。シルバーベルとメタルプチの違いは、魔力の手の有無と、職業が観光客(プチ)か無職(ベル)かの2つのみ。素の速度がゲーム中随一で、装備部位が少なく、物理攻撃・冷気・轟音に耐性がない代わりに殆どの攻撃を無効化する。孵化育成をするなら装備含め冷気轟音は対策出来る方なので、実質物理攻撃が最大の弱点になっている。※フィート上には書いていないが、ダメージ軽減効果もあるフィートなので、生命力を盛ればある程度は耐える事が可能。

 この事から、射撃武器を持たせて寄生させるか、後衛としてうろつかせるかの2択になる。寄生させると一見速度の利点が無くなりそうであるが、寄生時の攻撃頻度は速度を参照して据え置きなので、つまり速度100のプレイヤーが1回行動する間に3回攻撃してくれるので無駄にならない。速度的に騎乗させたくなるが、乗馬適性が皆無なため、騎乗目的ではオススメしない。

 なおメタル系のフィート「あなたは傷つかない」は、メタル999という状態であり、つまりメタルというフィートを999回重ねている状態になっている。そのため遺伝子等でメタル系のフィートを手に入れたとしても、メタル系のモンスターの耐性は再現不可能になっている。

↑圧巻の耐性が魅力的

④ヨウィン馬・ティラノサウルス・ドードレックス

補足:ティラノとドードレックスには大食い(満腹度上昇)のフィートあり

 騎乗用ペット候補三傑。どれも調教師からの購入可能(ヨウィン馬のみヨウィンの調教師限定)。ティラノとドードーレックスには初期レベル以外の違いはなく(ドードーレックスの方が初期レベルが高い=初期ステータスが高い)、耐性も特になし。恐竜系は、購入時点で序中盤の即戦力になるのに対し、飯や孵化育成を含めるならほぼヨウィン馬一択ぐらいのバランスになっている。※乗馬適性もヨウィン馬が一番高く、恐竜二種は普通程度。

 一方で3匹ともに技が特にないという事もあり、サブアタッカー枠の騎乗ペットとしては少々物足りない所もある。装備部位が少ない事から耐性パズルもやりにくく、騎乗ペットに速度以外の要素を求めるならば、他のモンスターが候補になってくる。

⑤ケルベロス

覚えているアビリティ:炎の吐息・死の吐息
物理軽減10

 騎乗ペット候補の1体。調教師のレア枠で購入できる事から、購入後即戦力として採用可能。味方を巻き込む吐息系を使う事から、装備破壊を防ぐために【魔法のマナー2】の習得が必須。二種類の吐息が使用出来るため、ダメージも一定数出るうえに、生命力の高さと死の吐息の回復効果が合わさり耐久性も確保出来ている。

 吐息系だけで言うなら、同じく乗馬適性のあるハウンド系も候補に入るが、あちらは一部耐性が優秀(例として火炎ハウンドなら火炎耐性が20ある)な代わりに、装備部位が5つしかなく、生命力も90しかない。そのため頭部位が3つあったりなど、ケルベロスの方が活躍させやすい形になっている。

↑比較用の例として火炎ハウンド。こちらも調教師から購入可能。

⑥放電雲

覚えているアビリティ:雷の光線、雷の吐息
属性軽減30

 個人的にダークホース枠。覚えているアビリティ的にほぼ遺伝子合成前提。メタル系などを見て貰えれば分かる通り、耐性が強力なタイプは往々にしてデメリットを負っているパターンが多いのだが、この放電雲は、装備部位も必要最低限揃っており、ステータスも生命力が少しだけ凹んでいるレベルで留まっているにも関わらず、耐性が非常に優秀な部類になっている。

 妖精のように、装備重量に制限がかかる事もないため、丸く使いやすい。速度上の優位性は特にはないが、乗馬適性も普通程度にはあるので、装備などで耐性を盛りに盛った上で、騎乗するのも良いであろう。

 なお放電雲のフィートにある鱗粉は実は3種類存在し、プレイヤーも種族を妖精にすれば習得出来る代わりに効果量が低い上にデメリットが付いている事が多い鱗粉1、放電雲だけがもっているデメリットもなく効果も強力な鱗粉2、ウィスプ・ファンネルの2体のみが持っており、鱗粉2より更に強力な耐性を付与するがステータスが貧弱になる鱗粉3の3つに分類される。

⑦ミラージュβ

覚えているアビリティ:光の具象、轟音の具象、雷の具象
物理軽減:20

 グローバルマップ北東にあるルミエストの街のすぐ真下に位置するルミエストクレーターや、グローバルマップ中央にあるアクリ・テオラに固定で湧く他、ダンジョンスポーン時には珍しく中立状態なロボ。このため他のモンスターと異なり勧誘を狙える。

 具象とはファンネル召喚魔法の事であり、つまりファンネル3種類を使い分けるファンネル特化のキャラとなっている。状態異常付与が出来る轟音(朦朧)と雷(スタン)が当たり。

 職業が機工兵故に銃火器を扱えるため、ファンネルと銃火器の合わせ技でダメージを稼ぐ完全後衛キャラ。

覚えているアビリティ:各種属性に対応した魔法の矢
物理軽減50 属性軽減50

 具象の魔法で召喚されるファンネルとしては上記のもの。基本ステータスは貧弱だが、耐性面が優秀なため、見た目よりは硬い召喚物となっている。※主能力は召喚主のレベルに応じて可変

 なおこのファンネルは卵を産ませたりなどで強引に仲間にする事も可能。装備部位の貧弱さから基本的に実用性はないが、松明やランタンと比べても非常に明るいため、寄生させて光源的な使い方も出来なくはない。

⑧炎の信仰者

覚えているアビリティ:炎召喚 軽傷治癒、元素の傷跡
※炎の召喚で召喚されるのは火炎ハウンド、火炎ムカデ、燃える古代ガニ、レッドドレイクなど

 物理と魔法両刀型のサポートタイプゴブリン。炎召喚は、この炎の信仰者専用魔法となっている。尖っている所はなく全体的に丸い性能になっているので、基本は序中盤向き。

 一応レベルが上がるとレッドドレイクを召喚出来るようになり、こうなると召喚物の耐久性がグッと上がるので、サポートとして活躍させやすくなる。

⑨ブレイドΩ(リトルガーデン産)

物理軽減:20

 耐久性に優れた近接系前衛ロボ。隠しパラメータで近接攻撃に出血攻撃が付いており、確率で相手を出血させる。出血ダメージ自体は、出血耐性や自然治療が高い相手だと効力を発揮しにくい関係上相手を選び、そもそも初期レベル以外は、トゲトゲのフィートがある分、鉄の処女の方が有用になりがちである。※ただし職業プレデターのおかげでブレイドΩの方が速度が10速い

 このように性能だけで言ったら何とも言えないブレイドΩだが、その真価は勧誘出来る固定湧きNPCの中では最上位レベルである点。ユニークNPCのように、仲間にする前に戦う必要もないため、魅力さえ足りていれば、リトルガーデンにて即戦力タンクを仲間に出来る。

 このため演奏家プレイなど、戦闘向けの能力が育っていないが、魅力が有り余っている場合に候補に入り得るモンスターとなっている。

 補足として機械族のモンスターは、マニ信仰限定で虚無の環という防具系アーティファクトを装備すれば、装備1.4倍&DVとPVを1.2倍出来るという特徴がある。機械族は一律で乗馬適性もあるため、プレデター補正で10速い分、マニ信仰限定で乗馬候補として採用候補に入る。
※このバフは上述したミラージュβなども機械である他、ユニーク冒険者の1人である機械人形「キリア」も対象に入る。虚無の環による機械系強化効果は、ファンクション効果(信仰時限定効果)であり、マニを信仰している&装備していればパーティ全員に反映されるため、マニ信仰時限定で機械系の仲間で固めるのも強い。

⑩シュブ=ニグラス

覚えているアビリティ:モンスター召喚、ショートテレポート、狂気の眼差し

 クトゥルフ系モンスターイス族の3傑のうちの1体。モンスター系では唯一のモンスター召喚持ち。他の召喚魔法と同様に、召喚されるモンスターはシュプ=二グラスのレベル依存であり、場合によっては後述する螺旋の王なども召喚出来る。

 ただしモンスター召喚はイメージとしては、レベルが上がれば上がる程召喚先の抽選範囲が広がるイメージなので、螺旋の王を召喚出来る個体でもイーク族を召喚したりなどブレ幅が大きく、第一線級の高レベルモンスターを量産する事もあれば、そうでない場合も起こり得る。

 例えば40数階レベルの個体を捕獲すれば、そのまま40数階レベルの敵を召喚してくれるため、最前線にいるシュブニグラスを捕獲するだけで戦力更新になる点が一番の強みとなっている。

 またアビリティを見ればわかるように、シュブ=ニグラス本体は近接攻撃以外の攻撃手段を持っていない。遠距離武器系のスキルも初期段階では習得していないため、本体火力には期待出来ない点が弱点となっている。

⑪螺旋の王

覚えているアビリティ:混沌の矢、死の矢、轟音の渦、変容の眼差し

 クトゥルフ系モンスターイス族の3傑のうちの1体。隠し特性なのか、何故か螺旋の王のみイス族の中でも更に耐性が盛られており、ステータスにおいても技構成においても全体的に隙のないものに仕上がっている。

 特に技構成は、デバフ付与の矢・攻撃しつつ体力回復が出来る矢・朦朧を付与出来て比較的耐性持ちの少ない轟音属性の範囲攻撃と満遍なく揃っており、安定した活躍を見込めるものとなっている。※変容の眼差しのみ、自己変容のポーションなどと同様の効果のものになっており、ハズレ行動。

 弱点らしい弱点はないが、しいていうならイス族特有の尖った装備構成は悩ましい所。大量の腕のおかげで火力は盛り易い一方で、鎧が着れず防御面が盛りにくいので、寄生させるのも視野になる。

⑫ブルードラゴン

覚えているアビリティ:氷の吐息
物理軽減:10 

 新たに追加された新種モンス。騎乗適性ありなため、乗馬候補でもある。ドラゴン種は共通フィートとして「あなたは古い種族だ」を持っており、属性耐性を5貫通する効果をもっている。つまり免疫(20)耐性を素晴らしい耐性(15)にまで弱体化可能であり、耐性を貫通して状態異常付与出来るのが最大の強み。

  そしてこの特性を一番活かせるのがこのブルードラゴンであり、冷気耐性がある敵にも結露・凍結(速度を大幅減少させる、鈍足と重ね掛けが可能)が付与出来るようになる。鈍足魔法と組み合わせれれば敵の速度を10~20にまで大幅に減らせるうえに、吐息は範囲攻撃なため、複数の敵を纏めて減速させる点で非常に強力になっている。

 ステータスも優秀で巨人級の生命力を持ちながら、速度も110と十分な値を持っている。このため騎乗生物として使わずにそのまま戦わせても十分強い。

 一方で装備部位が少ない他、結露以上の状態異常は氷系の攻撃を2回以上当てる必要があり、氷の吐息だけでは最初の結露までが若干安定しないのが難点である。

⑬ビッグダディ

覚えているアビリティ:突進、カニバサミ、火炎の吐息、ランダムな魔法orアビリティ
※AIのせいか、火炎の吐息は筆者は見た覚えなし
火炎の吐息もしっかり使うように

 敵が湧くマップなら、どのマップでも中立状態で低確率で湧くユニークモンスター。機械系種族から基礎ステータスを大幅に強化した代わりに、物理ダメージ軽減が無くなった形になっている。

 ビッグダディ最大の特徴は、スポーン時のステータスが湧いた場所によって変わるという点。大抵の場合、現在滞在しているマップに湧くモンスターより1段階強い状態でスポーンするため、勧誘して即ダンジョン攻略に活かせる程度には優秀になっている。

 カニバサミという即死・拘束系の技を持っている事もあり、前衛キャラとしても優秀だが、大抵の場合銃火器を所持しており、遠距離アタッカーとしても安定した活躍を出来るのも強み。

 更に調整の結果、冒険者と同様に完全ランダムで魔法かアビリティを2つまで持つようになった。このためビッグダディを厳選する意義も新たに生まれている。

 なお中立で湧く銃火器持ちという事で、銃のスリ目的で狙われる事もしばしばある。

↑発動確率自体は低いが、即死技まで完備している。

⑭<ナイト>

覚えているアビリティ:ホーリーヴェイル、聖なる盾、災い
物理軽減15

 チェスの駒シリーズの1体。終盤どころかエンドコンテンツ向けモンスターであり、寄生候補。プレイヤーキャラとランダム生成の冒険者を除いて、唯一の異端審問官であり、災いによって相手の信仰ボーナスを剝がす事が出来るモンスターとなっている。敵の信仰ボーナスが気になって来るのは200階を超えて来た辺りなので、すくつ、戦争依頼の高wave、超高名声時の討伐依頼など対象となるコンテンツそのものは限られる。

 同じくチェスシリーズである<キング>や冒険者が使える駒召喚の対象であるが、駒召喚は召喚範囲が広いので、駒召喚による運用はオススメされない。

↑エンドコンテンツ等では風信仰で速度が100以上増えたり、元素信仰で免疫耐性を得たりする。
 ただしステータスを見ても分かる通り、ほぼ規格外なコンテンツでの話。

⑮神の使徒

  使徒自体は候補が多いためここでは簡単に取り扱うのみに留める。

  本作の使徒は、比較的即戦力として採用しやすい使徒が多いが、オパ槌とのセット運用で上級ダンジョンまで高火力アタッカー兼タンクとして活躍出来る黄金騎士(地のオパートス)、アイテムドロップの質を良くしてくれる黒猫(幸運のエヘカトル)、触手の足止め性能が高く単純に農業バフという性質上早めに信仰したい妖精さん(収穫のクミロミ)辺りは特にオススメ。

 また風のルルウィ進行で貰える黒天使は、グローバルマップ最北にあるミフの里のすぐ隣にある「どこか」というマップでも勧誘可能。

 なお神の使徒は3体以上パーティに入れると喧嘩し始めるので要注意。拠点に置いておく分には喧嘩しないので、パーティ編成時のみ注意するようにしよう。※3種類ではなくあくまで3体。そのため黄金騎士×3などもアウト

オマケ:究極竜《バハムート》

覚えているアビリティ:無の吐息、衝撃の球、メテオ、炎の光線
物理軽減:10

 低確率で湧く強敵モンスターであり、基本的には強化状態でしか湧かないため、媚薬を投げつけて有精卵を確保しないと仲間に出来ない模様?※筆者の場合は強化状態しか確認出来ず、媚薬孵化で仲間にしたが、通常種が湧かないとは特に明言されていないので、このような書き方。

 オンリーワンな要素が多く、殆どの耐性に引っ掛からない無の吐息と衝撃の球が一番の特徴。全ての攻撃が範囲攻撃という攻撃性能全振りになっており、基礎ステが育っていれば殆どの敵に安定的にダメージを出せる。

 一方で名前に見合わず耐性がザルなのが難点。衝撃属性は地震や一部NPC専用アビリティに対応しており、対策しにくい技に耐性を持っているのは良いのだが、ドラゴン特有の部位の少なさもあり他の属性に対応しにくい。

 またメテオは魔法制御を持っていても仕様上味方を巻き込んでしまう魔法になっており、あくまでソロ向けでパーティに組み込みにくいという点でも悩ましい魔法になっている。

以上戦闘・育成に関わる話と、オマケでオススメ仲間モンスターを紹介したものになります。色々と癖の強い所が多いelinですが、仕様を理解するとスルスル遊べる所もあるので、参考になれば幸いです。

コメント

  1. Prd より:

    こんにちは、優良な記事をありがとうございます。大変参考にさせてもらっております。
    当方でもペットとして活用しているブレイドΩの記述につきまして数点思うことがありコメントさせてもらいます。
    ユニゾンさんが記事を作成された以降のアプデのためかは分かりませんがブレイドΩのベース速度がこちらの環境では120になっており(ベースが他機械族と同じ110に職業プレデター補正で+10?)、同環境の他機械族や鉄の処女より10早いため機械族の中で最速と思われる(ブレイド・ブレイドβのみ速度未検証です、すいません)点、(機械族全体にも言えることですが)騎乗適正があることとマニ信仰プレイヤーならアーティファクトの効果で速度の最終値を40%増やせることも含め、高耐久の騎乗用ペットとしての評価ポイントがもう少しあるのではないかと考えています。
    とはいえ騎乗用として考えると騎乗時ダメージ肩代わり仕様により鉄の処女のトゲトゲフィートの有用性が上がる可能性のこともあり完全に評価が覆るとはちょっと言い難いかなとは思いますが、速度面の伸びしろと(有精卵も含めた)入手性・装備部位の優秀さを含めた評価ポイントについては周知されてもいいかもなと思い乱文を投稿させていただきました。ご一考いただけますと幸いです。

    • ユニゾン ユニゾン より:

      ご指摘ありがとうございます。
      ブレイドΩについてステータス画面を確認した所、たしかに速度が120なため修正させていただきました。

      また特定信仰時のみ強化されるキャラをオススメするかどうか悩ましい所があり、マニ信仰も機械系の仲間が好きなタイプの人でない限りは最終信仰候補になりにくい所もあって基本的には考慮しておらず、その上でブレイドΩは仲間にしやすいメリットが大きいという事で紹介していたのですが、たしかに全く触れないのも勿体ない部分はあると思うので、補足という形で追記させていただきました。重ねてありがとうございます。

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